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砂漠の王太子
047.ノルトの闘い
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疲れから眠りについたノルト達は夜になって砂漠トカゲを調達するとアッサムガルを出た。
彼らの目に映る景色はすぐに変わる。
広大な砂漠、ジャン・ムウ。
青い空と砂と岩、稀にシマの木が生えているが見えるものはそれだけだ。
乾燥した風が顔を撫でる。
気温は暑くない程度に暖かい。
サラの提案で昼の厳しい日差しを避け、過ごし易い夜に移動する事にした。
砂漠トカゲは飛竜にも匹敵する程の大きさだ。その背に大きな鞍をつけ、先頭にロゼルタ、次いでサラ、アンナ、ノルト、最後尾にテスラの順で5人が一列に並んで座る。
大きな尻尾の先には30日分の餌を蔵に入れて橇に括り付け、引き摺る様にして持ち運ぶ。
「思ってたより快適で良かったです」
ずっと股擦れを気にしていたサラがホッとした様に笑う。
「初めて乗ったがなかなか速えーもんだな」
テスラも砂漠を眺めて快適そうだ。
「凄いわ。ロスにいたらこんな体験、きっと一生出来なかった」とアンナ。
暫く進んでいると、アンナの前にいたサラがふと思い出したかの様に振り返り、「そういえばアンナさん」と声をかけた。
アンナがキョトンとしていると、そのハーフエルフは彼女が思ってもいなかったことを言い出した。
「精霊魔法、覚えてみませんか?」
「精霊魔法?」
「はい。アンナさんのテイムの力は素晴らしいものでそれはそれで伸ばすべきですが、それだけだとこの先、獣や魔物がいないところだと戦えないでしょう?」
その言葉にロゼルタが大きく頷いた。
「確かに。召喚でもできなきゃ町や城の中とかだときついだろうな」
「見たところアンナさんにはそこそこ素質があるようです。いかがです?」
「そこそこ、ね。……でもわかったわ。教えて、サラ。頑張ってみる」
サラは目を細め、「アンナさんのそういう、何も考えていないようで実は努力家、みたいなところ、私大好きですよ」とニコリと笑った。
「なによさっきからトゲがあるわね!」
「とんでもない。心から尊敬していますよ」
それを聞いていたロゼルタは大きく笑い、アンナの後ろにいたノルトは、
(そうだ。僕も頑張らなきゃ)
そう誓う。
◆◇
朝、日が登り始め、それと共に気温が上がり始めた。
「よし今日はここまでにしよう。あそこにテントを張るぜ」
ロゼルタが前方を指差し、声を張り上げた。彼女が指し示す方角には大きく反り立つ岩があり、午前と午後で場所を入れ替えれば直射日光は避けられると思われた。
やがて彼女は手綱を器用に捌きながらその近くにトカゲを止める。
テントはアッサムガルで調達した4人用のものを2つ持参していた。それを設営し終わるとまたロゼルタが言う。
「さて。寝るにはちと早い。ノルト、あれが見えるか?」
ロゼルタが親指で指し示す方向を見ると時折地表からボコッ……ボコッと砂が舞い上がっている。
「はい。何でしょうか?」
「ありゃーサンドワームだ。結構デカい。早速だがノルト。やってこい」
その言葉に一瞬驚く。だがロゼルタは更に続けた。
「ただし、だ。スラムであたしに見せてくれた様に、ネルソ様に限らず、魔王達を表に出すな」
ノルトはすぐに唇を真一文字にし、「はい!」と頷いた。
徐々に近付いてくる砂の噴水の方へとノルトも歩き出す。あまり近くで戦うとせっかく建てたテントが壊れてしまうからだ。移動用の砂漠トカゲも驚いて暴れ出すかもしれない。
歩きながら心の中で彼の奥底に眠る強力な魔王に問い掛けようとした。が、その機先を制する様にネルソの声が頭に響いてきた。
『いやいやロゼルタちゃんもスパルタだねえ』
(あ! よかった。今、呼ぼうかと)
『余とお前は繋がっているしな。お前が大ピンチなのはわかっておるぞ?』
(力を……)
『まあ待て。良い機会だ。これからお前に余の八百の魔法を授けていこう。そうする事でお前に戦う力が備わる筈だ』
(は、はい。でももう今から習う時間は)
