神の種《レイズアレイク》 〜 剣聖と5人の超人 〜

南祥太郎

文字の大きさ
98 / 204
第3章 英雄

ヒムニヤ救出(9)

しおりを挟む

 目を開ける。

 目に入る風景から……聖堂に戻っているようだ。


「ヒムニヤ様ぁぁぁぁ!!」

 ヒムニヤも帰ってきたようだ。
 クラウスが抱きついて大泣きしている。

 微笑でクラウスの頭を撫でて応えるヒムニヤ。

 彼女を縛っていた鎖は粉々になって箱の中に散乱していた。自然にそうなったのか、彼女の力でそうなったのかはわからない。

「マッツ……! よかった……」
「うわぁぁぁぁん! よかったよぅぅぅ!!」

 リディアとアデリナのホッとした顔が真横にあった。

「ただいま」
「お帰り~~~」

 アデリナが抱きついてきた。また、何日も経ってしまったのだろうか。いやに心配されている。

 まあ、そりゃ待つ方は心配だよな。

 アデリナの背中をさするように撫でる。
 ……とても心地良い。

 よく見ると、クラウスだけではない。ヘンリックまでもが、泣いていたようだ。今はもう泣いていないが。


「……みんな、何でそんな心配してんの?」
「~~~!!!」

 ボカッ!

 殴られた。リディアに。

「痛った!」
「危なかったのよ! あんた達! あんた達の後ろ、像の辺りから瞼の無い男の顔が浮かんで、黒いモヤみたいなので、ついさっきまで覆われてたんだからッ!!」

 大粒の涙をこぼしながら説明するリディア。

 ここではそんな事になってたのか……。
 そりゃ、もうダメだ、と思うわな。

「大丈夫だよ。サイエンが一緒だったんだぜ? 最後はヒムニヤも参戦した。負けっこないだろう」
「そんなもん、こっちにはわかるかぁぁぁ!!」

 ボカボカボカボカボカボカ!!

 殴られまくる。……が、痛くない。

 そんな事になりながらも無事、帰ってきた喜びが勝つ。
 そして、無事、ヒムニヤを救い出せた事も。


「ヒムニヤ様、お帰りなさい」

 リタやエルナがヒムニヤに集まる。

 そして……

 隅っこの方でいじけるサイエンがいた。

「うむうむ。誰も儂には感謝せん……と。最も頑張った儂の所には誰も来ん……と」

 そして、それを見逃すリタでは無い。

「そうじゃないわ。順番、てものがあるでしよ? まずは同じパーティの、助かったヒムニヤ様とマッツが先になるのは当たり前じゃない。サイエンにはとても感謝しているわ! 貴方がいなければ、2人とも助からなかったもの。本当にありがとう!」

 そう言って、サイエンの頰にキスをするリタ。

「ほほ―――!! なんと! この小娘め! 儂の嫁に来い!!」
「小娘なんて言われたの、何十年ぶりかしら……嫌よ、貴方、無職ですもの」
「ガ―――ン! またそれか! 世の女子おなご達はそんなに亭主の職が大事か!!」

 ……

 ブッ……


「え? お爺さん、無職なの? ヤバい奴じゃん!」

 …………ハハッ……


「ねえ? アデリナ。職業が超人というなら、神様とかに定期的にお金を貰える、とかでないとね」
「あは! ほんと!」
「やかましいわ! 儂は金などいらん、というかそもそも生きていくのに不要なのじゃ!」


 アッハッハッハッハ!!


 気付けば、みんな笑っていた。

 そして、レイティス、ヒムニヤだけでなく、当のサイエンでさえも。


 久々に大笑いした気がする。

 超人なんて、魔神みたいに怖い連中の集まりかと思ったが、いい奴らもいるじゃないか。


 ―

 ひとしきり笑い合い、無事を喜び合った後、気になっていた事を確認する。

「ところでリディア、俺達がヘルドゥーソの世界に行って、何日経った?」
「え? ……いや、日なんて……3、4時間……くらい、じゃないかしら」
「それ位ですね」

 リディアとエルナが教えてくれる。

 え??

 どういう事?

「貴方が知っている『今日』の、今は夕方位じゃないかしら?」

 そう言うリタにポカンとしていると、サイエンが自慢気に講釈を垂れる。

「儂が最初から一緒に行ってやったからじゃ。常人があの世界に落ちてしまうと自我を保てんのじゃ。だから時間が吹き飛んだように思えてしまう」

 なるほど!

 そんなカラクリだったのか!

「そういう事だ。サイエンが現れたのは本当に僥倖だった」

 切れ長だが、優しい目でヒムニヤがサイエンの言葉に続ける。

「……で、何故、ここに来たのだ? サイエン」
「呼ばれたのよ、マッツに」

 そこで怪訝な顔をするヒムニヤ。

「呼ばれた? …………また例の胡散臭い笛か?」
「う……胡散臭いとは何じゃ! よく考えられておろうが!」

 真っ赤な顔をするサイエンに対して、ヒムニヤが口に手を当てて笑う。あれだけ顔が赤くなるというのは、サイエン自身にも多少は思う所があるという事か?

