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35話
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翌朝、汰久は虎太郎に病院に行くように何度も念押ししてから出勤していった。
そこまで言われ、抵抗する気もない虎太郎は、着替えてマンションを出ると、そこからタクシーで病院に向かう。
実際、軽井沢から帰ってきた次の日から、胃が痛くなり始め、朝昼の食事は気が進まず食べない事も出来たが、夕食は汰久が居るので何とか口に押し込み食べていたが、夜中にはすべて吐いてしまうを繰り返していた。
昨夜も何度も目が覚め、吐き気と痛みと戦っていたせいで、まったく眠れなかった。
病院に着き、受付をしている時に保険証の提示を促され、改めて会社に退職願を出したことを思い出した。
自分の退職はどうなっているのだろう‥とりあえず今は体力もなく頭が回らない。
会社の保険証をそのまま提出し受付を済ませると、待合室のソファに重い体を沈めた。
どれくらい待っていたのだろうか、再び虎太郎に吐き気が襲ってくる。
「‥‥っ‥‥うっ‥‥」
口元を押さえふらつく身体を何とか立ち上がらせると、廊下にあるトイレへと向かう。
慌てていたせいか、トイレの前で大柄な男性とぶつかってしまい、虎太郎は弾き飛ばされた。
「‥っ‥‥すっ‥すみません‥‥うっ‥‥」
そう言って顔を上げると、申し訳なさそうな男性がしゃがみ込み身体を支えてくれる。
「‥こちらこそ、申し訳ない‥それより、大丈夫ですか?」
ラフな格好ではあるが紳士的な振る舞いに、ホッとするが、込み上がってくる吐き気は止まらない。
「‥だ‥‥大丈夫‥です‥っ‥‥うっ‥‥」
ダメだ、もう間に合わない‥喉元からせり上がってくるモノを堪える事が出来ず、次の瞬間にはその場に吐き出してしまった。
こんな所で吐いてしまうなんて‥。
「‥‥す‥みませ‥‥えっ‥‥」
謝罪しようと口を開いた時、吐き出したビシャビシャと零れ落ちたそれが真っ赤な鮮血だと気が付いた。
掌が真っ赤に染まり動揺する虎太郎に男性が手を伸ばした瞬間、虎太郎は意識を失った。
大島食品の営業1課では、いつもの様に業務が進んでいた。
変化とは、若奈虎太郎が体調不良で長期休暇を取っているくらいで、皆忙しそうに動いている。
ただ一人、虎太郎の教育を担当していた来栖だけは、周りが見てもすぐに分る程に気落ちし、以前のような覇気が失われていた。
そんな来栖に課長の市原は、何度も話をする時間を設けてはいるが、改善には至っていない。
ここ2~3日は、いっそう酷い落ち込みようだ。
「‥来栖、ちょっと来い」
一日何度も繰り返される呼び出しに、1課の人間は同情を含んだ目で来栖を見ていた。
「‥はい」
のっそりと立ち上がり、市原の後ろを付いて歩く姿は、同情するなと言われても無理な話だった。
初めは虎太郎が体調不良で休んでいるから、寂しくて落ち込んでいるのかと思っていたが、どうやら違うらしいと最近の様子で分かる。
寂しいとは一言では片付けられない程の落ち込みようなのだから。
会議室の椅子に座ると、市原が口を開いた。
「‥来栖、そろそろ仕事をしてくれ」
市原の第一声に、来栖は苦笑した。
「‥すみません」
来栖は市原にいろいろ調べてもらっていた手前、軽井沢の件も含めて市原には報告してあった。
その報告を受けて、市原はあっさりと振られてしまった来栖の事を慰めてはいた。
それ以上は、自分が乗り越えるべきものだと、見守っていたのだが、予想以上に来栖の落ち込みが酷い。
これ以上の放置は、業務に差し障る。
「はぁ~そろそろ浮上してくれなきゃ‥俺が困る」
「‥申し訳ありません」
項垂れる様に頭を下げる来栖に、市原は手に顎を乗せ足を組み替え、しばらく考え込んでいた。
「‥来栖、お前はどうしたいんだ?‥このまま諦め仕事に集中してくれるか?‥それとも諦めず、もう一度のチャンスを掴むか‥どっちだ?‥お前はどうしたいんだ?」
市原の選択に、来栖はあっさりと答えを出す。