ノルトがそう返すとネルソがフフッと笑った気がした。
『あるさ。なんつっても余達は以心伝心、言葉で会話する必要はないのだから』
サンドワームがいると思われる場所までもう距離がないと思われたその時、ノルトの髪が逆立つ。それと同時にノルトの周囲に薄い霊気が現れた。
一方、それを後ろで見ているロゼルタ達。
「今まで気付かなかったがあいつ霊気を纏ってるな。ありゃ何色だ? 黄色……? 初めて見るな」
ロゼルタが腕を組みながら首を捻る。サラも同じ様にしながら、
「珍しい色ですね。私も見たことありません」
「俺も初めてだな。まあ魔界は特に濃い色ばっかりだったからな」
「あれがノルトの色か……」
アンナはノルトを案じ、胸の前で祈る様に両手を握る。
「そもそもなんだけど、霊気ってなんなの?」
サラやテスラと話すロゼルタに割り込んで聞いてみた。
「簡単に言うと色が特性を示し、濃さがその特性、あとは生命力、魔力、魔素なんかの強さを指す。要するにそいつの強さを示す気配みたいなもんだ」
特性というのは魔法でいうと属性というのに近い。だが単純にそれだけではなくその他の要素やその者の性質なども反映される。
黒ではあれば闇や死だけではなく暴力や叛逆といった意味を含み、青であれば水だけではなく魔導、知識はたまた星といった意味合いまで含まれる。
魔力が大きい者は相手の霊気に敏感で、感知しやすい。
だがネルソなど魔王クラスの霊気が全開レベルになるとそのあまりの大きさ故に一般人でも感じる者がいる。
アンナがふーんと返事をする。
薄い霊気とロゼルタ達が表現するノルトのそれは、実はアンナには殆ど見えていない。これは魔族や森の妖精である彼らとの単純な感知力の差だった。
(頑張って、ノルト)
心の中でも祈るように手を合わせた。
ネルソとの会話をきっかけに力を解放したノルト。その力に触発されたのか、彼の目の前に巨大なサンドワームがその姿を表した。
身の丈は何階建ての建物かと思うほど大きい。目は見えず、顔と思われる先端部分には大きな口が無数の歯を覗かせながらぽっかりと開いていた。
その口が恐るべきスピードでノルトのいた場所を襲う。衝撃音が鳴り響き、付近には大量の砂が舞い上がる。
ノルトは空中にいた。
転移だ。近距離の転移を完全に自分のものにしたノルトがサンドワームをぎりぎりまで引きつけ、地表に衝突させたのだ。だが狙いはそれではない。
「砂の刃」
ノルトの口からボソッとこぼれたその言葉をきっかけに、サンドワームの周囲の砂が瞬時に大きな刃の形に固まり、目の前の巨大な虫を斬りつけた。
砂の刃はサンドワームの硬そうな皮膚を刻み、その傷口からは緑色の体液が撒き散らされる。
着地したノルトは、続けて両手を前に突き出し、手を重ねながら「炎弾」と呟く。
刹那、そこから人の頭ほどの炎の塊がいくつも生まれ、魔物めがけて発射された。
ドンドンドンという小さな爆発音を伴いながらサンドワームの肉体が削れていく。
怒り狂った巨大な体は更に動きを激しくし、地中から更に倍ほどの長さの体を見せるとノルトに体ごとぶつかった。
見ていたロゼルタ達が思わず息を飲むほどのタイミング。だが寸前で「ペールセトーの大盾」と呟き、青色に輝く盾を発現させていたノルトにダメージはなかった。
そこで一瞬動きが止まったサンドワームに対して今度は両手を突き上げ「踊る剣」と唱えた。
砂の刃と同じようにサンドワームの周囲に、今度は本物の金属と思える大型の丸みを帯びた剣が現れ、一斉にサンドワームを斬り始めた。
しかもそれは砂の刃のように一度の攻撃で消えはせず、サンドワームが動きを止めるまで、何度も踊るように舞いながらその体を執拗に切り刻んだ。
やがて体中から体液を撒き散らしたサンドワームは、ズーンと凄まじい音を立てて砂の上へと倒れ落ちる。
「ふう……」
ノルトが額の汗を腕で拭った次の瞬間、ロゼルタが叫ぶ。
「あぶねーノルト!」
刹那ノルトの足元から飛び出したのは、先ほどまで暴れていた部分よりも大きな、サンドワームの下半身ともいうべき、体の残りの部分だった。
地上で倒れている部分はそのままに、まるでそれだけが意思を持つようにノルトを襲う!
