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ぷちっ。ぷちぷちっ。
ふう~・・・夕べは心の中で助けを求めた人が悪かったって、とっても思ってる。『反省』は大事。
ぷちっ、バキッ、ぷちぷち。
静かなこの時間が愛しいよ。前に誰かがそう言ってたけど、誰だったかなぁ、思い出せないけど。
穏やかな心で、この静かなな場所で作業するこの時間が本当に・・・愛しいよ。
狭くて小さな宿屋の裏庭で、切り取られた綺麗な空を見上げてみたけど溜息しか出なかった。
ま、あれよね・・・じいちゃんが乱入して来て、お祖母ちゃんを止めてくれるどころか一緒に語りだしたあげくにエールまで持ち出して、みんなが酔っぱらって、わたしが今まで聞いたことも見たこともないような話を好き放題全員で語りだして・・・
じいちゃんが歓楽街の話をし始めて、リックさんがウヒョーって雄叫びあげてお祖母ちゃんとローロさんにぶっ飛ばされてた。いつものパンののし棒が最強だったよ♪
そこに、ギルドでの事を聞いたお父さんが慌てて駆け付けて、食堂の大惨事に激怒して暴れてテーブルや椅子が飛び交ってじいちゃんと『いい勝負だった』と最後は肩くんでたけど、殴り合うって・・・色々キツイ・・・
どうしてこうなったのでしょうか?誰が教えてくれませんかっ!!
うちの家族って、こんなに面白だったかなぁ?思い返してみても、記憶にないのよ。
こんなに急に変わるもの?わたしが何も見えていなかっただけ??なーんか困っちゃうよなぁ。
ぷちぷち。パサパサっ、プチプチ ガサガサっ
とりあえずわたしが決めた事。
『酔っ払いって大っ嫌い!わたしは絶対にお酒飲まないよ!』
乾いた鞘から剥いた豆をザザッと別の籠にうつして、細かい殻が付いた体にクリーンをかけて綺麗にして、
厨房にいるリヒテさんの所に行った。ふふっ、一回で綺麗に出来るようになったんだよっ!
「リヒテさん、乾燥豆剥いたよー」
「ルチアちゃん、ありがとう。助かったよ、今日は皆辛そうだからね。ふふっ」
夕べの人達の中で、リヒテさんだけが元気だわ。
何時もは遅番のリサさんとレネさんが朝から来て洗濯してくれて、迷惑かけちゃって申し訳ないよね。
「この豆はどうするの?」
調理台で、他の食材を刻んでは、後ろにある竈にかかった大きなお鍋に入れながら、リヒテさんが教えてくれた。
「この豆のスープはね、二日酔いに効くんだよ。お腹に優しい効能もあるから、今日みたいな日は最適なスープになるね」
二人で顔を合わせて、なんとなく「やれやれ」って顔をし合った後、面白くなっちゃって笑った。
「そういえば、二日酔いとか治す魔法は無いの?」リヒテさんの手際をぼーっと眺めながら、思いついたから聞いてみたら、あるんだって!!『キュア』っていう魔法だって!ふむふむ
だけど今回は、反省の意味も込めて『魔法で治療は無し』って決まったらしいよ。誰かな?決めたの・・・
宿屋のお手伝いみたいな事をしてるけど、本当は今日ムゥちゃんと迷宮に、お仕事をしに行く予定だったの。
宿の食堂の有様が酷すぎてお片付けだよ! おまけに師匠にどんな風に理由を話して、お休みにしてもらおうかと思ってたら、夕べの騒ぎは聞こえてました。とか言われちゃったよ!
んもう恥ずかしいったら。よく言う、『迷宮の畑の土に潜りたい』っていう気持ちをたーーっぷりと味わいました。
家にいても宿屋でも、呻いてる人がいて鬱陶しいので、外に出てみた。
サリーは今日、お休みじゃないしなーどうしようか。
自然とギルドの方に足が向いたけど、あれだね、教えられたからかもしれないけど、街が何時もと違ってざわざわしてるような気がするの。つい、胸に付けてある徽章をきゅっと握った。
べ、べつに悪い人を捕まえようとか、そういう気持ちで出てきたわけじゃないけど、ちょっと怖いからね。
ギルドの入り口まで来て、ここにお父さんがいる事を思い出して入るのを止めた。
ふっと、中央広場まで行ってみようと思いついたので、馬車の待合所へ向かおうとしたら騒がしい。
近づくにつれ、声は言い争いをしているみたいだ。聞き覚えのある声もしたので、更に急いだ。
うわっ、最近知り合いになった見習いの先輩に結界が展開してる!!