「フフフ。怒るな怒るな。お前には感謝している。お前がいなければ私は未だに取り込まれたままだった」
「そういえばさっ!」

 超人同士の会話にアデリナが不意に口を挟む。

「お爺さん、すっごく女好きなのに、どうしてヒムニヤさんにはチョッカイかけないの? どう考えてもこれ以上、綺麗な人はこの世にいないと思うんだ」

 おお。今日一、核心をついた質問!!

 それは俺も思っていたが、何となく空気を読んで言わなかったんだ。

 正直、クーデターが起こっていて、そんな場合ではないのだが……聞きたい。


「……」

 露骨に顔を顰《しか》めるジジイ。

 やはり、触れて欲しくなかったか。


「クックック……」

 愉しそうに、ヒムニヤがチュニックの裾で口を押さえて笑う。

 その姿もまた、可愛さ、可憐さをも備えた、見惚れるほどの美しさだ。

 この完璧な容姿を持ち、しかもとても優しいヒムニヤに何故、サイエンが何もしないのか?

 これは謎だ。
 是非、教えて頂きたい。

 単なる好奇心だ。


「……フン。そんな質問に一々答える義務はないわい」

 拗ねた!

 何があったんだ。めっちゃ聞きてえ……。


「ま、ほっといてやれ。森の妖精エルフはお好みではないのだろう」

 そう言いながらも、フフフと笑うヒムニヤ。


「……何だか、夢みたいだな。超人が2人揃っていて、その場に私なんかが居るとは……」
「レイティス? レイティスではないか。きっと心配掛けただろう。済まなかった」

 目を細め、レイティスに歩み寄り、その手を取るヒムニヤ。

 ボッッッ! と赤くなるレイティス。
 俯いて、まともにヒムニヤの顔が見れないようだ。

 ……成る程、俺はマリの外見がわからんので想像だが、きっとレイティスの好みからして、マリだと幼すぎたんだな。

 そして、ヒムニヤがど真ん中のようだ。

 しかしまあ、誰だってど真ん中だよな。

「あの……マリ……いや、ヒムニヤ……様、いえ、大丈夫です。ご無事で……何より」

 しどろもどろになるレイティス。

 それを見て、しかし、柔和な表情は変えない。

「フフフ。ありがとう。まあ、マリでもヒムニヤでも好きなように呼べばよい。私は私だ。マリであったとて、名前と外見以外は何かを偽っていた訳でもない」

 そこでふと、真面目な顔付きになるヒムニヤ。

「そう言えば、レイティス。ゴビンとアクシェイ、それにあのメイドの2人はどうした」

 やはり、ゴビンとアクシェイにやられたのか。アルトゥールの予想がピタリ。

 そして、メイドの2人ってのは、あの何とかって子と、何とかって子だな?

 ガタイが良かったし、何より雰囲気が常人と違っていて、インパクトがあった。
 名前は忘れちまったが……可愛かったな……

「おお。その4人、笛に呼ばれてここに飛んでくる途中で見たぞ? 1万数千の軍と共に、ペザを目指して進んでおったな。闇の波動を纏っておったのですぐにわかったわい」
「何だと!」

 サイエンに鬼の形相を見せるヒムニヤ。

「いや、儂に怒っても仕方なかろうが……」

 レイティスは素早く頭を下げ、

「申し訳ございません、ヒムニヤ様。サイエン様の仰る通り、我が主人とゴビン様はクーデターを起こしてしまいました。ヒムニヤ様の言われるメイド2人とはサンジャナとマラティですね? 彼女達も軍に同行し、今、もうこの城はほとんどもぬけの空です」

 それを聞いてヒムニヤは軽く下唇を噛む。

「先ほどの我々とマッツの攻撃は、少なからず本体の精神にダメージを与えた筈だ。しばらく大人しくしておいてくれるといいが……とにかく、急いで後を追おう」

 腕を組んでヒムニヤがそう言うのだが、仲間が疲れている。皆、俺のような異常なタフネスでは無いのだ。

 何しろ、ほぼ不眠不休でペザからドラフキープヴィまで夜通し、馬で駆けたのだ。
 特にエルナとリディアはその後、俺を闇の世界から救う為に魔力をフルに使ってしまっている。少し、休ませてあげたい。

「それなんだが、ヒムニヤ。ここで休ませて貰わないか? さすがの俺達も少々くたびれた。いや勿論、1秒が惜しい時ならすぐにでもアルトゥールに頼むんだが、俺の計算では、ゴビン達は早くても今夜、ようやくパヴィトゥーレ旧国境に着くか着かないか位の筈だ」