足元から盛り上がってくる砂とその下にあるサンドワームの激しい動きで大きくバランスを崩しながらもより高く、再び空中へと転移した。
そこで体勢を整えて地上で畝る巨大な魔物に体を向け、
「来たれ古の七剣神! ……紅蓮の刃!」
そう大きく叫ぶ。
その声に応えるように、怒り狂って暴れ回るサンドワームの体を左右から取り囲む、燃え盛る巨大な剣が7本現れた。それら1本ずつに異なる悪魔の様な姿がかすかに見える。
次の瞬間、それらは両側からサンドワームの巨体を炎に包みこみながら、呆気なく輪切りにしてしまった。
『まあまあよしとしようか。威力は全然だけどな』
(これでも全力だよ。先は長いな)
『ハッハッハ。まあ昨日今日戦い始めた小僧と余では年季が違うからな』
それを最後にネルソがまた自分の奥深くに潜っていく感覚がした。
ずっとネルソから魔法を教わりながらの闘いだった。
その疲れがドッと押し寄せ、砂の上に座り込むとロゼルタ達がやってくるのが見えた。それを眺めながら、
「あいつ、魔法が888あるとか言ってたな……いや、無理だろそれ」
そう言ってばたりと大の字になった。
彼らの目に映る景色はすぐに変わる。
広大な砂漠、ジャン・ムウ。
青い空と砂と岩、稀にシマの木が生えているが見えるものはそれだけだ。
乾燥した風が顔を撫でる。
気温は暑くない程度に暖かい。
サラの提案で昼の厳しい日差しを避け、過ごし易い夜に移動する事にした。
砂漠トカゲは飛竜にも匹敵する程の大きさだ。その背に大きな鞍をつけ、先頭にロゼルタ、次いでサラ、アンナ、ノルト、最後尾にテスラの順で5人が一列に並んで座る。
大きな尻尾の先には30日分の餌を蔵に入れて橇に括り付け、引き摺る様にして持ち運ぶ。
「思ってたより快適で良かったです」
ずっと股擦れを気にしていたサラがホッとした様に笑う。
「初めて乗ったがなかなか速えーもんだな」
テスラも砂漠を眺めて快適そうだ。
「凄いわ。ロスにいたらこんな体験、きっと一生出来なかった」とアンナ。
暫く進んでいると、アンナの前にいたサラがふと思い出したかの様に振り返り、「そういえばアンナさん」と声をかけた。
アンナがキョトンとしていると、そのハーフエルフは彼女が思ってもいなかったことを言い出した。
「精霊魔法、覚えてみませんか?」
「精霊魔法?」
「はい。アンナさんのテイムの力は素晴らしいものでそれはそれで伸ばすべきですが、それだけだとこの先、獣や魔物がいないところだと戦えないでしょう?」
その言葉にロゼルタが大きく頷いた。
「確かに。召喚でもできなきゃ町や城の中とかだときついだろうな」
「見たところアンナさんにはそこそこ素質があるようです。いかがです?」
「そこそこ、ね。……でもわかったわ。教えて、サラ。頑張ってみる」
サラは目を細め、「アンナさんのそういう、何も考えていないようで実は努力家、みたいなところ、私大好きですよ」とニコリと笑った。
「なによさっきからトゲがあるわね!」
「とんでもない。心から尊敬していますよ」
それを聞いていたロゼルタは大きく笑い、アンナの後ろにいたノルトは、
(そうだ。僕も頑張らなきゃ)
そう誓う。
◆◇
朝、日が登り始め、それと共に気温が上がり始めた。
「よし今日はここまでにしよう。あそこにテントを張るぜ」
ロゼルタが前方を指差し、声を張り上げた。彼女が指し示す方角には大きく反り立つ岩があり、午前と午後で場所を入れ替えれば直射日光は避けられると思われた。
やがて彼女は手綱を器用に捌きながらその近くにトカゲを止める。
テントはアッサムガルで調達した4人用のものを2つ持参していた。それを設営し終わるとまたロゼルタが言う。
「さて。寝るにはちと早い。ノルト、あれが見えるか?」
ロゼルタが親指で指し示す方向を見ると時折地表からボコッ……ボコッと砂が舞い上がっている。
「はい。何でしょうか?」