地面に転がっているのは、結界に弾かれた悪い人だろうから、じきに誰かが何処かに運んでいくだろうけど
犯罪現場に遭遇してしまった!!! 先輩大丈夫?蹲ったままだけど・・・あの金髪は・・
「クリスティナさん?!!」
名前を呼んで声をかけたら、もう一人いた女の子のアーニャさんが、こっちに気が付いた。
駆け寄ろうとしたのに、どうも首をフルフルと振って、手でしっしと追いやられるような仕草をされた。
まだ危ないんだろうか? 危険だから来るなって事?と思い、まわりをキョロキョロする。
ふう、わたしに近づいてくる人は居ないね!よかった! ふうと一息吐いて、みてみれば・・・
「クリス!大丈夫か!!」彼女に駆け寄る別の見習い先輩。
えーと、確かあれはカイルさん???
途端に、がばり!と立ち上がったクリスティナさんがカイルさんに抱き着いた。ええっ!!
さっきまで蹲っていたのに??ナニガ、オコッテ、イマすか・・・
「カイル・・わたし怖かったのぉ~」うえっ、今まで聞いた事もないような声でしゃべってる!
その光景を見せられて、自分の顔が・・・小鼻のあたりがぎゅっってなったわ・・・
ちらりと見たアーニャさんも同じ表情をしてたけど・・・
巻き込まれないうちに離れよう・・・
だめだ今日は、ダメな日なんだな・・・
わたしは大人しく、家に帰る事にした。
そういえば、貰った『日記』に今日のしょっぱい出来事は書いて良いんだろうか?
楽しい事を書くと良いって言われたけど・・・どうしよっか・・・
ふう~・・・夕べは心の中で助けを求めた人が悪かったって、とっても思ってる。『反省』は大事。
ぷちっ、バキッ、ぷちぷち。
静かなこの時間が愛しいよ。前に誰かがそう言ってたけど、誰だったかなぁ、思い出せないけど。
穏やかな心で、この静かなな場所で作業するこの時間が本当に・・・愛しいよ。
狭くて小さな宿屋の裏庭で、切り取られた綺麗な空を見上げてみたけど溜息しか出なかった。
ま、あれよね・・・じいちゃんが乱入して来て、お祖母ちゃんを止めてくれるどころか一緒に語りだしたあげくにエールまで持ち出して、みんなが酔っぱらって、わたしが今まで聞いたことも見たこともないような話を好き放題全員で語りだして・・・
じいちゃんが歓楽街の話をし始めて、リックさんがウヒョーって雄叫びあげてお祖母ちゃんとローロさんにぶっ飛ばされてた。いつものパンののし棒が最強だったよ♪
そこに、ギルドでの事を聞いたお父さんが慌てて駆け付けて、食堂の大惨事に激怒して暴れてテーブルや椅子が飛び交ってじいちゃんと『いい勝負だった』と最後は肩くんでたけど、殴り合うって・・・色々キツイ・・・
どうしてこうなったのでしょうか?誰が教えてくれませんかっ!!
うちの家族って、こんなに面白だったかなぁ?思い返してみても、記憶にないのよ。
こんなに急に変わるもの?わたしが何も見えていなかっただけ??なーんか困っちゃうよなぁ。
ぷちぷち。パサパサっ、プチプチ ガサガサっ
とりあえずわたしが決めた事。
『酔っ払いって大っ嫌い!わたしは絶対にお酒飲まないよ!』
乾いた鞘から剥いた豆をザザッと別の籠にうつして、細かい殻が付いた体にクリーンをかけて綺麗にして、
厨房にいるリヒテさんの所に行った。ふふっ、一回で綺麗に出来るようになったんだよっ!
