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20 彼女の異変
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花火大会が終わり、僕は相変わらず『桜ヶ丘珈琲』で絵を描いて過ごす。
従兄弟の海斗は毎日絵を描いて飽きないのかと聞いて来るけれど、まったく飽きない。
ちなみに、僕はすでに夏休みの宿題は終えているわけだが、海斗は「そろそろ宿題しなきゃな~」と言っていたので、まだ始めていないことが分かった。叔父に怒られても知らないぞ。
彼女はここ数日は一日おきに『桜ヶ丘珈琲』に来て、僕の隣で絵を描いている。左手で描いているからか、めきめきと彼女の絵は上達している。最近彼女が描いているのは、僕もしくはネットで見た動物が多い。特に猫が好きらしく、時々、僕を描いて頭に猫耳を付けている。
そしてあっという間に花火大会から一週間が過ぎ、桜ヶ丘で行われる祭りの日となった。
『桜ヶ丘珈琲』の外で待ち合わせのため彼女を待っていると、何人も祭りに行く人たちが通り過ぎていく。みんな楽しみなようで、笑顔な人が多い。
「コウ君、お待たせ~」
カラコロと下駄音を立ててやってきた彼女は、白色の生地に青色の小さな花と緑の葉がたくさん散りばめられている浴衣を着て現れた。髪はまとめて、化粧もして、笑みを浮かべる彼女はお世辞抜きに綺麗だと思わざるを得ない。
「……浴衣か。祭りっぽいの着てきたね」
「おばあちゃんが用意してくれてたの! 着せてもらったんだ!」
「……似合ってるよ。……可愛いと思う」
「あはは! コウ君、頬赤いよ!」
「言い慣れてないの、こっちは!」
僕くらいの年齢で女の子に誉め言葉なんて軽く言える男は、きっと日本男児ではない。でも褒めただけで照れている僕自身はものすごく恥ずかしい。
「ごめんごめん~! コウ君、ありがとう!」
あはは、彼女が楽しそうに笑っている。
「コウ君は甚平とか作務衣とか着ないの?」
「幼稚園の時に着たのが最後じゃないかな。今は持ってない」
二人そろったので、お祭り会場である神社へ向かう。
「何食べようかな~。いか焼きとかあるかな?」
「去年はあった気がする。俺は焼きとうもろこし食べたい」
「それもいい~……あっ!?」
下駄を履いているためいつもと違い歩きにくいのか、つまづきかけた彼女の腰をとっさに抱き寄せる。その拍子に彼女の手も握ってしまう。
「……わぁ、危なかったぁ~。コウ君、ありがとう」
「……うん。――ねぇ、サヤの手が熱くない? もしかして熱ある?」
「そんなことないよ~。今日暑いし、浴衣って結構ムシムシするから、熱が籠ってるだけじゃないかな」
「……」
「もう~、コウ君は心配性なんだから。私の体温なんて、いつもこんなものだよ。大丈夫」
「本当に?」
「本当だって~。ほら、早く行こう! いか焼きが待ってるから」
笑う彼女はいつもと変わらない気はする。心配しすぎなのだろうか。少しの不安を覚えながらも、神社へ向かった。
お祭り会場である神社は広くはないけれど、屋台がたくさん出ていて人も集まっていた。彼女のように浴衣を着ている人もまあまあいる。
「いい匂いする! ――あ、いか焼きみっけ!」
「はいはい、サヤ、慌てない。転ぶよ」
いか焼きの屋台に並び、二人とも一つずつ注文した。
「あぁ~、この甘辛タレが美味しい~」
「うん。何本でもいけそう」
「イカの足って何本なんだろ。……一、二……十本か」
「八本じゃなかった? 残り二本は腕だった気がする。それで合わせて十本に見えるんだよ」
「そうなの!? 知らなかった」
次は焼きとうもろこしの屋台で二本注文した。
「これも美味しい~」
「このバター醤油? がコーンに合う」
「コーン好き。普通に蒸しただけのコーンも食べたいな。おうちでできないかな~」
「電子レンジでできるよ」
「え、そうなの? 鍋で蒸すんじゃないの?」
「とうもろこしを皮付きで五分くらいレンジにかけるだけ。簡単だよ」
「そうなんだ!? やってみる!」
兄から教えてもらったのだ。兄はネットで知ったようだけど。
