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第二章 バルバディア聖教国モンサラント・ダンジョン
2-56 力の鎖、勇者の呪縛
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「まあ、お前のレバレッジが上がるのは元からの話だから、それに関しては今更言ったところで仕方がない。
そのブーストの魔道具も通常の時には仕舞っておいた方がいいかもしれん」
「じゃあ、こいつは宝箱探索の時だけ付けるようにするわ」
宝箱からは、なるべく金目の物は沸かさないとね!
「そうしろ。
今ある力を全て使いこなせるようになったら、また鍛練でもなんでもするがいい。
では朝飯にする」
こうして俺は、聖女パーティから一歩引いた冷静な立ち位置にいる、クレジネス大先輩のご指導を仰ぐことになってしまった。
でも絶対に、今は自ら美味しくしておいてから、後で食べる気なんじゃないかという疑念はぬぐえない。
人間の本質なんて、そうそう簡単には変わらないものなのだ。
そして先輩は食後に言った。
「リクル。
出発まで、そこに立って体の力を抜いてじっとしていろ。
ルミナス、お前がちょっと見ていてやれ。
そして、そいつが力を入れていたら問答無用で叩け」
「はーい」
そしてルミ公の奴は、さっそく俺をポコポコと叩いていた。
「うわわ、まだ何にもやってないじゃないの」
「やってたら駄目。
何もしないの。
やっていいのは、ただ立っている事だけだよ」
「一応、俺としてはそのつもりなんだけどな」
だがルミナスは説明してくれた。
「リクルは優秀な冒険者。
新人というか見習いの時から既に優秀だった。
だから今もスキルをガンガン手に入れて、いきなり活躍できてる。
でも今は却ってそれが仇になっている時期なんだよ。
単に今がそういう時期というだけの話なんだ」
「え、それってどういう事」
そして、それが何故精霊さんにわかるというのか。
あれえ。でも先輩は、それがわかっていてルミナスに俺をみるように言ったのだ。
だからルミナスは知っているはずなのだ。
俺がどう駄目なのか。
「知りたい?」
「お願い、プリーズ」
「リクルはね、いつも待機状態という奴なの。
あたしは、いつも一番体の中で重心がぐらつく頭の上によく乗っているのもあるけど、契約精霊には召喚者の身体の状態が手に取るようにわかるのよ。
そうでないと契約者を守れないから」
「待機状態だって」
「そう。
リクルは特に厳しい冒険者に育てられたから、いつでもキビキビと反応して動けるように、無意識の内に体に力を待機させているんだ。
しかも、静から動に全力で動けるように。
だから優秀にさっと動ける。
そう、ある程度の水準までは」
「う、それはもしかして」
「そうだよ。
あの先輩の域に行こうと思ったら、今のままじゃ絶対に駄目なんだ。
それはもう先輩のレベル云々以前の問題なんだけど」
「ああ、そうかもしれない。
今そういう話を聞くと、なんとなく理解できる。
たぶん、初めてあの大量の蜘蛛とやりあった時が限界だった。
俺はきっとあそこから、どんどんと動けなくなってきているんだ」
あの管理魔物とやりあった時なんか、まだ無心に無意識に体を動かしていた。
まだ強さなんて欠片も持っていないようなど新人の時だったから、今みたいになる事はなかった。
ただただ、スキル頼みでの戦闘だったのだ。
「完全に心も体も、ありえないほどの強敵との戦闘一色に常時備えるように切り替えちゃったんだね。
その経験も一種の呪縛、鎖となってしまっている。
リクルは自分の力で、心で自分を縛り上げてしまっているんだ。
だが『倒せない敵』と戦うなら、それはきっと致命傷になる」
「もし邪神が復活したらっていう事か」
今の俺達は、そのことに備えるためだけに行動しているような物なのだ。
最初の頃の気楽さはもうない。
この街に近づくにつれ、何かが変わっていった。
あの聖女たる姐御だって、来年の大祭を前に異変らしき物を確認がてらのダンジョン行だったはずなのに。
「今のリクルはパワーが重しになってしまって、さっと動けていない。
でも心は逸るから強引に力で体を動かしているのさ。
これって物凄く効率が悪いから。
馬の手綱を全力で引きながら鞭で叩きまくっているようなものなの。
リクルって、そんなにパワーがあるのに自分の体を重く感じているでしょ」
「あ、ああ。
でもこれはパワーが増えたから当然なのかと思ってた。
そういえば最初の頃は、鳥のように体が軽かったなあ」
俺はレバレッジ三倍の頃の軽やかだった自分を思い出していた。
「全然違うよ。
自分自身の力の鎖で自分を縛り上げているんだ。
まず体を空にする練習からしよう。
そこから、また一つ一つ力を入れていく練習。
たとえるなら、赤ん坊が成長していく過程で少しずつ体を動かしていく事を覚えるように」
「う、それを今更やるのは凄く大変な事なんじゃ」
「当り前だよ。
今までの鍛練なんか、それに比べたらたいした事ない。
さあ頑張るんだ。
さもないと、先輩は次の指導をしてくれないよ。
もし今、あの邪神が目覚めたなんていったら、リクルはどうするつもりなんだい」
「う、たぶんこのままじゃ死んじゃう」
「正解。
じゃあ、はい力を抜いてー。
駄目だ、駄目だ。
ええい、このボケカスがー。
いっそ、精霊魔法で昔に戻して、赤ん坊からやり直すか?