「リヒテさん、乾燥豆剥いたよー」
「ルチアちゃん、ありがとう。助かったよ、今日は皆辛そうだからね。ふふっ」
夕べの人達の中で、リヒテさんだけが元気だわ。
何時もは遅番のリサさんとレネさんが朝から来て洗濯してくれて、迷惑かけちゃって申し訳ないよね。
「この豆はどうするの?」
調理台で、他の食材を刻んでは、後ろにある竈にかかった大きなお鍋に入れながら、リヒテさんが教えてくれた。
「この豆のスープはね、二日酔いに効くんだよ。お腹に優しい効能もあるから、今日みたいな日は最適なスープになるね」
二人で顔を合わせて、なんとなく「やれやれ」って顔をし合った後、面白くなっちゃって笑った。
「そういえば、二日酔いとか治す魔法は無いの?」リヒテさんの手際をぼーっと眺めながら、思いついたから聞いてみたら、あるんだって!!『キュア』っていう魔法だって!ふむふむ
だけど今回は、反省の意味も込めて『魔法で治療は無し』って決まったらしいよ。誰かな?決めたの・・・
宿屋のお手伝いみたいな事をしてるけど、本当は今日ムゥちゃんと迷宮に、お仕事をしに行く予定だったの。
宿の食堂の有様が酷すぎてお片付けだよ! おまけに師匠にどんな風に理由を話して、お休みにしてもらおうかと思ってたら、夕べの騒ぎは聞こえてました。とか言われちゃったよ!
んもう恥ずかしいったら。よく言う、『迷宮の畑の土に潜りたい』っていう気持ちをたーーっぷりと味わいました。
家にいても宿屋でも、呻いてる人がいて鬱陶しいので、外に出てみた。
サリーは今日、お休みじゃないしなーどうしようか。
自然とギルドの方に足が向いたけど、あれだね、教えられたからかもしれないけど、街が何時もと違ってざわざわしてるような気がするの。つい、胸に付けてある徽章をきゅっと握った。
べ、べつに悪い人を捕まえようとか、そういう気持ちで出てきたわけじゃないけど、ちょっと怖いからね。
ギルドの入り口まで来て、ここにお父さんがいる事を思い出して入るのを止めた。
ふっと、中央広場まで行ってみようと思いついたので、馬車の待合所へ向かおうとしたら騒がしい。
近づくにつれ、声は言い争いをしているみたいだ。聞き覚えのある声もしたので、更に急いだ。
うわっ、最近知り合いになった見習いの先輩に結界が展開してる!!
地面に転がっているのは、結界に弾かれた悪い人だろうから、じきに誰かが何処かに運んでいくだろうけど
犯罪現場に遭遇してしまった!!! 先輩大丈夫?蹲ったままだけど・・・あの金髪は・・
「クリスティナさん?!!」
名前を呼んで声をかけたら、もう一人いた女の子のアーニャさんが、こっちに気が付いた。
駆け寄ろうとしたのに、どうも首をフルフルと振って、手でしっしと追いやられるような仕草をされた。
まだ危ないんだろうか? 危険だから来るなって事?と思い、まわりをキョロキョロする。
ふう、わたしに近づいてくる人は居ないね!よかった! ふうと一息吐いて、みてみれば・・・
「クリス!大丈夫か!!」彼女に駆け寄る別の見習い先輩。
えーと、確かあれはカイルさん???
途端に、がばり!と立ち上がったクリスティナさんがカイルさんに抱き着いた。ええっ!!
さっきまで蹲っていたのに??ナニガ、オコッテ、イマすか・・・
「カイル・・わたし怖かったのぉ~」うえっ、今まで聞いた事もないような声でしゃべってる!
その光景を見せられて、自分の顔が・・・小鼻のあたりがぎゅっってなったわ・・・
ちらりと見たアーニャさんも同じ表情をしてたけど・・・
巻き込まれないうちに離れよう・・・
だめだ今日は、ダメな日なんだな・・・
わたしは大人しく、家に帰る事にした。
そういえば、貰った『日記』に今日のしょっぱい出来事は書いて良いんだろうか?
楽しい事を書くと良いって言われたけど・・・どうしよっか・・・
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