 む、と口に出して俺達を見、そして、すぐにみんなが消耗いる、特にエルナとリディアの疲労が激しいのを察してくれたのだろう、わかった、と頷いてくれた。

「レイティス、聞いての通りだ。今日、泊まらせて貰えないかな」
「もちろん大丈夫だ。是非、泊まっていってくれ。むしろ、そうお願いしようと思っていた」

 大きく頷き、我が意を得たり、と微笑むレイティス。

 クリントートで最初に同郷のこいつに出会ったのは幸運だった。誰の救いもなければ、色々ともっと大変だったに違いない。


 そして、サイエンとは、ここでお別れのようだ。

「では、儂は行くぞ? 借りは返したからな?」
「この笛は持っていていいのか?」
「ホホホ。まあ、持っておくと良い。御守り代わりにな」

 しかし、そこで急に真面目な顔をして、辺りを見渡す。

「但し、儂は基本的に人間界には不干渉。全ての正邪に対して中立者じゃ。ヘルドゥーソにも言ったが、此度は先の神の種レイズアレイクの件があったから、と思え。その意味で、その笛の効果をよくよく考えるが良い」
「この笛を吹くと、お前を呼べる、って所か」

 ウンウンと頷くサイエン。

「そう言うことじゃ。儂の中の天秤は常に水平でなければならん」
「なら、お爺さん、また私達に借りを作っちゃったね!!」
「何!?」

 アデリナが唐突に口を開く。
 あれ……何か貸したか?

 サイエンも首を傾げている。

「はて……お嬢ちゃん。儂が一体、お主達に何を借りたと言うのじゃ?」
「え? だって、リタさんにキスされたじゃん!」

 真顔で小首を傾げ返すアデリナ。

「は!?」
「え?? だって、神の種レイズアレイクを譲ってもらった借りをヒムニヤさんを助けた事で帳消しにしたんだよね?」
「う、うむ。如何にもそうじゃ」
「その時点でお爺さんの天秤は水平になったんだよね? なのにその後、お礼を要求してリタさんに気を遣わせて、キスまでさせたんだよね?」

 明らかに狼狽し始める超人サイエン。

「私の中の天秤は、また傾いちゃったけどなあ……?」

 サイエンに顔を突き出して、可愛く、そして意地悪そうに言うアデリナ。

 クックック……アッハッハ!

「確かに! アデリナの言う通りだな! リタのキスなんて、俺も貰ったことないぞ!!」
「く……グヌゥゥ……」
「あ~あ。いらない事言わなければ、ただのお礼のキスで済んだのにねぇ」

 リタが困ったように言う。

「……参った。儂の負けじゃ。よかろう、そう言う事にしておいてやろう……全く、さっさと帰ればよかったわい」

 観念したサイエンは、つまらなそうにそう吐き捨てる。

 うーん。感謝してるのは本当なんだがな。

「サイエン、貸し借りとか関係無く、今日、俺達が助かったのは本当だ。そこは礼を言わせてくれ。本当に有難う。助かった」

 ふん、と鼻を鳴らして、少し機嫌がよくなる。

「よいよい。では、また会おうぞ。ヒムニヤも達者でな」
「ああ。お前もな」

 そういうと、聖堂の入り口から、スーッと大広間、そしてその先へ、と消えていった。


 その夜はヒムニヤの救出成功を祝って豪華な食事が提供され、改めて再会を喜びあった。


 そして、何とそこで、バルジャミンのマジュムル、エイゼル、メイドのシータともまさかの再会をする事となった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました

東束末木
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞、いただきました!! スティールスキル。 皆さん、どんなイメージを持ってますか? 使うのが敵であっても主人公であっても、あまりいい印象は持たれない……そんなスキル。 でもこの物語のスティールスキルはちょっと違います。 スティールスキルが一人の少年の人生を救い、やがて世界を変えてゆく。 楽しくも心温まるそんなスティールの物語をお楽しみください。 それでは「スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました」、開幕です。 2025/12/7 一話あたりの文字数が多くなってしまったため、第31話から1回2~3千文字となるよう分割掲載となっています。

最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。 そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。 「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」 バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!? 最強が無双する異世界ファンタジー開幕!

悲報 スライムに転生するつもりがゴブリンに転生しました

ぽこぺん
ファンタジー
転生の間で人間以外の種族も選べることに気付いた主人公 某人気小説のようにスライムに転生して無双しようとするも手違いでゴブリンに転生 さらにスキルボーナスで身に着けた聖魔法は魔物の体には相性が悪くダメージが入ることが判明 これは不遇な生い立ちにめげず強く前向き生きる一匹のゴブリンの物語 (基本的に戦闘はありません、誰かが不幸になることもありません)

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。

夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

「強くてニューゲーム」で異世界無限レベリング ~美少女勇者(3,077歳)、王子様に溺愛されながらレベリングし続けて魔王討伐を目指します!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
 作家志望くずれの孫請けゲームプログラマ喪女26歳。デスマーチ明けの昼下がり、道路に飛び出した子供をかばってトラックに轢かれ、異世界転生することになった。  課せられた使命は魔王討伐!? 女神様から与えられたチートは、赤ちゃんから何度でもやり直せる「強くてニューゲーム!?」  強敵・災害・謀略・謀殺なんのその! 勝つまでレベリングすれば必ず勝つ!  やり直し系女勇者の長い永い戦いが、今始まる!!  本作の数千年後のお話、『アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~』を連載中です!!  何卒御覧下さいませ!!

処理中です...