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朝仕事には、まだ早い時間に目覚めたので、素早く着替え侍女寮の庭先に出る。
ゆっくり歩きながら、次の国に思いを馳せ
全てが終わったら、別の国に行こうかな?ドワーフ 魔国 巨人 獣人 エルフまだまだ、たくさんの国があったな。でも 先ずは、隣の国 獣人国かな?
ロゼッタ嬢も、自分の番だったら、手だしが できないっか・・・全ては、テオバルト様の為なのに、勘違いして一人で浮かれてた。確かに、リーンハルト様の番なら、テオバルト様と話しても可笑しくないから、ロゼッタ嬢から守ってもらえる。特別な場所に連れて行かれて、告白されたと思った。馬鹿だな。涙が流れないように、空をみあげる。ただ空を眺めてたら、急に後ろから抱きしめられた。
視界に赤い髪が広がる。身動ぎすると、腕の拘束がとかれた。リーンハルト様が、笑って目の前にいた。「おはよう。窓から嬢ちゃんが見えた」
この方は、変わらないんだな。とても近くて とても遠い人。抱きしめられた、腕の感触がする。それで、勘違いしてしまう。
「おはようございます。リーンハルト様」私はここにお客様ではなく、メイド見習いできてる。その目的を忘れないように、侍女として、挨拶をする。
「嬢ちゃん?」リーンハルト様が、不思議な顔をなさる。
私には誰もいない場所まで、演技を続けてはいけない。頭を下げて、退出の許可をいただこうとすると、執事がリーンハルト様を呼びに来られた。私も、侍女長によばれたので「失礼いたします」と呼びに来ていただいた侍女長に駆け寄る。
「遅れますよ。」「申し訳ありません。」今日の仕事を 何も考えないように、ただひたすらやりきる。
「リーンハルト様。スズネ様が驚いてますよ。こんな 窓からも見えない場所で、何を言ってらしゃいます。」まったくと、ハーッやれやれ。
「昨日から、様子がおかしい。」怪訝な顔をされるが、スズネの様子が気になる。
昨日から余所余所しいが、周りの貴族がいる時は、番らしく振る舞ってくる。誰もいないと距離を取られる。スズネの様子が気になり、彼女の気配を捜していた。庭先に出たときには、彼女が消えてしまいそうな衝動にかられ。気が付いた時には、抱きしめていた。
何処にも行かせたくない、側にいてほしい。氷河から 何度か催促があったが、帰したくない。遅くなって帰って来ても、スズネがいる部屋を本人にはわからないように、訪ねた。ただ、本当に屋敷にいるのかを、確認しに行く。今は、大会後の儀式が楽しみで仕方がない。
しばらくすると執事の気配がし、振り向くとしたり顔の執事が様子を伺っていた。
「ゼフィ様が、来ております。」朝から、何のようだ?執務室を開けると、本棚を見てる兄がいた。
「何か おもしろい物が、ありますか?」ゆっくり優雅にこちらを向く
「おはよう。リーンハルト。昨日は ありがとう。ヴィアが人形を、いたく気に入ってな。寝るときも、離さない。ケットシー族の人形とブローチもあった。名前が書かれて無く。ルトならば、知ってるだろう?」
「ブローチですか?」聞いてみる。すると、兄からブローチを見せてもらった。薔薇が糸で編まれている。息を飲んだ。「素晴らしいであろう。」
昨日は儀式を申し込んだ女性がいると、兄夫婦に紹介したが、スズネもプレゼントを用意してくれていたのか。兄も 誰が用意したかは、わかった上での訪問か・・・控えている執事に目配せする。
すると、控え目にドアがノックされる。中に入る許可を出すと、不安顔のスズネが入ってくる。
兄が、少しだけ驚いてる。「昨日は、来ていただいてありがとう。御礼が余り言えないままで申し訳ない。」
スズネが困惑している?なぜ呼ばれたか分からないからか・・
「こちらこそ。お招き頂きありがとうございました。昨日は、急に退出して申し訳ありません。私を、及びと聞きましたが?」綺麗な礼と謝罪を述べる、スズネは何かアンバランスだ。
「ああ。呼びだしてすまない。これは、君のかな?」ブローチを見せる。すると、スズネが返事をする。
「お気を悪くされ、申し訳ありません。」とすぐにブローチを、受け取ろうと手をだした。それを兄が手の平のブローチを、手で隠し いさめた。