その後、ラムネで喉を潤し、二人で一つのわたあめを食べる。
「ただの砂糖なのに、わたあめって美味しいよねぇ」
「ほんのちょっとの砂糖なのに、値段は結構するよね」
「原価ってどのくらいなんだろう。十円くらい? でも、わたあめって屋台でしか食べないよね。あの大きい機械がないと作れないもんね」
「あの機械がなくても作れるよ。モーターと空き缶とアルコールランプとザラメで確かできたはず」
「え、何それ。モーターって?」
「小学校だったか中学校だったか忘れたけど、理科の実験とかでやらなかった? ミニカーのモーターを使って、空き缶に複数穴を開けて、中にザラメ入れて、アルコールランプの上でモーターを使って空き缶回すとわたあめができるよ。空き缶にあけた穴からわたあめが出てくる」
「そんな実験なかったけど……」
「そうなの? 全国区じゃないのかな、わたあめ実験」
「本当にそんな実験あるの?」
「……あれ? 今思えば、実験と思ってたけど違うのかも」
別の実験があった後に、わたあめ作りをやっていたような気もする。みんなわたあめを作るのが好きだったから、先生からすればご褒美感覚だった可能性もある。
次はたこ焼きを二人で分ける。
「はふはふっ……あっついけど、おいし~」
「タコが大きい」
「ソースも美味しいけど、私は塩とマヨネーズと七味かけるのも好きなんだ~」
「俺はタコじゃなくて練り梅とかチョコとかキムチとかを中に入れるのも好き」
「タコ焼きじゃないよ、それ~」
その後、金魚すくいは飼えないので見るだけにして、スーパーボールすくいをする。
「あ……っ、あっという間にポイが一個死んだ……っ」
「……俺も」
金魚と違い、動かないスーパーボールすくいは簡単かと思ったけれど、そんなことはなかった。彼女は苦戦の末に一個ゲットし、僕も苦戦して二個が限度だった。ものすごく欲しかったわけではないけれど、これはこれで悔しい結果だ。
その後、ヨーヨーすくいや輪投げ、射的などは見るだけにして、再び食へ。唐揚げとかき氷を買って、ちょっとした石段に座って食べる。
かき氷は、彼女はイチゴ、僕はメロンだ。
「やっぱりかき氷はイチゴだよね」
「色は違っても実は全部同じ味らしいけどね」
「私もそれ聞いたことあるー。でもさ、イチゴ味とかメロン味とか言うのに、全部同じっておかしいよね? 結局、何味なの?」
「シロップ味? まあ、砂糖だよね、たぶん」
「えー、でもイチゴ味する気がするんだけどなぁ」
「俺もメロン味な気はするよ。色とかで脳が錯覚してるんだろうね」
「錯覚かぁ! 騙されてやるかぁ! 美味しいから何でもいいもんねぇ」
彼女はご機嫌に笑みを浮かべている。
かき氷を食べて、唐揚げも食べて、食べた容器を捨てに行こうと二人とも立った時だった。彼女がふらつき、僕は彼女の腕を引っ張った。
彼女はぼーっとした顔で瞬きをし、へらっと笑う。
「あはは、アルコールが回ってきたかなぁ?」
「飲んでないでしょ。……熱が上がってるんじゃない?」
「んー?」
「んー、じゃないよ。やっぱり熱があったんだね」
「……ちょっとだけね」
「もう帰ろう。結構食べたし、お腹いっぱいになったしね」
すでに一時間半くらいはお祭りにいる。
「でも、花火は?」
今日はお祭りの後、手持ち花火をする予定だったのだ。彼女が楽しみにしていたのは知っている。
「花火は今度にしよう。もう買ってあるし、使わずに取っておくから」
「……うん。コウ君、抜け駆けしないでね」
「はいはい、しませんよ。――ほら、帰ろう。送っていくから」
「うん」
並んで歩きだすけれど、彼女はふらついている。
「危ないから、俺の腕を掴んで」
「……ありがとう」
彼女は僕の腕に手を絡ませ、カラコロと下駄の音を立てながら歩く。
「お祭り楽しかったね。どれも美味しかったし」
「うん」
「もう夏が終わるね。まだ暑いけど」
「まだ花火が残ってるよ」
「あ、そうだった。花火をしないと夏は終われないよね~」
そんな話をしながら、彼女の家の玄関まで送る。
「じゃあ、また」
「うん、送ってくれてありがとう」
彼女に手を振り、門を出て彼女が見えなくなってから振り返った。
大丈夫だろうか。彼女は兄と同じで僕が心配する様子を見せると余計に元気に振る舞おうとする。
