21 / 25
第21章 決戦開始
しおりを挟む
玄牙の咆哮と月影の闇が、村全体を呑み込もうとしていた。
空は墨を流したように暗く、風は冷たく、松明の炎さえも震える。
それでも三人と村人たちは、まだ立っていた。――立つしかなかった。
「夜白の言葉、覚えてるか」
ポンが低く囁いた。
「影は影のままに。連携を断て、だ」
ミクが頷く。
「玄牙と月影を引き剥がす。二人を同じ土俵に立たせるな」
マメは祠で見た「守りの亀」のしめ縄を、弓の根元に固く結び直した。
胸の奥が熱くなる。
(守るって決めた。ここで、やるんだ)
「みんな!」マメが村の面々に振り向く。
「火と水と音を使う! 闇は光で切り裂ける、玄牙は足を止められれば怖くない!
太鼓を叩け! 合図は三つ! 堰を切る準備も!」
「合図は三つだ!」
若者が叫び、太鼓のそばへ駆ける。
老人がうなずき、川の堰へ走った。
女たちは油壺と松明を抱え、子どもたちが白い灰袋を配る。
――村全体が、ひとつの生き物のように動き出した。
玄牙が鼻で嗤う。
「小細工を重ねても、牙は止まらん」
月影が槍を持ち直し、黒い闇をさらに濃くする。
「希望は、最も甘い毒だ」
「――行くぞ!」
ポンが地を蹴る。
甲羅が唸り、玄牙に一直線。
正面の一撃、寸前で身を捻り、爪を誘って甲羅で“噛ませる”。
「今だ、ミク!」
「任せろ!」
ミクの鉄棒が、玄牙の膝の内側を狙って叩き込まれる。
鈍い衝撃。巨体が半歩だけ沈む。
ほんの僅かな“止まり”。しかしそれが命綱だった。
月影が割って入ろうと踏み込んだ瞬間――
ドン、ドン、ドン!
太鼓が三度鳴り渡る。
「——火だ!」
マメの矢が空へ舞い、油壺に火を移す“火矢”が軌道を描く。
村の縁が、連なる炎の輪で繋がった。
ゆらめく光が黒い闇の縁を焼き、月影の術の広がりを押し返す。
「光の輪……!」
月影の眉が、初めてわずかに寄った。
「闇は、境界を嫌うんだろ!」
マメが叫び、次々と火矢を放つ。
油壺が破裂し、光の線が地を走る。
闇は薄く裂け、月影の足元が露わになる。
「貴様ァ!」
槍が閃き、マメ目掛けて奔る。
その瞬間、灰袋が弾けた。
白い粉が宙へ舞い、風に乗って渦を描く。
「粉で“影の流れ”を見ろ!」
ミクが叫ぶ。
白い軌跡が闇の“動脈”を描き出す。
そこ――そこが、月影の術の要。
「狙うのは“線”じゃない、“結び目”だ!」
マメは呼吸を整え、矢筒の底から一本を抜いた。
最後の印矢。矢羽に祠のしめ縄の細片を結わえてある。
「――届け」
放たれた矢は、灰の渦の中心、闇の結び目に吸い込まれるように突き刺さった。
ビリ、と空気が裂ける音。
黒い光がよろめき、闇の幕が部分的にほつれる。
月影の術域が縮み、村の中心から外へ追いやられた。
「やるじゃねえか、マメ!」
ミクが笑い、ポンが玄牙を押し込みながら叫ぶ。
「今だ、堰を切れ!」
ドン、ドン、ドン!