成長速度を上げてやれば、十六年はかかるまい。
むしろ、その方が早いかもしれないぞ」
「ひゃあ、それだけは止めてくれー」
それからダンジョンへ出発するまで、俺はルミナスにずっと頭を叩かれっぱなしになっていたのだった。
そのブーストの魔道具も通常の時には仕舞っておいた方がいいかもしれん」
「じゃあ、こいつは宝箱探索の時だけ付けるようにするわ」
宝箱からは、なるべく金目の物は沸かさないとね!
「そうしろ。
今ある力を全て使いこなせるようになったら、また鍛練でもなんでもするがいい。
では朝飯にする」
こうして俺は、聖女パーティから一歩引いた冷静な立ち位置にいる、クレジネス大先輩のご指導を仰ぐことになってしまった。
でも絶対に、今は自ら美味しくしておいてから、後で食べる気なんじゃないかという疑念はぬぐえない。
人間の本質なんて、そうそう簡単には変わらないものなのだ。
そして先輩は食後に言った。
「リクル。
出発まで、そこに立って体の力を抜いてじっとしていろ。
ルミナス、お前がちょっと見ていてやれ。
そして、そいつが力を入れていたら問答無用で叩け」
「はーい」
そしてルミ公の奴は、さっそく俺をポコポコと叩いていた。
「うわわ、まだ何にもやってないじゃないの」
「やってたら駄目。
何もしないの。
やっていいのは、ただ立っている事だけだよ」
「一応、俺としてはそのつもりなんだけどな」
だがルミナスは説明してくれた。
「リクルは優秀な冒険者。
新人というか見習いの時から既に優秀だった。
だから今もスキルをガンガン手に入れて、いきなり活躍できてる。
でも今は却ってそれが仇になっている時期なんだよ。
単に今がそういう時期というだけの話なんだ」
「え、それってどういう事」
そして、それが何故精霊さんにわかるというのか。
あれえ。でも先輩は、それがわかっていてルミナスに俺をみるように言ったのだ。
だからルミナスは知っているはずなのだ。
俺がどう駄目なのか。
「知りたい?」
「お願い、プリーズ」
「リクルはね、いつも待機状態という奴なの。
あたしは、いつも一番体の中で重心がぐらつく頭の上によく乗っているのもあるけど、契約精霊には召喚者の身体の状態が手に取るようにわかるのよ。
そうでないと契約者を守れないから」
「待機状態だって」
「そう。
リクルは特に厳しい冒険者に育てられたから、いつでもキビキビと反応して動けるように、無意識の内に体に力を待機させているんだ。
しかも、静から動に全力で動けるように。
だから優秀にさっと動ける。
そう、ある程度の水準までは」
「う、それはもしかして」
「そうだよ。
あの先輩の域に行こうと思ったら、今のままじゃ絶対に駄目なんだ。
それはもう先輩のレベル云々以前の問題なんだけど」
「ああ、そうかもしれない。
今そういう話を聞くと、なんとなく理解できる。
たぶん、初めてあの大量の蜘蛛とやりあった時が限界だった。
俺はきっとあそこから、どんどんと動けなくなってきているんだ」
あの管理魔物とやりあった時なんか、まだ無心に無意識に体を動かしていた。
まだ強さなんて欠片も持っていないようなど新人の時だったから、今みたいになる事はなかった。
ただただ、スキル頼みでの戦闘だったのだ。
「完全に心も体も、ありえないほどの強敵との戦闘一色に常時備えるように切り替えちゃったんだね。
その経験も一種の呪縛、鎖となってしまっている。
リクルは自分の力で、心で自分を縛り上げてしまっているんだ。
だが『倒せない敵』と戦うなら、それはきっと致命傷になる」
「もし邪神が復活したらっていう事か」
今の俺達は、そのことに備えるためだけに行動しているような物なのだ。
最初の頃の気楽さはもうない。
この街に近づくにつれ、何かが変わっていった。
あの聖女たる姐御だって、来年の大祭を前に異変らしき物を確認がてらのダンジョン行だったはずなのに。
「今のリクルはパワーが重しになってしまって、さっと動けていない。
でも心は逸るから強引に力で体を動かしているのさ。
これって物凄く効率が悪いから。
馬の手綱を全力で引きながら鞭で叩きまくっているようなものなの。
リクルって、そんなにパワーがあるのに自分の体を重く感じているでしょ」
「あ、ああ。
でもこれはパワーが増えたから当然なのかと思ってた。
そういえば最初の頃は、鳥のように体が軽かったなあ」
俺はレバレッジ三倍の頃の軽やかだった自分を思い出していた。
「全然違うよ。
自分自身の力の鎖で自分を縛り上げているんだ。
まず体を空にする練習からしよう。
そこから、また一つ一つ力を入れていく練習。
たとえるなら、赤ん坊が成長していく過程で少しずつ体を動かしていく事を覚えるように」
「う、それを今更やるのは凄く大変な事なんじゃ」
「当り前だよ。
今までの鍛練なんか、それに比べたらたいした事ない。
さあ頑張るんだ。
さもないと、先輩は次の指導をしてくれないよ。
もし今、あの邪神が目覚めたなんていったら、リクルはどうするつもりなんだい」
「う、たぶんこのままじゃ死んじゃう」
「正解。
じゃあ、はい力を抜いてー。
駄目だ、駄目だ。
ええい、このボケカスがー。
いっそ、精霊魔法で昔に戻して、赤ん坊からやり直すか?
成長速度を上げてやれば、十六年はかかるまい。
むしろ、その方が早いかもしれないぞ」
「ひゃあ、それだけは止めてくれー」
それからダンジョンへ出発するまで、俺はルミナスにずっと頭を叩かれっぱなしになっていたのだった。
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