彼女にはやりたいことをしてほしい。でも無理はしないでほしい。色々と悩ましい。
再び、彼女が元気に笑う姿を早く見たいと思った。
従兄弟の海斗は毎日絵を描いて飽きないのかと聞いて来るけれど、まったく飽きない。
ちなみに、僕はすでに夏休みの宿題は終えているわけだが、海斗は「そろそろ宿題しなきゃな~」と言っていたので、まだ始めていないことが分かった。叔父に怒られても知らないぞ。
彼女はここ数日は一日おきに『桜ヶ丘珈琲』に来て、僕の隣で絵を描いている。左手で描いているからか、めきめきと彼女の絵は上達している。最近彼女が描いているのは、僕もしくはネットで見た動物が多い。特に猫が好きらしく、時々、僕を描いて頭に猫耳を付けている。
そしてあっという間に花火大会から一週間が過ぎ、桜ヶ丘で行われる祭りの日となった。
『桜ヶ丘珈琲』の外で待ち合わせのため彼女を待っていると、何人も祭りに行く人たちが通り過ぎていく。みんな楽しみなようで、笑顔な人が多い。
「コウ君、お待たせ~」
カラコロと下駄音を立ててやってきた彼女は、白色の生地に青色の小さな花と緑の葉がたくさん散りばめられている浴衣を着て現れた。髪はまとめて、化粧もして、笑みを浮かべる彼女はお世辞抜きに綺麗だと思わざるを得ない。
「……浴衣か。祭りっぽいの着てきたね」
「おばあちゃんが用意してくれてたの! 着せてもらったんだ!」
「……似合ってるよ。……可愛いと思う」
「あはは! コウ君、頬赤いよ!」
「言い慣れてないの、こっちは!」
僕くらいの年齢で女の子に誉め言葉なんて軽く言える男は、きっと日本男児ではない。でも褒めただけで照れている僕自身はものすごく恥ずかしい。
「ごめんごめん~! コウ君、ありがとう!」
あはは、彼女が楽しそうに笑っている。
「コウ君は甚平とか作務衣とか着ないの?」
「幼稚園の時に着たのが最後じゃないかな。今は持ってない」
二人そろったので、お祭り会場である神社へ向かう。
「何食べようかな~。いか焼きとかあるかな?」
「去年はあった気がする。俺は焼きとうもろこし食べたい」
「それもいい~……あっ!?」
下駄を履いているためいつもと違い歩きにくいのか、つまづきかけた彼女の腰をとっさに抱き寄せる。その拍子に彼女の手も握ってしまう。
「……わぁ、危なかったぁ~。コウ君、ありがとう」
「……うん。――ねぇ、サヤの手が熱くない? もしかして熱ある?」
「そんなことないよ~。今日暑いし、浴衣って結構ムシムシするから、熱が籠ってるだけじゃないかな」
「……」
「もう~、コウ君は心配性なんだから。私の体温なんて、いつもこんなものだよ。大丈夫」
「本当に?」
「本当だって~。ほら、早く行こう! いか焼きが待ってるから」
笑う彼女はいつもと変わらない気はする。心配しすぎなのだろうか。少しの不安を覚えながらも、神社へ向かった。
お祭り会場である神社は広くはないけれど、屋台がたくさん出ていて人も集まっていた。彼女のように浴衣を着ている人もまあまあいる。
「いい匂いする! ――あ、いか焼きみっけ!」
「はいはい、サヤ、慌てない。転ぶよ」
いか焼きの屋台に並び、二人とも一つずつ注文した。
「あぁ~、この甘辛タレが美味しい~」
「うん。何本でもいけそう」
「イカの足って何本なんだろ。……一、二……十本か」
「八本じゃなかった? 残り二本は腕だった気がする。それで合わせて十本に見えるんだよ」
「そうなの!? 知らなかった」
次は焼きとうもろこしの屋台で二本注文した。
「これも美味しい~」
「このバター醤油? がコーンに合う」
「コーン好き。普通に蒸しただけのコーンも食べたいな。おうちでできないかな~」
「電子レンジでできるよ」
「え、そうなの? 鍋で蒸すんじゃないの?」
「とうもろこしを皮付きで五分くらいレンジにかけるだけ。簡単だよ」
「そうなんだ!? やってみる!」
兄から教えてもらったのだ。兄はネットで知ったようだけど。
その後、ラムネで喉を潤し、二人で一つのわたあめを食べる。
「ただの砂糖なのに、わたあめって美味しいよねぇ」
「ほんのちょっとの砂糖なのに、値段は結構するよね」