「気も悪くしていない。こんなに素晴らしい、薔薇を糸で表現するとは、思ってもいなかった。娘がいたく気にいり離してくれない。今日も、プレゼントしてくれた人に、御礼を言いに行くからとやっと借りられた程だ。その相談なんだが?他にも、あるなら譲って欲しくてね。ダメだろうか?」そのために、今日は来たのか。兄を睨み付ける。
慌てた兄が、言い訳を話す。
「ちゃんと代金は、払う。妻に娘とお揃いが欲しいと、言われ。あれだけの貴族が 注目したんだ。これから忙しくなるだろう・・」だからその前に、直に強請りに来たと言うのか、呆れる。
「申し訳ありません。私は 人形も他の物も、注文を受けるつもりはないんです。」
「「なっ。」」絶句した。これ程の物なのに、注文を受けるつもりはないだと、スズネを見ると困っていた。
「ダドさんからも、登録はしたと聞いています。人形などは、そちらで似た者が出て来ると思います。ですので、注文はそちらでお願いします。」
「嬢ちゃんは、もう作らないのか?」眉間のシワがよるのは、仕方ない。
「いえ。自分の為には、作ると思いますが、商売をするためには、作るつもりはないのです。今回作る為に、かなり気を使いました。それで商売には、自分の性格上向いてないと思いましたし、今注文を受けたとしても、作る時間がありません。近々ここを出ようと思っています。なのでどちらにしても、今は時間がないのです。」笑って話す。
それを聞き血の気が引いた。同時に怒りに変化した、腹の底から声が出る。「ここを、でるだと?」喉がなる。グルッルルルル。今すぐ閉じ込め無ければ駄目だ。 まずは、目を耳を閉ざし 手足を折ろう。全てを奪い、逃げる気力 体力も削ぎ落とそう。怒りで、全てに支配される。
「リーンハルト。止めよ。」力と魔法を乗せた声に、気が付いた。目の前にいたスズネは、強者の威圧を受け倒れていた。兄が執事に、指示をだす。それを 眺めていた。
「彼女が、お前の番なのだろう。お前の執着がそれだ。怒りで、我を忘れたな。」
ああ、そうだ。今すぐに、自分だけの者にしたい。スズネの体に我が牙を刻まないと、そればかりに支配される。
今すぐに蜜月に入りたい、だが儀式がすまない限り。例え自分の番でも、過去の契約がある限り望まぬ事を強要してはならない。
戦闘で力を発散させていたが、やっと番儀式を申し込んだ。相手は 出て行くと、俺と離れる選択をしたのが、腹が立った。
スズネが運ばれるのを見て。逃げ出さないように、指示をだしていた。拳を握り締める。
「ルト?落ち着け。彼女なら、遠くには逃げれない。気になるなら、手配をしておこう。」
頷いておく。兄に肩を叩かれ、帰って行くのをただ黙って見送る。
(さて。どうしようか)考えていると、執事が彼女の様子を話しに来た。メイド長や料理長には、昔よく叱られた。皆がいる、場所に向かう。
料理長 メイド長 執事 庭師 厩舎の、6人でリーンハルトの暴走を話す。皆が頭をなやませる。
「「「「何で。そうなる?」」」」 「わからないから、貴殿方に聞いているんです。」
「もしかしたら、クラフトならば、しってるかも知れません。」呼びだされたクラフトだが揃っている、人達に驚いていた。「ニャニャ。何で。この屋敷の重要人物が集まってるニャ?」・・・・・・・話を聞いて頭をなやませる。
「ニャも、わからないニャ。ここは、出ていっても、氷河には、いるニャの意味合いじゃニャいか?リーンハルト様は、番儀式申し込んだニャか?」執事が頷く。二日前にリーンハルト様が、申し込んだのを知ってる。それで、何故に揉めている?
「今は、スズネが逃げれないように、見張りをつけないと、危険です。王族の竜の執着心は侮れません。」
「「「「監禁 か生きてるのが、辛い目に会わされるぞ。」」」」(ニャー。竜の執着心ニャか?竜は宝玉を滅多に見せないニャ。)
「スズネ様は?」
「俺の番が見ているから、大丈夫だ。」
「「「「「「クラフト。お前には、重要任務がある。スズネ様を見張って、理由を聞き出してこい。」」」」」」
元王女様の護衛達に、睨まれ頼まれたら嫌とは言えない。
何でリーンハルト様の屋敷で、元王女様の精鋭達が、隠居してるニャ。かわいがってたのは知ってるがニャ。そこまでニャか。クラフトは、ただ頷くしかなかった。恨むニャよ。スズネ。
ゆっくり歩きながら、次の国に思いを馳せ
全てが終わったら、別の国に行こうかな?ドワーフ 魔国 巨人 獣人 エルフまだまだ、たくさんの国があったな。でも 先ずは、隣の国 獣人国かな?
