異世界ボタンのその先に・・・・・

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朝目覚めると、体がすごく軽い。

自分でも分かるくらい、身体の調子が良い。上半身を起こして、背伸びをしていると部屋にテオバルト様が入ってきた。

テオバルト様が「おはよう。スズネ、体調はどうだ？」と聞かれた。

「おはようございます。体調は、いいです。」清清しい朝なんて、いつぶりだろう？鬼畜達よ。

テオバル様がベッドに腰掛け、コップに水を入れて飲ませようとする。

「テオバルト様。自分で飲めます。」と話すと、すかさずテオバルト様が「まだ病みあがりだ。この後医師をよぶ。スズネは何日寝てたか分かるかい？」と聞かれた。

二三日当たりかなと、思うからそう答える。

テオバルト様が首を振り「7日間、眠っていた。急激に体が変化したからな。」と優しく頭を撫でられた。

そんなに寝ていたのか？かなり体が楽なのは、睡眠をたっぷりとれたからか・・・・心配かけてしまったな。

テオバルト様を見ると、目尻が下がっていた。

「テオ。心配かけてしまって、ごめんなさい」と、そう言えば鬼のリーンハルト様がいないな？

聞いてみよう「テオ？ルトは、何処に行ったの？」と話す。

ニッコリ微笑み「ルトなら。仕事をしに執務室にいるが、呼んで来るか？」とたずねられた。

何？仕事だと。今仕事と話したよね。もしかして監禁 と拷問の「蜜月、終わったの？」とうれしい声と笑顔が出る。


テオバルト様の、片方の眉がぐっと上がった。あっ。この質問、危なかった？アワアワしてると、抱き締められ、テオバルト様に「蜜月。嫌だったのか？」とかなり不機嫌な声が聞こえた。

首を振り、否定しておく。「蜜月中に、仕事だから」と抱き締め返す。

すると テオバルト様が「そうだね。スズネが高熱で我らは何もできないから、一端医師を呼び寄せた。医師の話を聞き。スズネの体の為に、我とルトで、蜜月終了にしたのだよ。こんなに早く終る、蜜月は前代未聞だが（うれしい、誤算があったからな。）この後は、医師の話を聞いて、許可を貰えたら。我と教会の水の間に行き最後の儀式をしてほしい。」と耳の側で囁かれる。


頷くと笑顔の テオバルト様に口づけされた。
前代未聞の後、聞えなかったな。何だろう、気になります。

ドアのノック音がし、テオバルト様が「入れ」と許可を出した。

ドアが開かれ、あの時の医師が入ってきた。

医師が「お久しぶりで、ございます。随分、顔色がよくなり安心いたしました。」と私の手を取る。医師が目を瞑る。そして、何度も頷き。テオバルト様をみて、微笑んだ。

テオバルト様も「間違いないな。今なら、まだ魔力が安定している。水の間に行き、儀式完了をしたい。」と医師に伝えている。


医師も、「今日は、このままお休みください。明日また、来ますゆえ。明日の、至宝様の体調しだいです。テオバルト様くれぐれも、よろしいですな。」とテオバルト様を 睨み付ける。

テオバル様が、ため息をはき。頷いていた。

するとリーンハルト様が、寝室に入って来て。医師の方を見ると、また医師が頷いていた。

だが医師が二人に「くれぐれも、安静にですぞ。今は、魔力循環が上手くできてますが、また安定しない時も来ますゆえ、くれぐれも循環だけですぞ。注いではなりません。今は、お二人の魔力は充分ですからな。」と話して部屋を出ていった。


「チッ、」とリーンハルト様が舌打ちしていますが・・・・

リーンハルト様を見て「ルトは、お仕事良いの？」と首を傾ける。
（むしろ まだ仕事に行ってください。）と思いながら、聞いて見る。

すると優しい声でルトが「スズネの、体調が良さそうならいい。」と頭を撫でてくる。

「蜜月。終わりって、聞いて・・・・私の体調が悪いから？迷惑かけてしまって、ごめんなさい。」と頭を下げる。

すると二人に、笑われた。

テオバルト様の膝の上で、リーンハルト様に手を握られ。

リーンハルト様に「確かに蜜月は異例の早さで、終了したが・・・・こんなに早く、子ができるとは、俺達も思っていなかった。俺の家族でも数百年後で、やっと子ができたのだ。だから蜜月が早くても、子ができた事での終了だ。悪いようには言われない。それに子には、魔力が必要になる。俺たちだけで補えれば良いが・・・・俺達の子ならば、両家の魔力も貰わないと駄目になる。子の為の、蜜月終了だ。」と笑顔で言われた。

ええええーー。子供なの？てか？いつ分かったんだ？口をパクパクしていると、テオバルト様が「スズネ。人から体を変化させたとはいえ、子供はどちらになるかは、分からない。普通は、力の強い者に引っ張られるが・・・・人の文献はもう無い。何かあるか分からないから、蜜月期間を俺達だけで・・・と言うわけにはいかなかった。もう、余り気に病むな。これからは、自分の体調だけ気遣うのだ。良いな。」と頭をなでられた。

そうこうしていると、寝室のドアをノックされ。

テオバルト様の「入れ」の声と共にリーンハルト様のお屋敷のメイドさん達が入ってきた。


皆さん笑顔で「「「「「「「おめでとうございます」」」」」」と言われた。

あああ。本当に、妊娠したんだね。そりゃ、毎日嫌嫌・・・一日中とか抜かずにとか、してたら出来ますよ。

ビックリしていると、テオバルト様が「ルトの屋敷の者の方が、スズネは気を遣わないかも知れない。追々、我が家礼達もあわすゆえ、その者達も信頼してくれると良い。」と話された。

頷く。そして。メイドさんに二人は追い出され。私は　久しぶりの入浴をしたのだった・・


ただし転ばないように、万全の体制で入浴をしましたよ。一人でゆっくりは、いつになるのやら・・・・・