二度目の合図。
川上で堰が外される。
遅れて――怒涛。
冷たい水音が森を走り抜け、溝と段差を舐め、村はずれへ渦を巻いて雪崩れ込む。
「おっと」
玄牙の足首まで一気に水が満ちる。
水は重く、速い相手ほど絡みつく。
「流れは――俺たちが作る!」
ポンが踏み込み、甲羅の突撃を水の重みで底上げする。
玄牙の腰が、ぐらりと揺れた。
「玄牙!」
月影が援護に回ろうと跳ぶ。
だが、火の輪がその“影”を遮る。
闇の糸が水と光で断たれ、二人の“連携”が一瞬、切れた。
「引き剥がしたぞ!」
ミクが砂利を蹴って、月影の前に躍り出る。
「相手は俺だ。終わりまで、付き合え!」
槍と鉄棒が打ち合う。火花、金属臭、足裏の泥が飛び散る。
月影の突きは速い。だが今、その軌道が“灰の線”で丸見えだ。
ミクは半歩だけ外し、短い反撃で手首を狙う。
「痛ッ……!」
月影の指がしびれ、槍の軌が少しだけ鈍った。
対する玄牙は、水をものともせず、爪で波を裂いてポンを押し返す。
「流れなど、牙で変える!」
低く笑い、腕ごと叩き潰すような一撃――
「受け止めるな、受け流せ!」
マメの声が飛ぶ。
ポンは甲羅の角度を一瞬だけ変え、直撃を滑らせた。
爪が甲羅を擦り、火花。
次の瞬間、ミクの鉄棒が遠間から玄牙の肩口を叩く音が重なる。
「グルッ……!」
巨体の肩が沈み、呼吸が一拍ずれる。
「よし、もう一度だ!」
ポンが前、ミクが斜め、マメが後衛――三位一体。
太鼓がリズムを刻み、村人たちが掛け声で拍を乗せる。
戦場が、音で一つになっていく。
月影が焦れ、禁術をさらに絞り上げた。
黒い蔦のような影が地を這い、ミクの足を絡め取ろうと伸びる。
「来るな!」
マメの連射。
一本は影の根に、一本は月影の懐へ牽制、一本は――空へ。
「空?」
月影が一瞬だけ視線を上げた。
そこで、火矢が空中の油壺を破り、雨のように燃えるしぶきが降った。
光の雨が道路に線を引き、影の蔦は焦げてちりちりと縮む。
「貴様ァ!」
月影の怒号が震え、闇が反発するように膨らむ。
だが膨張は、輪郭を粗くする。
ミクの鉄棒が刃の腹で叩き、闇の“芯”をわずかに揺らした。
玄牙は力でねじ伏せに来る。
「終わりだ、甲羅!」
爪が振り下ろされ――ポンは半身で引き、水際の段差に体重を誘導。
空振った爪が泥を穿ち、膝が深く浸かる。
「うぉおおお!!!」
ポンの甲羅突きが玄牙の胸板にめり込む。
同時に、川上から転がされた濡れ丸太が、玄牙の脛を打つ。
「ぬ……!」
巨体が、初めて大きくバランスを崩した。
「押せぇぇぇっ!」
太鼓が吠え、村人たちが掛け声で波となる。
石、杭、縄。
玄牙の足元に三重の罠が絡み、巨体が一瞬だけ凍り付いた。
ポンとミクが、左右から同時に打ち込む。
玄牙の口角が、低く歪む。
「……面白い」
月影が見た。玄牙の動きが止まる。その刹那――
「連携は、断たせない!」
月影が闇の橋を伸ばす。
それは炎の輪の上を細く渡り、玄牙の背へ繋がろうとした。
「させない……!」
マメは最後の一本、祠の小さな鈴を結んだ矢をつがえる。
風が止み、音が消え、世界が狙いの線だけになる。
(守りの亀――どうか)
弦が鳴り、矢が走る。
カラン――
鈴の音が、闇の橋に触れた。
澄んだ音が一度、二度、三度と重なり、闇の線が弾けて消える。
月影の目が見開かれた。
「音……だと……?」
「影は影のまま。音で“形”が暴かれる」
マメの声は震えていなかった。
燃える輪、走る水、鳴る太鼓――光と水と音。
村が、三つの力でひとつの陣になっている。
「離した!」
ミクが叫ぶ。
玄牙と月影は、火と水の帯で完全に分断された。
「ここで叩く!」
ポンが玄牙へ踏み込み、ミクが月影へと再度構える。
マメは矢筒の空を確かめ、深く息を吸った。
「もう一本もない……。でも、終わらせるのは――今だ」
玄牙が再び唸り、月影が槍を持ち直す。
二人の眼が、それぞれの獲物を射抜く。
火の粉が舞い、水煙が立ち、太鼓が腹の底を打つ。
村は息を合わせ、三匹は足を進めた。
決戦は、いま本当の意味で――始まった。
空は墨を流したように暗く、風は冷たく、松明の炎さえも震える。
それでも三人と村人たちは、まだ立っていた。――立つしかなかった。
「夜白の言葉、覚えてるか」
ポンが低く囁いた。
「影は影のままに。連携を断て、だ」
ミクが頷く。
「玄牙と月影を引き剥がす。二人を同じ土俵に立たせるな」
マメは祠で見た「守りの亀」のしめ縄を、弓の根元に固く結び直した。
胸の奥が熱くなる。
(守るって決めた。ここで、やるんだ)
「みんな!」マメが村の面々に振り向く。
「火と水と音を使う! 闇は光で切り裂ける、玄牙は足を止められれば怖くない!