「どうしたいって‥俺は、あんなにあっさりと振られてしまったんですよ。俺に、選択肢なんてないんです‥」
「はぁ~だから俺はあの時言っただろ?もし若奈が、あの映像を消したとしても、伊藤汰久の傍に居たいといえば、お前はどうするんだって‥‥あの時、お前は何て答えた?」
あの時‥あの時は自分が間違っていないと自信を持って言えた。
市原がくれた情報を見た時、はらわたが煮えくり返る程の怒りで我を忘れそうになり、そんな時、市原に言われた言葉に‥自分は何て答えたんだ‥記憶を遡っても出てこない。
「クックッ‥忘れちまったか?‥それほど、お前に取って若奈は小さな存在だったって事か?」
来栖の事を試すような眼差しに、なにひとつ反論する事が出来ず、膝の上で拳を握り締める。
「‥今、何を考えている?‥自分の不甲斐なさをしみじみ感じてるってところか?これ以上、自分に出来る事はないって、一度差し伸べた手を引っ込めるのか?」
冷たい声が会議室に響く。
来栖は何も答える事が出来ない。
「俺は言ったはずだ。お前の真っ直ぐなことろは良くも悪くも若奈を傷付けるかもしれないと‥‥。そして、それでもお前は若奈に手を差し伸べたんじゃないのか?」
分かっていたはずなのに、虎太郎のあの言葉を聞いてしまった自分には、再び手を差し伸べる事など、出来ない。
苦しい‥苦しくて仕方がない。
「‥俺は‥もう‥」
その来栖の悲鳴のような言葉を聞いて、市原の顔が歪み、さも可笑しそうに笑いだす。
「ハッハッハッ‥‥」
可笑しくて堪らないという笑う姿に、来栖は動揺する。
そして次の瞬間には、ピタリと笑い声を止め来栖の胸倉を掴み上げる市原の姿があった。
「ふざけんじゃねぇぞ!来栖遥人!自分の言葉に責任すら持てないのかお前は!そんなに自分が可愛いなら、何故あの時、俺に嘘を付いた!」
市原の腕が怒りのせいでブルブルと震えていた。
いつも冷静な市原が怒りを露にしている姿に、来栖は驚きのあまり声が出ない。
だが、市原の言葉は来栖の胸に届いていた。
「お前の言葉を信じた、俺を裏切るのか?こんな事なら、始めから俺が動いた。俺が若奈を助けた」
「‥市原課長が‥?‥何故?」
「クックッ‥なんでって?当たり前だ。俺の可愛い部下に手を出す奴は許せないからだ!そんな事も分からないのか」
「‥す‥すみません‥俺‥‥」
項垂れた来栖から手を離し、市原は来栖の襟元の皴を綺麗に直す。
「もう一度だけ聞く。お前はどうしたい?」
来栖の目は、もう迷っていなかった。
真っ直ぐに市原を見つめた姿は、以前のままだった。
「俺は‥諦めたくありません」
「クスクスッ‥よし、今度は最後のチャンスかもな‥今日は急ぎの仕事はあるのか?」
何の意図があるのか分からないが、すぐに頭の中で今日の日程を思い浮かべる。
「いえ、今日は見積もりなどありますが、急ぎではないです」
「よし、じゃあ東総合病院に行ってくれ」
「‥はっ?」
「若奈が倒れて入院したらしい」
市原が言葉を言い終わらないうちに、来栖はドアを飛び出していこうとする。
「オイッ!落ち着け!話を聞け!」
凄みのある声で引き留められ、来栖の身体がビクッと止まる。
「はっ‥はい‥すみません」
しゅんと項垂れてはいるが、足元はソワソワし今にも駆けだしそうだ。
「クックッ‥大丈夫。命に別状はないから安心しろ」
その言葉に、来栖はホッとしてワナワナとへたり込んでしまった。
「‥そんなに好きなら、初めから素直になってろよ」
ボソッと呟いた市原の声も届いてはいないだろう来栖に、市原は跪くと来栖の顔を見ながら言葉を繋げる。
「‥若奈は、今日、病院に受診しようとして待合室で待っている間に倒れたそうだ。家族の連絡先が分からないから、保険証を見て会社に連絡があった。もちろん、これから家族にも連絡するが、もし、お前がもう一度チャンスを掴みたいと思っているのなら‥行くか?」
「‥はい、行かせてください」
「分かった。それなら、若奈に伝えてくれ。俺はお前の退職願を受け取っていないと、本当に退職したいのなら、自分で持って来いって。分かったか?‥今度はちゃんと掴んで来いよ」
