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52話
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翌日、いつものように出社し仕事をこなしているが、来栖は虎太郎の事が気になって仕方がなかった。
具合が悪そうとか、困っているとか、そんな感じではなく、自分に少し線引きしているような感覚があるのだ。
昼食を一緒に取ろうと誘ったが、望月奏と一緒に行くと断られてしまったし、なんか様子が変だった。
来栖がいくら頭を捻っても何も分からず、どうしたものかと思い巡らしていた。
「おっ?来栖、今日は振られたか?じゃあ、俺に付き合えよ」
そう言って昼食を誘ってきた市原に返事をした。
「はい、よろこんで」
オフィスを出て、行きつけの定食屋へ入ると市原がニヤリと笑ってくる。
「なんですか?その笑顔‥怖いんですが」
ストレートな物言いに、市原は口元を隠して笑い出す。
「クックッ‥悪いな。お前ら見てると、楽しくって‥」
「なんですか、藪から棒に‥他人事だと思って‥」
怒っている来栖を見て、まだ市原は笑っている。
そんな姿を見ても、許せてしまえるほど市原の事は信頼している。
「で?どうしたんだよ」
「どうもこうも、昨日まで普通だったのに、今朝から何故か距離を置かれてるっていうか‥」
「ふ~ん、心当たりはないのか?」
「‥あるわけないでしょ!」
いきなりそんな話をされ、驚きのあまり声が大きくなる。
「クックッ‥声、気を付けないと、この店、うちの会社の連中も結構いるからな‥」
「だっ‥誰のせいですか!」
睨みつけるように言う来栖の様子が、またツボにハマってしまったのか市原が愉快そうに笑う。
「クスクスッ‥だって、面白くて‥」
「そりゃ、はたから見てりゃ面白いでしょうよ!当事者は真剣だっていうのに‥」
「‥そりゃ悪かったな‥クックッ‥」
「もういいですよ‥どうしたらいいのか、お手上げ状態ですから」
いつものごとく弱気になっている来栖に、市原がまだニヤニヤとしている。
「お前が複雑にしてんじゃないのか?」
「そ‥そんな‥事‥」
あるのか‥?的を得た問いに、来栖は返すことが出来ず、モゴモゴと口を動かした。
「お前が大事に思っているのは分かるさ、だけど、あまり考えすぎも良くないぞ。なる様になるさ‥」
そんな勝手な‥そう口から出そうになり、来栖はそれを飲み込んだ。
市原の言っている事は分かっていた。
自分もそうだと思う、考えすぎて、大切にしたくて手が出せずにいる。
何度か虎太郎のマンションに誘われたが、上がってしまうと自分にある僅かな理性さえも失って、虎太郎を傷付けてしまうのではないかと、怖いのだ。
「分かってますよ‥」
はたから見てると、自分達はどう見えているのだろうか、ウジウジとしているように見えているのだろうか。
どう見えていようが構わないが、もうこれ以上、虎太郎に嫌な思いはさせたくないのだ。
色々な事があって、虎太郎自身も身体に触れられる事に不安を覚えているかもしれないし、実際、あんな場面を自分に見られているのだから、精神的に不安定になってもおかしくないはずだ。
そんな想いが、来栖を足踏みさせていた。
同じ時間‥虎太郎は復帰して久しぶりに望月奏と、営業2課の同期、島田大吾と山田早紀の4人でランチに来ていた。
女性陣のお勧めで人気の店だという、イタリアンレストランへ来ていた。
人気店と聞いていたとおり、頼んだパアスタは絶品でボリュームも満足できるものだった。
ランチにはサラダもデザート・コーヒー付きで、そのせいか昼時はいつも満席で、今日は早目に来て正解だった。
「‥でさ、奏‥この前のあいつはどうしたんだよ。告白されたみたいだけど?」
運ばれたパスタを頬張りながら、そんな事をいきなり話し出したのは、島田大吾だ。
「なっ、なんで知ってんの?」
少し怒った感じの奏が、顔を赤くして言い返す。
「えーだって、ちょうど俺が帰る時に、聞いちゃったんだよ~ってかさ、あんな公衆の面前で、告白って‥‥」
「うっ‥しょうがないでしょ!呼び止められたんだから」
先日、奏が帰宅時にロビーで待ち構えていた男が、戸惑う奏に告白をしたというのだ。