ロゼッタ嬢も、自分の番だったら、手だしが できないっか・・・全ては、テオバルト様の為なのに、勘違いして一人で浮かれてた。確かに、リーンハルト様の番なら、テオバルト様と話しても可笑しくないから、ロゼッタ嬢から守ってもらえる。特別な場所に連れて行かれて、告白されたと思った。馬鹿だな。涙が流れないように、空をみあげる。ただ空を眺めてたら、急に後ろから抱きしめられた。
視界に赤い髪が広がる。身動ぎすると、腕の拘束がとかれた。リーンハルト様が、笑って目の前にいた。「おはよう。窓から嬢ちゃんが見えた」
この方は、変わらないんだな。とても近くて とても遠い人。抱きしめられた、腕の感触がする。それで、勘違いしてしまう。
「おはようございます。リーンハルト様」私はここにお客様ではなく、メイド見習いできてる。その目的を忘れないように、侍女として、挨拶をする。
「嬢ちゃん?」リーンハルト様が、不思議な顔をなさる。
私には誰もいない場所まで、演技を続けてはいけない。頭を下げて、退出の許可をいただこうとすると、執事がリーンハルト様を呼びに来られた。私も、侍女長によばれたので「失礼いたします」と呼びに来ていただいた侍女長に駆け寄る。
「遅れますよ。」「申し訳ありません。」今日の仕事を 何も考えないように、ただひたすらやりきる。
「リーンハルト様。スズネ様が驚いてますよ。こんな 窓からも見えない場所で、何を言ってらしゃいます。」まったくと、ハーッやれやれ。
「昨日から、様子がおかしい。」怪訝な顔をされるが、スズネの様子が気になる。
昨日から余所余所しいが、周りの貴族がいる時は、番らしく振る舞ってくる。誰もいないと距離を取られる。スズネの様子が気になり、彼女の気配を捜していた。庭先に出たときには、彼女が消えてしまいそうな衝動にかられ。気が付いた時には、抱きしめていた。
何処にも行かせたくない、側にいてほしい。氷河から 何度か催促があったが、帰したくない。遅くなって帰って来ても、スズネがいる部屋を本人にはわからないように、訪ねた。ただ、本当に屋敷にいるのかを、確認しに行く。今は、大会後の儀式が楽しみで仕方がない。
しばらくすると執事の気配がし、振り向くとしたり顔の執事が様子を伺っていた。
「ゼフィ様が、来ております。」朝から、何のようだ?執務室を開けると、本棚を見てる兄がいた。
「何か おもしろい物が、ありますか?」ゆっくり優雅にこちらを向く
「おはよう。リーンハルト。昨日は ありがとう。ヴィアが人形を、いたく気に入ってな。寝るときも、離さない。ケットシー族の人形とブローチもあった。名前が書かれて無く。ルトならば、知ってるだろう?」
「ブローチですか?」聞いてみる。すると、兄からブローチを見せてもらった。薔薇が糸で編まれている。息を飲んだ。「素晴らしいであろう。」
昨日は儀式を申し込んだ女性がいると、兄夫婦に紹介したが、スズネもプレゼントを用意してくれていたのか。兄も 誰が用意したかは、わかった上での訪問か・・・控えている執事に目配せする。
すると、控え目にドアがノックされる。中に入る許可を出すと、不安顔のスズネが入ってくる。
兄が、少しだけ驚いてる。「昨日は、来ていただいてありがとう。御礼が余り言えないままで申し訳ない。」
スズネが困惑している?なぜ呼ばれたか分からないからか・・
「こちらこそ。お招き頂きありがとうございました。昨日は、急に退出して申し訳ありません。私を、及びと聞きましたが?」綺麗な礼と謝罪を述べる、スズネは何かアンバランスだ。
「ああ。呼びだしてすまない。これは、君のかな?」ブローチを見せる。すると、スズネが返事をする。
「お気を悪くされ、申し訳ありません。」とすぐにブローチを、受け取ろうと手をだした。それを兄が手の平のブローチを、手で隠し いさめた。
「気も悪くしていない。こんなに素晴らしい、薔薇を糸で表現するとは、思ってもいなかった。娘がいたく気にいり離してくれない。今日も、プレゼントしてくれた人に、御礼を言いに行くからとやっと借りられた程だ。その相談なんだが?他にも、あるなら譲って欲しくてね。ダメだろうか?」そのために、今日は来たのか。兄を睨み付ける。