太鼓を叩け! 合図は三つ! 堰を切る準備も!」
「合図は三つだ!」
若者が叫び、太鼓のそばへ駆ける。
老人がうなずき、川の堰へ走った。
女たちは油壺と松明を抱え、子どもたちが白い灰袋を配る。
――村全体が、ひとつの生き物のように動き出した。
玄牙が鼻で嗤う。
「小細工を重ねても、牙は止まらん」
月影が槍を持ち直し、黒い闇をさらに濃くする。
「希望は、最も甘い毒だ」
「――行くぞ!」
ポンが地を蹴る。
甲羅が唸り、玄牙に一直線。
正面の一撃、寸前で身を捻り、爪を誘って甲羅で“噛ませる”。
「今だ、ミク!」
「任せろ!」
ミクの鉄棒が、玄牙の膝の内側を狙って叩き込まれる。
鈍い衝撃。巨体が半歩だけ沈む。
ほんの僅かな“止まり”。しかしそれが命綱だった。
月影が割って入ろうと踏み込んだ瞬間――
ドン、ドン、ドン!
太鼓が三度鳴り渡る。
「——火だ!」
マメの矢が空へ舞い、油壺に火を移す“火矢”が軌道を描く。
村の縁が、連なる炎の輪で繋がった。
ゆらめく光が黒い闇の縁を焼き、月影の術の広がりを押し返す。
「光の輪……!」
月影の眉が、初めてわずかに寄った。
「闇は、境界を嫌うんだろ!」
マメが叫び、次々と火矢を放つ。
油壺が破裂し、光の線が地を走る。
闇は薄く裂け、月影の足元が露わになる。
「貴様ァ!」
槍が閃き、マメ目掛けて奔る。
その瞬間、灰袋が弾けた。
白い粉が宙へ舞い、風に乗って渦を描く。
「粉で“影の流れ”を見ろ!」
ミクが叫ぶ。
白い軌跡が闇の“動脈”を描き出す。
そこ――そこが、月影の術の要。
「狙うのは“線”じゃない、“結び目”だ!」
マメは呼吸を整え、矢筒の底から一本を抜いた。
最後の印矢。矢羽に祠のしめ縄の細片を結わえてある。
「――届け」
放たれた矢は、灰の渦の中心、闇の結び目に吸い込まれるように突き刺さった。
ビリ、と空気が裂ける音。
黒い光がよろめき、闇の幕が部分的にほつれる。
月影の術域が縮み、村の中心から外へ追いやられた。
「やるじゃねえか、マメ!」
ミクが笑い、ポンが玄牙を押し込みながら叫ぶ。
「今だ、堰を切れ!」
ドン、ドン、ドン!
二度目の合図。
川上で堰が外される。
遅れて――怒涛。
冷たい水音が森を走り抜け、溝と段差を舐め、村はずれへ渦を巻いて雪崩れ込む。
「おっと」
玄牙の足首まで一気に水が満ちる。
水は重く、速い相手ほど絡みつく。
「流れは――俺たちが作る!」
ポンが踏み込み、甲羅の突撃を水の重みで底上げする。
玄牙の腰が、ぐらりと揺れた。
「玄牙!」
月影が援護に回ろうと跳ぶ。
だが、火の輪がその“影”を遮る。
闇の糸が水と光で断たれ、二人の“連携”が一瞬、切れた。
「引き剥がしたぞ!」
ミクが砂利を蹴って、月影の前に躍り出る。
「相手は俺だ。終わりまで、付き合え!」
槍と鉄棒が打ち合う。火花、金属臭、足裏の泥が飛び散る。
月影の突きは速い。だが今、その軌道が“灰の線”で丸見えだ。
ミクは半歩だけ外し、短い反撃で手首を狙う。
「痛ッ……!」
月影の指がしびれ、槍の軌が少しだけ鈍った。
対する玄牙は、水をものともせず、爪で波を裂いてポンを押し返す。
「流れなど、牙で変える!」
低く笑い、腕ごと叩き潰すような一撃――
「受け止めるな、受け流せ!」
マメの声が飛ぶ。
ポンは甲羅の角度を一瞬だけ変え、直撃を滑らせた。
爪が甲羅を擦り、火花。
次の瞬間、ミクの鉄棒が遠間から玄牙の肩口を叩く音が重なる。
「グルッ……!」
巨体の肩が沈み、呼吸が一拍ずれる。
「よし、もう一度だ!」
ポンが前、ミクが斜め、マメが後衛――三位一体。
太鼓がリズムを刻み、村人たちが掛け声で拍を乗せる。
戦場が、音で一つになっていく。