「あいつ、人事部の奴だろ?俺らの研修に立ち会ってた人‥。えっと名前は‥あっ、阿部!阿部さん!」
「えっ?人事部の阿部さん⁉」
そう驚いた声を出したのは、山田早紀。
「う‥うん」
「で?どうなったの?付き合う事になったの?」
興味津々に早紀が聞き返す。
「ううん。お断りしたよ」
首を横に振りながらそう言った奏に、早紀が天を仰ぐ。
「うわ~やばい、勿体ないよ‥奏」
「勿体ないって‥どういう意味よ‥」
少し恥ずかしそうに奏が言うと、早紀が首を横に振る。
「あんなイケメンって事よ!」
早紀の言う通り、人事部の阿部は人当たりも良く、男らしい端正な顔立ちに、がっしりとした体型、ファンが多い事で有名だった。
入社してすぐの研修の時には、新入社員のほとんどの女性が虜になっているという噂も出たほどだ。
「なんで断ったんだ?」
再び大吾が口を開いた。
「‥そんなの、どうだっていいでしょ。もう、この話はしないで」
赤く染まった顔を僅かに膨らまし、パスタを頬張る姿は、誰が見ても可愛らしかった。
「あーあ、私ならすぐにOKしちゃうのになー」
残念そうに早紀が口を尖らせる。
「早紀じゃなー」
「ちょっと、どういう意味よ!大吾!あんた私に喧嘩売ってんの?」
大吾を睨みつける早紀は、すでに拳を握っている。
「いや、売ってない‥ごめんっ‥」
大吾が両手を上げ降参のポーズをすると、もうひと睨みして早紀が拳を下ろす。
「クスクスッ‥お前らいいコンビだな‥」
虎太郎の言葉に、勘弁して!!と声を揃えるのも息が合っている。
「2課はいつも賑やかだもんねー」
奏はそう言いながら、サラダを口に運ぶ。
「そう言えば、虎太郎の調子はどうなの?」
早紀が心配そうに聞いてくる。
「ああ、もう大丈夫」
「そう、あまり無理しないようにね‥何かあればいつでも私達が相談に乗るからね」
頼もしい早紀の言葉に、虎太郎は笑顔を向け頷いた。
「ありがとう」
「ってかさー本当に勿体ないよ?奏はさ、今、付き合っている人いないんでしょ?」
恋愛体質なのか早紀が再びその話をぶり返す。
「いないわよ」
「じゃあ、いいじゃない。付き合ってみれば」
「はぁ~早紀はそれでいいのかもしれないけど、私は嫌なの。私は、ちゃんと好きになった人と付き合いたいの」
はっきりと話すのは奏の良いことろだが、それでも早紀は引き下がろうとしない。
「そんなの、分かんないじゃない。付き合ってみれば好きになるかもよ?」
「‥そうかもしれない、だけど‥嫌なのよ。私は‥。阿部さんは、私の何を知っているの?私のどういう所が好きで告白してきたの?見た目?そう思っちゃうの?私の事を知りもしないで、何が好きなんだろうって‥」
「‥なんか分かる気がする‥」
虎太郎は思わず返事をしてしまい、皆に視線を向けられ気まずくなる。
「えっ?今、虎太郎が返事したの?」
早紀に突っ込まれて、視線が定まらない。
「虎太郎は、恋してるって事かな?」
バカにされたような言葉に、頬が赤くなり否定できなくなる。
「えっ――!誰??」
皆に興味津々の目を向けられ、虎太郎は顔の前で両手をパタパタと振る。
「い‥言わないよ‥でも、奏の気持ちは分かるな‥僕は、自分に自信が無いから、僕の中身を知ったら、きっと嫌いになっちゃうんじゃないかって、そう思うから‥」
そんな事を言うつもりはなかったのに、昨日のあの場面を思い出し、不安な心がふと口を付いて出てしまった。
「そんな事ないよ。虎太郎の中身を知って嫌いになような人は、本当に虎太郎の事を好きじゃないだよ。本当に好きだったら、きっと中身も全部知っても、嫌いになんかならない」
早紀の言葉は、ありきたりのものだったけど、虎太郎の心を少し暖かくした。
「そ‥そうかな‥」
「うん。そうだよ。それに、虎太郎は顔も良いけど、中身も格好良いよ。クスクスッ‥自信持っていいと思う!」
直球な励まし方に、思わず笑ってしまう。
「オイッ!虎太郎ばっか褒めるなよ。俺が淋しくなるだろ!」
会話に入って来れない大吾が、不貞腐れたようなしぐさをすると、そんな大吾に今度こそ早紀の鉄槌が下され、みんなで大笑いする。
こんなに優しい同期がいて、自分は本当に恵まれている。
