幼女のゆるっと日常生活~異世界迷宮都市~

ふらんぼわーぬ

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ムゥちゃんはウサギ狩りに、わたしは薬草をポイッとしに・・・

はぁ、誰にも邪魔されないで黙々とするお仕事って最高だわ♪
今じゃ先輩達直伝の、横歩きで作業の効率も上がって良い事尽くし!なんだよねぇ♪
こう、がばっと足を開いて腰を落として横に移動するんだけど、これがまたムゥちゃんに大不評でさ・・・

畑で気取ってもしょーがないって言っても、ぶーぶー?にゃーにゃー抗議されまくりだったよ。
『気品』がって言われてもね。そっと背中をおして、ウサギ狩りに行って貰ったのは仕方ないと思うのデス。

だけど、まぁこの仕事にも慣れてきて、そういえば他の仕事は無いのかしら~って(ウサギは狩らないけど)入り口の職員さんに聞いてみたら、わたしでも出来そうなお仕事は2階層の花摘みの仕事があるよって言われた。

3階層と4階層は、力仕事だから大人の男の人達のお仕事なんだって。確かにね木を切り倒すのはねぇ~無理だろうけど、牛さんのお世話とかはしてみたいなぁ。背が足りないかもって言われたから、もう少し大人になったら行ってみようかな。

ただし~2階層の仕事って物凄い倍率ですぐ募集の人員が埋まっちゃうから、今まで見たことが無かったらしい。
でも、そのはずなんだけど、ここはアレですよ!アレ!

地上の『風物詩』のおかげで、見習いさん達がそっちにこぞって参加中らしく、運よく混ぜて貰えることに。
報酬も上がるみたいよ!良かった!聞いてみるもんだねー。

摘んだ薬草を束にして清算してもらってる間に、ムゥちゃんを呼んでもらった。
職員さんがいるカウンターから、呼び出せる機能がギルドタグについてた!おっどろいた。
あれ、これ最初に説明されてるの?ありゃ~すっかり忘れてるわ!わたしのおつむ何て残念なのか!!
家に帰ったら、もう一度ちゃんとギルド規約を見直さなくちゃ!

「ねえムゥちゃん、わたしこれから2階層に降りて、別のお仕事しようと思うけど、ムゥちゃんはどうする?このままここでウサギ狩りを続けて後で合流する?」って聞いてみた。答えは多分・・・
「わたちも2階層いきますにゃ」でした!聞くまでもなかったね。


職員さんたちがいるカウンターの横の小部屋に魔法陣があって、そこから2階層に移動するんだって!
2階層の魔法陣のある小部屋に出るから移動して、2階にもいるギルド職員さんに手続きしてもらって扉?を潜ると花畑が広がる場所にでるらしい。楽しみだねぇ~。では行ってきます!!



一階層が、『爽やか』だとすると、2階層は『甘い』だった。
なにがって、その階層に感じる匂い?がそんな感じ!!

相変わらず、端がみえないくらいに広くて遠くは霞んでいて、空も変わらず素晴らしいぐらいの青空でした。
ただ1階層より、こっちの空のほうが濃い青かもしれない。所々に雲も浮かんでいて、外にいるのと変わらないなんて、迷宮は本当に謎だらけだなぁ。

初めての2階層という事で職員さんが付いて説明をしながら仕事の内容を教えてくれる。うん!相変わらず至れり尽くせり!見習いってお得!

この2階層は、一面全部お花が咲いてるけど、畑みたいに栽培されてるお花だった。

左側の白い花は、蜜を取るためのお花で、真ん中位に咲いてるピンク色の花は、左側の真っ白だった花が熟成されて色が付いたんだって。ここのピンクの列はそのまま実をつけるまで放っておくので、採らないように注意された。
右側に咲いてる黄色いお花は、絞ると油が採れる花だった。へぇ、油ってこんな風に採るんだねぇ、あ、じゃあ真ん中に成る実はなに?へぇ、お砂糖が採れるんだ。

ふむふむと一通り説明を聞いて、足りない所に補充されるので、ムゥちゃんは黄色のお花の畝に、わたしは白い花の畝に行くように指示された。

さっそくお仕事しようと花に近づいて、これ花?という疑問が・・・
わたしの胸よりちょっと下ぐらいの背丈の植物なんだけど、花だと思ってたのは葉っぱだった。葉だよね・・
まっすぐの茎に交互にわたしの掌ぐらいの葉が付いていて、天辺にある葉だけが、真っ白になってた。

「では、こちらの花の採取は少しコツがいりますから説明しますね」と言われた。やっぱり花なの??

この花はそのまま摘まむと、指がぶすっと刺さって蜜がデロデロに垂れてきちゃうらしいの、手のひらを花の下からそっと宛がって、人差し指と中指で葉の根本を挟んだら、上に持ち上げると、ぷちっと採れるらしい。
そして、手のひらに乗せたまま小脇に抱えた笊に置いて完了。ぷちっとした後は、そんなに気を使わなくても大丈夫になるので、収穫した花は重ねても良いらしい。花なんだ・・・葉っぱにしか見えないけど!

花の大きさは多少違いがあるけど、気にしなくても良いけど黄色っぽい白が理想的なんだって。
青みの強い白はまだ若いんだとか、手のひらを添えてぷちっとしようとしても取れないから、少し引っ張ってももげない場合は次に行ってくださいとも言われた。
さてお仕事しますかーと気合を入れたら、小ぶりなちいさい花を差し出された。

「試しに、おひとつどうぞ」って職員さんが言うので、パクリと食べてみた。
「ぐっほぉ~あ、あ゛甘い・・・」
甘さが濃すぎて、喉に張り付くようで、思わず持っていた水筒から水をがぶ飲みしてしまった。
わたしが驚いてハァハァしているのを見て、職員さんも驚いてた。良かった悪意ある拷問ではなかった模様。

「ご、ごめんね!大丈夫かな? いつも来る子達は平気だったから・・・」
「い、いえいえこちらこそ。あまり濃いものは食べつけてなくて、びっくりさせてごめんなさい」

気まずそうな職員さんとお互いに、いえいえ、いやいやと一しきり謝り倒して、ではまた後で!と落ち着いた。
職員さんが持ち場に戻るため離れていくのを見て、今度こそお仕事しますーと再び気合を入れた!




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