異世界ボタンのその先に・・・・・

アンドーナツ

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町から私の足で1時間半を、リーンハルト様は、お姫様抱っこなのに半分弱で着いた。なぜ?歩幅かな?

家の敷地に入ろうとすると結界ではじき飛ばされたので、笑顔が黒いまま結界を壊そうとするリーンハルト様を止めて家に入った。

家に入るとすぐに、服を脱がされそうになったが、慌てて止めた。するとリーンハルト様が、上着を脱ぎ右肩の竜の入れ墨?を見せてきた。「スズネ。お前にも赤竜の紋様絆があるはずだ。見せて欲しい。」と言われ。ベッドに運ばれた。

紋様と考えていると、口づけしながら、服が脱がされていく・・両方の腕を拘束され、視線が胸に集中している。「いつの間にか、色鮮やかになって」言い訳しようとすると、口づけされた。
「絆が二つ睨みあっている。赤竜と薄く色があるが、銀と緑・・。」ため息を吐かれた。最後には、裸のままリーンハルト様の腕の中でした。

「スズネ。その色は俺の絆。魂の色で、紋様という。それが重ならないと、番になれない。スズネに魂の色 紋 形があてはまった。だから、番になった。だが、サリューは番が一つとは限らない。後一つ当てはまる者がいる。サリューの番になったから、誓約なしで、どこまで、話せる?番が見つかったんだ。村にも行くか?」と口づけを耳や肩 頭にされ、優しい笑顔で話される。

あっ。サリュー族の事を、話さないとダメなのか、念押しで聞いてみる。「番は、間違いないのですか?」と聞くと、リーンハルト様から笑顔が消え。い殺さん程の 冷気が漂った。恐くなり、腕から逃げようとすると、肩を噛まれた。歯が肩に食い込み、悲鳴をあげる。痛みと恐怖で震えていたら、口から血がでてるリーンハルト様に「二度と番ではないと、言うな」と低い声で話された。首がちぎれるんじゃ無いかと思うほど、うなずいた。涙を拭ってくれ、肩の傷に癒し魔法をかけてくれた。

「スズネは、俺の番だ。間違いではない。肩に牙を残す意味も、知らないのか?若返りもだが、スズネ、何処まで、サリュー族から聞いてる?知識に、かたよりがありすぎる。その紋様 絆もわかってなかった。何を隠している?」目を真っ直ぐに見られた。ゆっくり 深呼吸をしてから、話す。私の種族を・・・・・でも、おじいちゃんとの約束、異世界から来たのは、秘密にして・・・・

「信じて貰えないと、思いますが。私は人族です。どうしても他の世界を見たくて、村を家族を捨てて来た。その時に村の人にとって、私は危険だから帰る場所さえも分からないようになった。それでも他の広い世界を見たくて、出てきた。番や絆も何も知らない。誰にも教えて貰ってないから・・若返りも、何故かは、わからないの。だから、図書館で知識をいれた。人だと知れるのは、危険だから。 だから 嘘をついたの。ごめんなさい」と泣いてしまった。リーンハルト様は、絶句している。

すると、深呼吸して「スズネ。この世界には、もう人がいない。かつて人はいたんだ。だが、人は弱者で、ほとんどが強者の番だ。そしてだんだん血が混じり始め、 人は人と番にならなくなった。ある年 疫病が流行したが、人は病に抵抗できず 大幅に数を減らした。今では、人は見つからない。サリューは、その中でも、人としての血が濃い。適正魔法や獣化などは、できないんだ。人やサリュー族は精々、生活の中弱い魔法を使える程度だったと聞く。そして少しの強者の血が混じってるから、まだ人よりは、強い体なのが、今のサリュー族だと伝え聞いている。人ならばすぐにでも、番たいが・・・・もう1つの絆がある。出し抜く訳には、いかない。すまない。牙の後は、番がいる証拠になる。今は、まだそれでいい。スズネが、村を家族を捨てたのを悩んでいるなら、それを喜んでいる俺も同罪になる。今は、ただこのままで良い。後々番の話しやこの国のことをゆっくり話そう。」そう話すと、優しく頭をなでてくれた。抱きしめられながら、二人でそのまま眠りについた。







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