手放すことにならなくて、本当に良かった。
虎太郎はそう思い、みんなの笑顔を見て、また一緒に笑った。
具合が悪そうとか、困っているとか、そんな感じではなく、自分に少し線引きしているような感覚があるのだ。
昼食を一緒に取ろうと誘ったが、望月奏と一緒に行くと断られてしまったし、なんか様子が変だった。
来栖がいくら頭を捻っても何も分からず、どうしたものかと思い巡らしていた。
「おっ?来栖、今日は振られたか?じゃあ、俺に付き合えよ」
そう言って昼食を誘ってきた市原に返事をした。
「はい、よろこんで」
オフィスを出て、行きつけの定食屋へ入ると市原がニヤリと笑ってくる。
「なんですか?その笑顔‥怖いんですが」
ストレートな物言いに、市原は口元を隠して笑い出す。
「クックッ‥悪いな。お前ら見てると、楽しくって‥」
「なんですか、藪から棒に‥他人事だと思って‥」
怒っている来栖を見て、まだ市原は笑っている。
そんな姿を見ても、許せてしまえるほど市原の事は信頼している。
「で?どうしたんだよ」
「どうもこうも、昨日まで普通だったのに、今朝から何故か距離を置かれてるっていうか‥」
「ふ~ん、心当たりはないのか?」
「‥あるわけないでしょ!」
いきなりそんな話をされ、驚きのあまり声が大きくなる。
「クックッ‥声、気を付けないと、この店、うちの会社の連中も結構いるからな‥」
「だっ‥誰のせいですか!」
睨みつけるように言う来栖の様子が、またツボにハマってしまったのか市原が愉快そうに笑う。
「クスクスッ‥だって、面白くて‥」
「そりゃ、はたから見てりゃ面白いでしょうよ!当事者は真剣だっていうのに‥」
「‥そりゃ悪かったな‥クックッ‥」
「もういいですよ‥どうしたらいいのか、お手上げ状態ですから」
いつものごとく弱気になっている来栖に、市原がまだニヤニヤとしている。
「お前が複雑にしてんじゃないのか?」
「そ‥そんな‥事‥」
あるのか‥?的を得た問いに、来栖は返すことが出来ず、モゴモゴと口を動かした。
「お前が大事に思っているのは分かるさ、だけど、あまり考えすぎも良くないぞ。なる様になるさ‥」
そんな勝手な‥そう口から出そうになり、来栖はそれを飲み込んだ。
市原の言っている事は分かっていた。
自分もそうだと思う、考えすぎて、大切にしたくて手が出せずにいる。
何度か虎太郎のマンションに誘われたが、上がってしまうと自分にある僅かな理性さえも失って、虎太郎を傷付けてしまうのではないかと、怖いのだ。
「分かってますよ‥」
はたから見てると、自分達はどう見えているのだろうか、ウジウジとしているように見えているのだろうか。
どう見えていようが構わないが、もうこれ以上、虎太郎に嫌な思いはさせたくないのだ。
色々な事があって、虎太郎自身も身体に触れられる事に不安を覚えているかもしれないし、実際、あんな場面を自分に見られているのだから、精神的に不安定になってもおかしくないはずだ。
そんな想いが、来栖を足踏みさせていた。
同じ時間‥虎太郎は復帰して久しぶりに望月奏と、営業2課の同期、島田大吾と山田早紀の4人でランチに来ていた。
女性陣のお勧めで人気の店だという、イタリアンレストランへ来ていた。
人気店と聞いていたとおり、頼んだパアスタは絶品でボリュームも満足できるものだった。
ランチにはサラダもデザート・コーヒー付きで、そのせいか昼時はいつも満席で、今日は早目に来て正解だった。
「‥でさ、奏‥この前のあいつはどうしたんだよ。告白されたみたいだけど?」
運ばれたパスタを頬張りながら、そんな事をいきなり話し出したのは、島田大吾だ。
「なっ、なんで知ってんの?」
少し怒った感じの奏が、顔を赤くして言い返す。
「えーだって、ちょうど俺が帰る時に、聞いちゃったんだよ~ってかさ、あんな公衆の面前で、告白って‥‥」
「うっ‥しょうがないでしょ!呼び止められたんだから」
先日、奏が帰宅時にロビーで待ち構えていた男が、戸惑う奏に告白をしたというのだ。
「あいつ、人事部の奴だろ?俺らの研修に立ち会ってた人‥。えっと名前は‥あっ、阿部!阿部さん!」
「えっ?人事部の阿部さん⁉」
そう驚いた声を出したのは、山田早紀。
「う‥うん」