市原の優しさに、胸が震えてしまう。
「はい!」
来栖は大きく頷くと、立ち上がり駆けだしていった。
そこまで言われ、抵抗する気もない虎太郎は、着替えてマンションを出ると、そこからタクシーで病院に向かう。
実際、軽井沢から帰ってきた次の日から、胃が痛くなり始め、朝昼の食事は気が進まず食べない事も出来たが、夕食は汰久が居るので何とか口に押し込み食べていたが、夜中にはすべて吐いてしまうを繰り返していた。
昨夜も何度も目が覚め、吐き気と痛みと戦っていたせいで、まったく眠れなかった。
病院に着き、受付をしている時に保険証の提示を促され、改めて会社に退職願を出したことを思い出した。
自分の退職はどうなっているのだろう‥とりあえず今は体力もなく頭が回らない。
会社の保険証をそのまま提出し受付を済ませると、待合室のソファに重い体を沈めた。
どれくらい待っていたのだろうか、再び虎太郎に吐き気が襲ってくる。
「‥‥っ‥‥うっ‥‥」
口元を押さえふらつく身体を何とか立ち上がらせると、廊下にあるトイレへと向かう。
慌てていたせいか、トイレの前で大柄な男性とぶつかってしまい、虎太郎は弾き飛ばされた。
「‥っ‥‥すっ‥すみません‥‥うっ‥‥」
そう言って顔を上げると、申し訳なさそうな男性がしゃがみ込み身体を支えてくれる。
「‥こちらこそ、申し訳ない‥それより、大丈夫ですか?」
ラフな格好ではあるが紳士的な振る舞いに、ホッとするが、込み上がってくる吐き気は止まらない。
「‥だ‥‥大丈夫‥です‥っ‥‥うっ‥‥」
ダメだ、もう間に合わない‥喉元からせり上がってくるモノを堪える事が出来ず、次の瞬間にはその場に吐き出してしまった。
こんな所で吐いてしまうなんて‥。
「‥‥す‥みませ‥‥えっ‥‥」
謝罪しようと口を開いた時、吐き出したビシャビシャと零れ落ちたそれが真っ赤な鮮血だと気が付いた。
掌が真っ赤に染まり動揺する虎太郎に男性が手を伸ばした瞬間、虎太郎は意識を失った。
大島食品の営業1課では、いつもの様に業務が進んでいた。
変化とは、若奈虎太郎が体調不良で長期休暇を取っているくらいで、皆忙しそうに動いている。
ただ一人、虎太郎の教育を担当していた来栖だけは、周りが見てもすぐに分る程に気落ちし、以前のような覇気が失われていた。
そんな来栖に課長の市原は、何度も話をする時間を設けてはいるが、改善には至っていない。
ここ2~3日は、いっそう酷い落ち込みようだ。
「‥来栖、ちょっと来い」
一日何度も繰り返される呼び出しに、1課の人間は同情を含んだ目で来栖を見ていた。
「‥はい」
のっそりと立ち上がり、市原の後ろを付いて歩く姿は、同情するなと言われても無理な話だった。
初めは虎太郎が体調不良で休んでいるから、寂しくて落ち込んでいるのかと思っていたが、どうやら違うらしいと最近の様子で分かる。
寂しいとは一言では片付けられない程の落ち込みようなのだから。
会議室の椅子に座ると、市原が口を開いた。
「‥来栖、そろそろ仕事をしてくれ」
市原の第一声に、来栖は苦笑した。
「‥すみません」
来栖は市原にいろいろ調べてもらっていた手前、軽井沢の件も含めて市原には報告してあった。
その報告を受けて、市原はあっさりと振られてしまった来栖の事を慰めてはいた。
それ以上は、自分が乗り越えるべきものだと、見守っていたのだが、予想以上に来栖の落ち込みが酷い。
これ以上の放置は、業務に差し障る。
「はぁ~そろそろ浮上してくれなきゃ‥俺が困る」
「‥申し訳ありません」
項垂れる様に頭を下げる来栖に、市原は手に顎を乗せ足を組み替え、しばらく考え込んでいた。
「‥来栖、お前はどうしたいんだ?‥このまま諦め仕事に集中してくれるか?‥それとも諦めず、もう一度のチャンスを掴むか‥どっちだ?‥お前はどうしたいんだ?」
市原の選択に、来栖はあっさりと答えを出す。
「どうしたいって‥俺は、あんなにあっさりと振られてしまったんですよ。俺に、選択肢なんてないんです‥」
「はぁ~だから俺はあの時言っただろ?もし若奈が、あの映像を消したとしても、伊藤汰久の傍に居たいといえば、お前はどうするんだって‥‥あの時、お前は何て答えた?」
