異世界ボタンのその先に・・・・・

アンドーナツ

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朝 起きて、サラさんの言葉を思い出す。人を雇うのは、冒険者ギルドが一番だ。商業は荒事には向いていないので、向かうは冒険者ギルド・・・・血でギルド登録をした。、今の私の血で、スズネ・トウドウになるかは分からない。冒険者再登録かそれとも、もう一度はじめからか分からないが、はじめの一歩だ、いざ冒険者ギルドへ。

冒険者ギルドに行くと、町の人達はやっと登録するのかと、笑いが出た。ここ1年ほど、ずっと冒険者登録を進められてきた。豆の糸に頼って生活してたみたいな物だ、野菜や果物では大金にはならない。ましてや雪が降る冬には、蓄えで生活をする。そのお金も 薪代やドームの修繕費で消えてしまうときもある。薬草を採取しても、冒険者では無く、商業で売っていたから、子供のお小遣い稼ぎだ。冒険者に登録しランクDになれば、妻子が養われる。F~Eは子供のランクでしかない、その私がやっとの登録に来たので、町の人達が喜んだ。

「マル坊。やっとか、剣と魔法の稽古も嫌がってたのに・・・よし。俺が最初の冒険には着いてってやるからな。」ギルマスのギリウスさんが肩をばんばん叩く。「おじいちゃん。ギルマスなのに、駄目だよ。それに研ぎの仕事もあるのでしょう?また副ギルマスに怒られるよ。」ガハハハハと笑って「大丈夫だ。あいつもマル坊を気に入ってる。あいつが、ついて行きそうだ。」とさっと紙を渡された。副ギルマスのリニさんだ。「あの。・・・」頭がぐるぐるする。何て説明したら良いんだろう・・・そう考えていると、冒険者ギルドのドアが開いた。振り返るとサラさんがいて「アホども。仕事しな。マル坊、持ってるんだろう。だしな。」と言われ手を出された。冒険者用の指輪のことだろう、そっと出すと。指輪を水晶の上に置き、血を一滴取られ、すると音声案内が出た。『指輪の登録の見直し、2年間の冒険者ギルドの使用料金。ダド請負屋 氷河宿からのレシピ代を振り込みます。後 ランクが一つ上がります』チャリン チャリンと振り込みの音が鳴り響き。最後に『全て、終わりました。ご利用ありがとうございます。スズネ・トウドウ様』と水晶が話し終わると木の指輪が 銅の指輪になっていた。すると 冒険者ギルドがざわつき始めた。

「「「「スズネ・トウドウって。」」」と驚きの声が上がった。
「うるさいね。仕事しなと言っただろう。」とサラさんが、雷をあてて黙らせた。やれやれと自分の肩を叩いた。

ギルドマスターと副ギルドマスが、驚き固まってしまった。
「マル坊。話を聞こうか」腕を組み、睨まれた。「うるさいね。スズネ。今のでこのギルドから、リーンハルト様に連絡が行く。いいね。」と念押しされた。うなずいて、いままでの事を、ゆっくり話す。ギルドは静まり返ってしまった。皆を騙していたことを、謝罪しておく。(でも、髪が短い。胸がないで、勝手に皆がボウズにしたんだけど・・・)「わかった。ドラッヘンまでは、信頼できるのをつける。家の管理や動物の世話の依頼もだそう。」泣きそうな私を、ギリウスじいちゃんが、頭を撫でてくれた。「誰も責めん。頭をあげなさい。」ニッコリ笑ってくれた。リニさんが、「手配はします。それまでは、マル坊いつも通り過ごしなさい。」と微笑んでくれた。町の人達が、「「「「悪かったな、坊と言って」」」とか言われるが、いつも通りに皆が接してくれるのがとても嬉しい。優しいこの町が、大好きだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

リーンハルト様の屋敷では、慌ただしく時が動き出した。城にいる主に速報を知らせるべく、執事がリーンハルト様の執務室に向かう。「冒険者ギルドから、宝が見付かりました。」ドアを開けるやいなや、そう伝える。
その慌ただしさに嫌な顔をしていたが、うれしい言葉に歓喜した。スズネが見付かった事に喜び、今すぐに向かおうとすると速達が渡された。手紙の印は、ドワーフ国メイベルの町で 冒険者 商業ギルド印が押されていた。

外に出て竜化しメイベルの町に、リーンハルト様が向かう。この時を どれだけ待っていたことか、あの失われた瞬間全てが崩れ去った。今度は逃げないように、慎重に町に向かう、休まず。メイベルの町に・・・











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