「で?どうなったの?付き合う事になったの?」
興味津々に早紀が聞き返す。
「ううん。お断りしたよ」
首を横に振りながらそう言った奏に、早紀が天を仰ぐ。
「うわ~やばい、勿体ないよ‥奏」
「勿体ないって‥どういう意味よ‥」
少し恥ずかしそうに奏が言うと、早紀が首を横に振る。
「あんなイケメンって事よ!」
早紀の言う通り、人事部の阿部は人当たりも良く、男らしい端正な顔立ちに、がっしりとした体型、ファンが多い事で有名だった。
入社してすぐの研修の時には、新入社員のほとんどの女性が虜になっているという噂も出たほどだ。
「なんで断ったんだ?」
再び大吾が口を開いた。
「‥そんなの、どうだっていいでしょ。もう、この話はしないで」
赤く染まった顔を僅かに膨らまし、パスタを頬張る姿は、誰が見ても可愛らしかった。
「あーあ、私ならすぐにOKしちゃうのになー」
残念そうに早紀が口を尖らせる。
「早紀じゃなー」
「ちょっと、どういう意味よ!大吾!あんた私に喧嘩売ってんの?」
大吾を睨みつける早紀は、すでに拳を握っている。
「いや、売ってない‥ごめんっ‥」
大吾が両手を上げ降参のポーズをすると、もうひと睨みして早紀が拳を下ろす。
「クスクスッ‥お前らいいコンビだな‥」
虎太郎の言葉に、勘弁して!!と声を揃えるのも息が合っている。
「2課はいつも賑やかだもんねー」
奏はそう言いながら、サラダを口に運ぶ。
「そう言えば、虎太郎の調子はどうなの?」
早紀が心配そうに聞いてくる。
「ああ、もう大丈夫」
「そう、あまり無理しないようにね‥何かあればいつでも私達が相談に乗るからね」
頼もしい早紀の言葉に、虎太郎は笑顔を向け頷いた。
「ありがとう」
「ってかさー本当に勿体ないよ?奏はさ、今、付き合っている人いないんでしょ?」
恋愛体質なのか早紀が再びその話をぶり返す。
「いないわよ」
「じゃあ、いいじゃない。付き合ってみれば」
「はぁ~早紀はそれでいいのかもしれないけど、私は嫌なの。私は、ちゃんと好きになった人と付き合いたいの」
はっきりと話すのは奏の良いことろだが、それでも早紀は引き下がろうとしない。
「そんなの、分かんないじゃない。付き合ってみれば好きになるかもよ?」
「‥そうかもしれない、だけど‥嫌なのよ。私は‥。阿部さんは、私の何を知っているの?私のどういう所が好きで告白してきたの?見た目?そう思っちゃうの?私の事を知りもしないで、何が好きなんだろうって‥」
「‥なんか分かる気がする‥」
虎太郎は思わず返事をしてしまい、皆に視線を向けられ気まずくなる。
「えっ?今、虎太郎が返事したの?」
早紀に突っ込まれて、視線が定まらない。
「虎太郎は、恋してるって事かな?」
バカにされたような言葉に、頬が赤くなり否定できなくなる。
「えっ――!誰??」
皆に興味津々の目を向けられ、虎太郎は顔の前で両手をパタパタと振る。
「い‥言わないよ‥でも、奏の気持ちは分かるな‥僕は、自分に自信が無いから、僕の中身を知ったら、きっと嫌いになっちゃうんじゃないかって、そう思うから‥」
そんな事を言うつもりはなかったのに、昨日のあの場面を思い出し、不安な心がふと口を付いて出てしまった。
「そんな事ないよ。虎太郎の中身を知って嫌いになような人は、本当に虎太郎の事を好きじゃないだよ。本当に好きだったら、きっと中身も全部知っても、嫌いになんかならない」
早紀の言葉は、ありきたりのものだったけど、虎太郎の心を少し暖かくした。
「そ‥そうかな‥」
「うん。そうだよ。それに、虎太郎は顔も良いけど、中身も格好良いよ。クスクスッ‥自信持っていいと思う!」
直球な励まし方に、思わず笑ってしまう。
「オイッ!虎太郎ばっか褒めるなよ。俺が淋しくなるだろ!」
会話に入って来れない大吾が、不貞腐れたようなしぐさをすると、そんな大吾に今度こそ早紀の鉄槌が下され、みんなで大笑いする。
こんなに優しい同期がいて、自分は本当に恵まれている。
手放すことにならなくて、本当に良かった。
虎太郎はそう思い、みんなの笑顔を見て、また一緒に笑った。
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