「原価ってどのくらいなんだろう。十円くらい? でも、わたあめって屋台でしか食べないよね。あの大きい機械がないと作れないもんね」
「あの機械がなくても作れるよ。モーターと空き缶とアルコールランプとザラメで確かできたはず」
「え、何それ。モーターって?」
「小学校だったか中学校だったか忘れたけど、理科の実験とかでやらなかった? ミニカーのモーターを使って、空き缶に複数穴を開けて、中にザラメ入れて、アルコールランプの上でモーターを使って空き缶回すとわたあめができるよ。空き缶にあけた穴からわたあめが出てくる」
「そんな実験なかったけど……」
「そうなの? 全国区じゃないのかな、わたあめ実験」
「本当にそんな実験あるの?」
「……あれ? 今思えば、実験と思ってたけど違うのかも」
別の実験があった後に、わたあめ作りをやっていたような気もする。みんなわたあめを作るのが好きだったから、先生からすればご褒美感覚だった可能性もある。
次はたこ焼きを二人で分ける。
「はふはふっ……あっついけど、おいし~」
「タコが大きい」
「ソースも美味しいけど、私は塩とマヨネーズと七味かけるのも好きなんだ~」
「俺はタコじゃなくて練り梅とかチョコとかキムチとかを中に入れるのも好き」
「タコ焼きじゃないよ、それ~」
その後、金魚すくいは飼えないので見るだけにして、スーパーボールすくいをする。
「あ……っ、あっという間にポイが一個死んだ……っ」
「……俺も」
金魚と違い、動かないスーパーボールすくいは簡単かと思ったけれど、そんなことはなかった。彼女は苦戦の末に一個ゲットし、僕も苦戦して二個が限度だった。ものすごく欲しかったわけではないけれど、これはこれで悔しい結果だ。
その後、ヨーヨーすくいや輪投げ、射的などは見るだけにして、再び食へ。唐揚げとかき氷を買って、ちょっとした石段に座って食べる。
かき氷は、彼女はイチゴ、僕はメロンだ。
「やっぱりかき氷はイチゴだよね」
「色は違っても実は全部同じ味らしいけどね」
「私もそれ聞いたことあるー。でもさ、イチゴ味とかメロン味とか言うのに、全部同じっておかしいよね? 結局、何味なの?」
「シロップ味? まあ、砂糖だよね、たぶん」
「えー、でもイチゴ味する気がするんだけどなぁ」
「俺もメロン味な気はするよ。色とかで脳が錯覚してるんだろうね」
「錯覚かぁ! 騙されてやるかぁ! 美味しいから何でもいいもんねぇ」
彼女はご機嫌に笑みを浮かべている。
かき氷を食べて、唐揚げも食べて、食べた容器を捨てに行こうと二人とも立った時だった。彼女がふらつき、僕は彼女の腕を引っ張った。
彼女はぼーっとした顔で瞬きをし、へらっと笑う。
「あはは、アルコールが回ってきたかなぁ?」
「飲んでないでしょ。……熱が上がってるんじゃない?」
「んー?」
「んー、じゃないよ。やっぱり熱があったんだね」
「……ちょっとだけね」
「もう帰ろう。結構食べたし、お腹いっぱいになったしね」
すでに一時間半くらいはお祭りにいる。
「でも、花火は?」
今日はお祭りの後、手持ち花火をする予定だったのだ。彼女が楽しみにしていたのは知っている。
「花火は今度にしよう。もう買ってあるし、使わずに取っておくから」
「……うん。コウ君、抜け駆けしないでね」
「はいはい、しませんよ。――ほら、帰ろう。送っていくから」
「うん」
並んで歩きだすけれど、彼女はふらついている。
「危ないから、俺の腕を掴んで」
「……ありがとう」
彼女は僕の腕に手を絡ませ、カラコロと下駄の音を立てながら歩く。
「お祭り楽しかったね。どれも美味しかったし」
「うん」
「もう夏が終わるね。まだ暑いけど」
「まだ花火が残ってるよ」
「あ、そうだった。花火をしないと夏は終われないよね~」
そんな話をしながら、彼女の家の玄関まで送る。
「じゃあ、また」
「うん、送ってくれてありがとう」
彼女に手を振り、門を出て彼女が見えなくなってから振り返った。
大丈夫だろうか。彼女は兄と同じで僕が心配する様子を見せると余計に元気に振る舞おうとする。
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