月影が焦れ、禁術をさらに絞り上げた。
黒い蔦のような影が地を這い、ミクの足を絡め取ろうと伸びる。
「来るな!」
マメの連射。
一本は影の根に、一本は月影の懐へ牽制、一本は――空へ。
「空?」
月影が一瞬だけ視線を上げた。
そこで、火矢が空中の油壺を破り、雨のように燃えるしぶきが降った。
光の雨が道路に線を引き、影の蔦は焦げてちりちりと縮む。
「貴様ァ!」
月影の怒号が震え、闇が反発するように膨らむ。
だが膨張は、輪郭を粗くする。
ミクの鉄棒が刃の腹で叩き、闇の“芯”をわずかに揺らした。
玄牙は力でねじ伏せに来る。
「終わりだ、甲羅!」
爪が振り下ろされ――ポンは半身で引き、水際の段差に体重を誘導。
空振った爪が泥を穿ち、膝が深く浸かる。
「うぉおおお!!!」
ポンの甲羅突きが玄牙の胸板にめり込む。
同時に、川上から転がされた濡れ丸太が、玄牙の脛を打つ。
「ぬ……!」
巨体が、初めて大きくバランスを崩した。
「押せぇぇぇっ!」
太鼓が吠え、村人たちが掛け声で波となる。
石、杭、縄。
玄牙の足元に三重の罠が絡み、巨体が一瞬だけ凍り付いた。
ポンとミクが、左右から同時に打ち込む。
玄牙の口角が、低く歪む。
「……面白い」
月影が見た。玄牙の動きが止まる。その刹那――
「連携は、断たせない!」
月影が闇の橋を伸ばす。
それは炎の輪の上を細く渡り、玄牙の背へ繋がろうとした。
「させない……!」
マメは最後の一本、祠の小さな鈴を結んだ矢をつがえる。
風が止み、音が消え、世界が狙いの線だけになる。
(守りの亀――どうか)
弦が鳴り、矢が走る。
カラン――
鈴の音が、闇の橋に触れた。
澄んだ音が一度、二度、三度と重なり、闇の線が弾けて消える。
月影の目が見開かれた。
「音……だと……?」
「影は影のまま。音で“形”が暴かれる」
マメの声は震えていなかった。
燃える輪、走る水、鳴る太鼓――光と水と音。
村が、三つの力でひとつの陣になっている。
「離した!」
ミクが叫ぶ。
玄牙と月影は、火と水の帯で完全に分断された。
「ここで叩く!」
ポンが玄牙へ踏み込み、ミクが月影へと再度構える。
マメは矢筒の空を確かめ、深く息を吸った。
「もう一本もない……。でも、終わらせるのは――今だ」
玄牙が再び唸り、月影が槍を持ち直す。
二人の眼が、それぞれの獲物を射抜く。
火の粉が舞い、水煙が立ち、太鼓が腹の底を打つ。
村は息を合わせ、三匹は足を進めた。
決戦は、いま本当の意味で――始まった。
0
あなたにおすすめの小説
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
不倫妻への鎮魂歌 ―サレ夫が選んだ、最も残酷で静かな復讐―
MisakiNonagase
大衆娯楽
「サレ夫、再生。不倫妻、転落。──その代償は、あまりに重い。」
「嘘で塗り固めた20年より、真実で歩む明日がいい。」
失って初めて気づく、守られていた日々の輝き。
46歳の美香にとって、誠実な夫と二人の息子に囲まれた生活は、退屈で窮屈な「檻」だった。若い男からの甘い誘惑に、彼女は20年の歳月を投げ打って飛び込んだ。 しかし、彼女が捨てたのは「檻」ではなく「聖域」だったのだ。 不倫、発覚、離婚、そして孤独。 かつての「美しい奥様」が、厚化粧で場末のスナックのカウンターに立つまでの足取りと、傷つきながらも真実の幸福を掴み取っていく夫・徹の再生を描く。 家族とは何か、誠実さとは何か。一通の離婚届が、二人の人生を光と影に分かつ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる