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始まったよ。
天幕の入り口から、白い雪がボタボタ降っているのが見える。
まだ夕暮れ前なのに、薄暗いけど雪の白がその分明るさを補っているみたいだね。
師匠に連れられて、外に出ると思ったよりふわふわ舞っている雪が自分にも降り注ぐ。
おでこや頬に落ちて、一瞬だけ冷たい!ひょえって変な声出た!わはは
手で受け止めると、手袋はしていたけどすぐに崩れていくのを見て、おお溶けた!と思ったのにその後がちょっとびっくり。溶けて消えるって聞いていたのに、溶けたら消えないで、お水になったの。
師匠にその事を報告したら、「あらまぁ」だって! 知らないとそう思うのねって、頭に乗っかり始めた雪を払いながら、雨は見たでしょ?外が温かいとお水だけど、ここみたいにとても寒くなると水が雪になるんですよって・・・
手のひらが温かいから、お水になったの。おおー
落ちてくる雪を見上げて、やっぱり意外と隙間あるなって思うけど、どうして避けられないんだろうねぇ。
その気持ちはうっかり口に出ていたみたいで、師匠がふふふふって声を出して笑うんだよ。しまったと思ったけど遅かったー!だけど師匠は出来るわよって言うの!!ええっ?シーンさんには諦めろって言われたのにぃぃ!!
「空間魔法の一つなのよ、覚えているかしら?二人で初めて中央広場に行った時の事。」
「はいっ!色々な魔法の痕跡を探しながら行きました」
「あの時は、馬車を使わずに歩いて行ったにも関わらず、すぐに着いたでしょう?後は、広場の入り口あたりで人混みの中に流れに逆らって入り込んだ時の事よ」
そういえば、そうだった。
人が何故か避けて行くから、あれだけの人出だったのに、誰にもぶつからずスルリと抜けられたのだった。
うーんでも考えてた事とちょっと違う気がしたから、その魔法は使わないで欲しいと言った。
だって、今とても楽しいから。雪が当たって一瞬冷たいのが面白い!だからこれで良いと思ったの!
うきうきと落ちてくる雪を捕まえたりして楽しんだりして、師匠からこの雪の形を見ましょうって言われて、
綺麗な結晶に感動したりした。本当に、あの鉱石はこの結晶みたいに6角形のとげとげになるんだね。その理由はまだ分からないんだって、不思議だね。
そして今まで気配を消していたシーンさんが、ズボッと積もっていた雪の中から飛び出して来て、またわたしを驚かすから!ぎゃーって師匠にしがみ付いたよ!
あ、玉!!またスノーマンになってほしくって、何個か雪玉を作って置いてみたけど、ピクリともしないよ、残念。
最初に勝手に動き出した時は、怖かったけど・・・乗せてくれて楽しかったの。ぎゅって抱き着いても雪のはずなのに冷たくはなくて、少しヒンヤリくらいかな・・・
足元に置いた、雪玉を見ていたら、シーンさんが手をヒラヒラとさらたと思ったら、コロコロしだした!やった!
もう怖くないから、コロコロ転がって大きくなっていく雪玉を後ろから追いかけながら見ていたのに、逃げるんだよ!もう何で追いつけない角度でぎゅって方向を変えるのーーっ! 息が上がってゼイハァしてるうちに、スノーマンは完成してた。なんか悔しい・・・? いったい何と勝負してたかな?忘れちゃった!
だってシーンさんが、何か凄い物の前でわたしを呼んでいるんだもん!
「ルチアー出来たからお出で。これが滑り台だぞー滑るぞー」って!
滑るの?どうやって??きゃー楽しみ!!
スノーマンにしがみついて、びょんぴょん飛びながら滑り台に近づく。
おお立派な建物?全部氷で出来ていますか?あまり明るくない空の下ですら、美しく輝いて見えますが・・・
「こっちだ!ここの階段を昇って、上からヒューンと滑るんだ」
その説明では、今一つ理解が進みませんが・・・えーと、ここを昇ればいいんですか?あっ!ツルっと・・・
3段くらい昇ったら、滑って落ちました。痛い・・・これが滑り台?だとしたら辛い・・・
師匠がキャーって、そんな悲鳴あげるほど驚かれたのね・・シーンさんも慌ててわたしを抱き起して、階段がつるんつるんな事を謝ってくれて、溝?階段にはギザギザを掘って滑らない様にしてくれた。ようやく登ることができたけどね・・これ・・・怖い。高い・・・寒い!
「やだぁ~ここ怖い、一人じゃ無理~」って言ったら、最初はシーンさんが一緒に滑ってくれた!
ひやっほぉ~!すごーいこれ!ビューンだねっ!滑る所が支柱の周りをくるりと取り巻いていて楽しい。
さっきまで、怖がってたのも忘れて、次は一人で大丈夫だよと言って、階段を昇り・・・
一人で滑ったら、くるっと回転する滑り台の外側にスポーンと飛び出しちゃって積もっていた雪にズボッと突っ込んだ。師匠もシーンさんもぎゃーって叫んでいたし、わたしも落ちるまでなんだか景色がゆっくり見えるようで心の中では、なにこれぇぇぇと思いながらズボッと落ちた。でも徽章が反応して結界が発動したので怪我もなかったけど流石に、また滑るのはちょっと困った。ちょっと待って!!!これって命の危険があったって事ぉぉ?あ、わたしの徽章は特別性なのですか?そ、そなんだ・・・はぁ驚いた。
「おっと、子供の体重には、このバンクでは甘かったか」
シーンさんは、私が無事で安心した途端にこの滑り台の改造に取り掛かったみたい。
あの後、何度か怖い思いをしながら頼まれて滑ったけど、もう限界だよ・・・
家に帰ったら、疲れすぎて熱がでたし、体中あちこち痛かったけど、あ、遊びすぎたって言えないしね・・・
大人しく寝て早く治れ~て祈った。
天幕の入り口から、白い雪がボタボタ降っているのが見える。
まだ夕暮れ前なのに、薄暗いけど雪の白がその分明るさを補っているみたいだね。
師匠に連れられて、外に出ると思ったよりふわふわ舞っている雪が自分にも降り注ぐ。
おでこや頬に落ちて、一瞬だけ冷たい!ひょえって変な声出た!わはは
手で受け止めると、手袋はしていたけどすぐに崩れていくのを見て、おお溶けた!と思ったのにその後がちょっとびっくり。溶けて消えるって聞いていたのに、溶けたら消えないで、お水になったの。
師匠にその事を報告したら、「あらまぁ」だって! 知らないとそう思うのねって、頭に乗っかり始めた雪を払いながら、雨は見たでしょ?外が温かいとお水だけど、ここみたいにとても寒くなると水が雪になるんですよって・・・
手のひらが温かいから、お水になったの。おおー
落ちてくる雪を見上げて、やっぱり意外と隙間あるなって思うけど、どうして避けられないんだろうねぇ。
その気持ちはうっかり口に出ていたみたいで、師匠がふふふふって声を出して笑うんだよ。しまったと思ったけど遅かったー!だけど師匠は出来るわよって言うの!!ええっ?シーンさんには諦めろって言われたのにぃぃ!!
「空間魔法の一つなのよ、覚えているかしら?二人で初めて中央広場に行った時の事。」
「はいっ!色々な魔法の痕跡を探しながら行きました」
「あの時は、馬車を使わずに歩いて行ったにも関わらず、すぐに着いたでしょう?後は、広場の入り口あたりで人混みの中に流れに逆らって入り込んだ時の事よ」
そういえば、そうだった。
人が何故か避けて行くから、あれだけの人出だったのに、誰にもぶつからずスルリと抜けられたのだった。
うーんでも考えてた事とちょっと違う気がしたから、その魔法は使わないで欲しいと言った。
だって、今とても楽しいから。雪が当たって一瞬冷たいのが面白い!だからこれで良いと思ったの!
うきうきと落ちてくる雪を捕まえたりして楽しんだりして、師匠からこの雪の形を見ましょうって言われて、
綺麗な結晶に感動したりした。本当に、あの鉱石はこの結晶みたいに6角形のとげとげになるんだね。その理由はまだ分からないんだって、不思議だね。
そして今まで気配を消していたシーンさんが、ズボッと積もっていた雪の中から飛び出して来て、またわたしを驚かすから!ぎゃーって師匠にしがみ付いたよ!
あ、玉!!またスノーマンになってほしくって、何個か雪玉を作って置いてみたけど、ピクリともしないよ、残念。
最初に勝手に動き出した時は、怖かったけど・・・乗せてくれて楽しかったの。ぎゅって抱き着いても雪のはずなのに冷たくはなくて、少しヒンヤリくらいかな・・・
足元に置いた、雪玉を見ていたら、シーンさんが手をヒラヒラとさらたと思ったら、コロコロしだした!やった!
もう怖くないから、コロコロ転がって大きくなっていく雪玉を後ろから追いかけながら見ていたのに、逃げるんだよ!もう何で追いつけない角度でぎゅって方向を変えるのーーっ! 息が上がってゼイハァしてるうちに、スノーマンは完成してた。なんか悔しい・・・? いったい何と勝負してたかな?忘れちゃった!
だってシーンさんが、何か凄い物の前でわたしを呼んでいるんだもん!
「ルチアー出来たからお出で。これが滑り台だぞー滑るぞー」って!
滑るの?どうやって??きゃー楽しみ!!
スノーマンにしがみついて、びょんぴょん飛びながら滑り台に近づく。
おお立派な建物?全部氷で出来ていますか?あまり明るくない空の下ですら、美しく輝いて見えますが・・・
「こっちだ!ここの階段を昇って、上からヒューンと滑るんだ」
その説明では、今一つ理解が進みませんが・・・えーと、ここを昇ればいいんですか?あっ!ツルっと・・・
3段くらい昇ったら、滑って落ちました。痛い・・・これが滑り台?だとしたら辛い・・・
師匠がキャーって、そんな悲鳴あげるほど驚かれたのね・・シーンさんも慌ててわたしを抱き起して、階段がつるんつるんな事を謝ってくれて、溝?階段にはギザギザを掘って滑らない様にしてくれた。ようやく登ることができたけどね・・これ・・・怖い。高い・・・寒い!
「やだぁ~ここ怖い、一人じゃ無理~」って言ったら、最初はシーンさんが一緒に滑ってくれた!
ひやっほぉ~!すごーいこれ!ビューンだねっ!滑る所が支柱の周りをくるりと取り巻いていて楽しい。
さっきまで、怖がってたのも忘れて、次は一人で大丈夫だよと言って、階段を昇り・・・
一人で滑ったら、くるっと回転する滑り台の外側にスポーンと飛び出しちゃって積もっていた雪にズボッと突っ込んだ。師匠もシーンさんもぎゃーって叫んでいたし、わたしも落ちるまでなんだか景色がゆっくり見えるようで心の中では、なにこれぇぇぇと思いながらズボッと落ちた。でも徽章が反応して結界が発動したので怪我もなかったけど流石に、また滑るのはちょっと困った。ちょっと待って!!!これって命の危険があったって事ぉぉ?あ、わたしの徽章は特別性なのですか?そ、そなんだ・・・はぁ驚いた。
「おっと、子供の体重には、このバンクでは甘かったか」
シーンさんは、私が無事で安心した途端にこの滑り台の改造に取り掛かったみたい。
あの後、何度か怖い思いをしながら頼まれて滑ったけど、もう限界だよ・・・
家に帰ったら、疲れすぎて熱がでたし、体中あちこち痛かったけど、あ、遊びすぎたって言えないしね・・・
大人しく寝て早く治れ~て祈った。
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