異世界ボタンのその先に・・・・・

85閑話

ある日、リーンハルト様が蜜月に入ったと聞いた。あのリーンハルト様が、やっと番の方と蜜月に入られたんだ。

騎士達で、お祝いした。あんなに、番の方に会いたがっていたリーンハルト様だ。

そして不謹慎だが・・・騎士達でこれは長くなると思い。皆で蜜月期間の予想をし始める。６・７・８・９と長いのは１年だった、それで賭けの詳細をまとめておく。

だが、最近リーンハルト様を騎士の詰め所で見た。それを見たときは、皆驚き蜜月の早さに驚いた。たった、3ヶ月だ。本当に、あのリーンハルト様が・・・・と驚くしかない。

皆　リーンハルト様の存在自体を見なかったことにし、蜜月の早さに気がつかなかったことにと伝達が回ってきた。

見かけても目を合わさなかったし、声すら掛けなかったが、新人が陛下と宰相の場所を聞かれあまりの驚きに答えられないという失態を犯した。

それには笑顔でリーンハルト様が「次には、迅速に答えよ。」と腹黒笑顔でいなくなったそうだ。

そして執務室で必要な仕事をし、陛下の謁見室に向かったそうだ。そこには陛下はいなく、仕方なく王妃様に会いに行ったそうだ。

そこでも取り次いだ者が驚き、王妃様に慌てて話したそうだ。

そこでも王妃様も、「ホホホホホ。リーンハルトがいるならば、会ってみたいわ。嘘をつくなら、もっと上手くした方が、よくってよ。」と微笑み部屋の入室許可を出したそうだ。

そこには紛れもなき、リーンハルト様の姿があった。これには、王妃様もボルト夫婦　前王夫婦も、絶句したそうだ。

リーンハルト様、あれ程の地位も家柄もあるのに、お金も資産も無かったのか？と囁かれ始めた。

その後　陛下も宰相も、リーンハルト様に「蜜月は？どうした？」と聞いていた。

宰相様が「テオバルト様が、増えたから追い出されたのか？」の一言で・・・陛下と共にいた騎士達は皆後ろに、一歩下がった。メイドは、お茶を持ってくるのさえ、忘れたぐらいだ。

そんな話しを振られた、リーンハルト様の笑顔が恐ろしい。

そしてそれを聞いてしまった者も固まった。リーンハルト様が蜜月３ヶ月間近で、蜜月終了した事も驚いた。

リーンハルト様の番様は有名な方だ、教会に行かずに番の儀式を済ませただけでも凄い異例な方。

そしてテオバルト様の番でもあり、サリュー族、連れ去られ、離れていた期間が長いので、リーンハルト様やテオバルト様の蜜月が長くなるのでは？と仕事のことで陛下も宰相も長期を見込んでいた。

そんな方だから、皆もっと蜜月が長いのを予定していたのだが・・・・・

だが蜜月終了なのに城には、仕事しには来ない。重要か緊急しか相手にされず。少しでも時間をとらせた者がいたら、そのまま笑顔で、街や城などを周回させられた。あの人は、恐ろしい程、笑顔で無理難題と言う嫌がらせをする方だ。


そして今日も新人と言うだけで、俺がお使いに出される。

宰相様の手紙を持って行くと、返事も貰えずに屋敷を追い出された。もし、返事が貰えなかったら、俺が困る。嫌。死ぬ。

（今は、何をされるか分からない。リーンハルト様　テオバルト様の屋敷に行く者は、死刑を言い渡されるぐらい、気が重い。）


それでも、返事を粘っていると、黒目黒髪の女の人が現れた。それもかなり、小さいお若い方。その方が俺を見ると、カゴ2つを渡してくれ、リーンハルト様の態度を謝られた。そして長い間待たせた事も含め、お礼にとカゴをいただいた。城に帰ると食べてと言われ。もう一つの赤いリボンのカゴを、宰相様の奥様に渡すように願われた。

そして、返事が貰えぬまま、城に帰りカゴを宰相様奥方にお渡しする。と、宰相様からの手紙の返事を持って行かなかったことを叱責をかばっていただいた。奥方達からは、カゴの中身を持ってきたことを褒められた。

頭に？？？？？？が浮かぶが、危機は去った。そして、城の食堂でいただいたカゴを開けると、上手そうな、スープ

料理の数々が出てきた。パンには　肉が挟んであり　他にも　チーズ　卵　甘いパン　様々なパンがあった。

そして、氷河に泊まらないと食べられない。今話題のカレーも出てきた。それを、食べようとしてると、仲間達が俺も欲しいと言われたが、俺はお使いで貰った正当な権利だ。譲れない。

それから騎士達の間で、誰がリーンハルト様やテオバルト様の屋敷に向かうかの、話し合いという喧嘩が始まった。


そして、待たされるほど、料理の品数増えるので、待たされる騎士の喜びの声が聞こえる。