慌てた兄が、言い訳を話す。
「ちゃんと代金は、払う。妻に娘とお揃いが欲しいと、言われ。あれだけの貴族が 注目したんだ。これから忙しくなるだろう・・」だからその前に、直に強請りに来たと言うのか、呆れる。
「申し訳ありません。私は 人形も他の物も、注文を受けるつもりはないんです。」
「「なっ。」」絶句した。これ程の物なのに、注文を受けるつもりはないだと、スズネを見ると困っていた。
「ダドさんからも、登録はしたと聞いています。人形などは、そちらで似た者が出て来ると思います。ですので、注文はそちらでお願いします。」
「嬢ちゃんは、もう作らないのか?」眉間のシワがよるのは、仕方ない。
「いえ。自分の為には、作ると思いますが、商売をするためには、作るつもりはないのです。今回作る為に、かなり気を使いました。それで商売には、自分の性格上向いてないと思いましたし、今注文を受けたとしても、作る時間がありません。近々ここを出ようと思っています。なのでどちらにしても、今は時間がないのです。」笑って話す。
それを聞き血の気が引いた。同時に怒りに変化した、腹の底から声が出る。「ここを、でるだと?」喉がなる。グルッルルルル。今すぐ閉じ込め無ければ駄目だ。 まずは、目を耳を閉ざし 手足を折ろう。全てを奪い、逃げる気力 体力も削ぎ落とそう。怒りで、全てに支配される。
「リーンハルト。止めよ。」力と魔法を乗せた声に、気が付いた。目の前にいたスズネは、強者の威圧を受け倒れていた。兄が執事に、指示をだす。それを 眺めていた。
「彼女が、お前の番なのだろう。お前の執着がそれだ。怒りで、我を忘れたな。」
ああ、そうだ。今すぐに、自分だけの者にしたい。スズネの体に我が牙を刻まないと、そればかりに支配される。
今すぐに蜜月に入りたい、だが儀式がすまない限り。例え自分の番でも、過去の契約がある限り望まぬ事を強要してはならない。
戦闘で力を発散させていたが、やっと番儀式を申し込んだ。相手は 出て行くと、俺と離れる選択をしたのが、腹が立った。
スズネが運ばれるのを見て。逃げ出さないように、指示をだしていた。拳を握り締める。
「ルト?落ち着け。彼女なら、遠くには逃げれない。気になるなら、手配をしておこう。」
頷いておく。兄に肩を叩かれ、帰って行くのをただ黙って見送る。
(さて。どうしようか)考えていると、執事が彼女の様子を話しに来た。メイド長や料理長には、昔よく叱られた。皆がいる、場所に向かう。
料理長 メイド長 執事 庭師 厩舎の、6人でリーンハルトの暴走を話す。皆が頭をなやませる。
「「「「何で。そうなる?」」」」 「わからないから、貴殿方に聞いているんです。」
「もしかしたら、クラフトならば、しってるかも知れません。」呼びだされたクラフトだが揃っている、人達に驚いていた。「ニャニャ。何で。この屋敷の重要人物が集まってるニャ?」・・・・・・・話を聞いて頭をなやませる。
「ニャも、わからないニャ。ここは、出ていっても、氷河には、いるニャの意味合いじゃニャいか?リーンハルト様は、番儀式申し込んだニャか?」執事が頷く。二日前にリーンハルト様が、申し込んだのを知ってる。それで、何故に揉めている?
「今は、スズネが逃げれないように、見張りをつけないと、危険です。王族の竜の執着心は侮れません。」
「「「「監禁 か生きてるのが、辛い目に会わされるぞ。」」」」(ニャー。竜の執着心ニャか?竜は宝玉を滅多に見せないニャ。)
「スズネ様は?」
「俺の番が見ているから、大丈夫だ。」
「「「「「「クラフト。お前には、重要任務がある。スズネ様を見張って、理由を聞き出してこい。」」」」」」
元王女様の護衛達に、睨まれ頼まれたら嫌とは言えない。
何でリーンハルト様の屋敷で、元王女様の精鋭達が、隠居してるニャ。かわいがってたのは知ってるがニャ。そこまでニャか。クラフトは、ただ頷くしかなかった。恨むニャよ。スズネ。
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