あの時‥あの時は自分が間違っていないと自信を持って言えた。
市原がくれた情報を見た時、はらわたが煮えくり返る程の怒りで我を忘れそうになり、そんな時、市原に言われた言葉に‥自分は何て答えたんだ‥記憶を遡っても出てこない。
「クックッ‥忘れちまったか?‥それほど、お前に取って若奈は小さな存在だったって事か?」
来栖の事を試すような眼差しに、なにひとつ反論する事が出来ず、膝の上で拳を握り締める。
「‥今、何を考えている?‥自分の不甲斐なさをしみじみ感じてるってところか?これ以上、自分に出来る事はないって、一度差し伸べた手を引っ込めるのか?」
冷たい声が会議室に響く。
来栖は何も答える事が出来ない。
「俺は言ったはずだ。お前の真っ直ぐなことろは良くも悪くも若奈を傷付けるかもしれないと‥‥。そして、それでもお前は若奈に手を差し伸べたんじゃないのか?」
分かっていたはずなのに、虎太郎のあの言葉を聞いてしまった自分には、再び手を差し伸べる事など、出来ない。
苦しい‥苦しくて仕方がない。
「‥俺は‥もう‥」
その来栖の悲鳴のような言葉を聞いて、市原の顔が歪み、さも可笑しそうに笑いだす。
「ハッハッハッ‥‥」
可笑しくて堪らないという笑う姿に、来栖は動揺する。
そして次の瞬間には、ピタリと笑い声を止め来栖の胸倉を掴み上げる市原の姿があった。
「ふざけんじゃねぇぞ!来栖遥人!自分の言葉に責任すら持てないのかお前は!そんなに自分が可愛いなら、何故あの時、俺に嘘を付いた!」
市原の腕が怒りのせいでブルブルと震えていた。
いつも冷静な市原が怒りを露にしている姿に、来栖は驚きのあまり声が出ない。
だが、市原の言葉は来栖の胸に届いていた。
「お前の言葉を信じた、俺を裏切るのか?こんな事なら、始めから俺が動いた。俺が若奈を助けた」
「‥市原課長が‥?‥何故?」
「クックッ‥なんでって?当たり前だ。俺の可愛い部下に手を出す奴は許せないからだ!そんな事も分からないのか」
「‥す‥すみません‥俺‥‥」
項垂れた来栖から手を離し、市原は来栖の襟元の皴を綺麗に直す。
「もう一度だけ聞く。お前はどうしたい?」
来栖の目は、もう迷っていなかった。
真っ直ぐに市原を見つめた姿は、以前のままだった。
「俺は‥諦めたくありません」
「クスクスッ‥よし、今度は最後のチャンスかもな‥今日は急ぎの仕事はあるのか?」
何の意図があるのか分からないが、すぐに頭の中で今日の日程を思い浮かべる。
「いえ、今日は見積もりなどありますが、急ぎではないです」
「よし、じゃあ東総合病院に行ってくれ」
「‥はっ?」
「若奈が倒れて入院したらしい」
市原が言葉を言い終わらないうちに、来栖はドアを飛び出していこうとする。
「オイッ!落ち着け!話を聞け!」
凄みのある声で引き留められ、来栖の身体がビクッと止まる。
「はっ‥はい‥すみません」
しゅんと項垂れてはいるが、足元はソワソワし今にも駆けだしそうだ。
「クックッ‥大丈夫。命に別状はないから安心しろ」
その言葉に、来栖はホッとしてワナワナとへたり込んでしまった。
「‥そんなに好きなら、初めから素直になってろよ」
ボソッと呟いた市原の声も届いてはいないだろう来栖に、市原は跪くと来栖の顔を見ながら言葉を繋げる。
「‥若奈は、今日、病院に受診しようとして待合室で待っている間に倒れたそうだ。家族の連絡先が分からないから、保険証を見て会社に連絡があった。もちろん、これから家族にも連絡するが、もし、お前がもう一度チャンスを掴みたいと思っているのなら‥行くか?」
「‥はい、行かせてください」
「分かった。それなら、若奈に伝えてくれ。俺はお前の退職願を受け取っていないと、本当に退職したいのなら、自分で持って来いって。分かったか?‥今度はちゃんと掴んで来いよ」
市原の優しさに、胸が震えてしまう。
「はい!」
来栖は大きく頷くと、立ち上がり駆けだしていった。
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