「ありゃーサンドワームだ。結構デカい。早速だがノルト。やってこい」
その言葉に一瞬驚く。だがロゼルタは更に続けた。
「ただし、だ。スラムであたしに見せてくれた様に、ネルソ様に限らず、魔王達を表に出すな」
ノルトはすぐに唇を真一文字にし、「はい!」と頷いた。
徐々に近付いてくる砂の噴水の方へとノルトも歩き出す。あまり近くで戦うとせっかく建てたテントが壊れてしまうからだ。移動用の砂漠トカゲも驚いて暴れ出すかもしれない。
歩きながら心の中で彼の奥底に眠る強力な魔王に問い掛けようとした。が、その機先を制する様にネルソの声が頭に響いてきた。
『いやいやロゼルタちゃんもスパルタだねえ』
(あ! よかった。今、呼ぼうかと)
『余とお前は繋がっているしな。お前が大ピンチなのはわかっておるぞ?』
(力を……)
『まあ待て。良い機会だ。これからお前に余の八百の魔法を授けていこう。そうする事でお前に戦う力が備わる筈だ』
(は、はい。でももう今から習う時間は)
ノルトがそう返すとネルソがフフッと笑った気がした。
『あるさ。なんつっても余達は以心伝心、言葉で会話する必要はないのだから』
サンドワームがいると思われる場所までもう距離がないと思われたその時、ノルトの髪が逆立つ。それと同時にノルトの周囲に薄い霊気が現れた。
一方、それを後ろで見ているロゼルタ達。
「今まで気付かなかったがあいつ霊気を纏ってるな。ありゃ何色だ? 黄色……? 初めて見るな」
ロゼルタが腕を組みながら首を捻る。サラも同じ様にしながら、
「珍しい色ですね。私も見たことありません」
「俺も初めてだな。まあ魔界は特に濃い色ばっかりだったからな」
「あれがノルトの色か……」
アンナはノルトを案じ、胸の前で祈る様に両手を握る。
「そもそもなんだけど、霊気ってなんなの?」
サラやテスラと話すロゼルタに割り込んで聞いてみた。
「簡単に言うと色が特性を示し、濃さがその特性、あとは生命力、魔力、魔素なんかの強さを指す。要するにそいつの強さを示す気配みたいなもんだ」
特性というのは魔法でいうと属性というのに近い。だが単純にそれだけではなくその他の要素やその者の性質なども反映される。
黒ではあれば闇や死だけではなく暴力や叛逆といった意味を含み、青であれば水だけではなく魔導、知識はたまた星といった意味合いまで含まれる。
魔力が大きい者は相手の霊気に敏感で、感知しやすい。
だがネルソなど魔王クラスの霊気が全開レベルになるとそのあまりの大きさ故に一般人でも感じる者がいる。
アンナがふーんと返事をする。
薄い霊気とロゼルタ達が表現するノルトのそれは、実はアンナには殆ど見えていない。これは魔族や森の妖精である彼らとの単純な感知力の差だった。
(頑張って、ノルト)
心の中でも祈るように手を合わせた。
ネルソとの会話をきっかけに力を解放したノルト。その力に触発されたのか、彼の目の前に巨大なサンドワームがその姿を表した。
身の丈は何階建ての建物かと思うほど大きい。目は見えず、顔と思われる先端部分には大きな口が無数の歯を覗かせながらぽっかりと開いていた。
その口が恐るべきスピードでノルトのいた場所を襲う。衝撃音が鳴り響き、付近には大量の砂が舞い上がる。
ノルトは空中にいた。
転移だ。近距離の転移を完全に自分のものにしたノルトがサンドワームをぎりぎりまで引きつけ、地表に衝突させたのだ。だが狙いはそれではない。
「砂の刃」
ノルトの口からボソッとこぼれたその言葉をきっかけに、サンドワームの周囲の砂が瞬時に大きな刃の形に固まり、目の前の巨大な虫を斬りつけた。
砂の刃はサンドワームの硬そうな皮膚を刻み、その傷口からは緑色の体液が撒き散らされる。
着地したノルトは、続けて両手を前に突き出し、手を重ねながら「炎弾」と呟く。
刹那、そこから人の頭ほどの炎の塊がいくつも生まれ、魔物めがけて発射された。
ドンドンドンという小さな爆発音を伴いながらサンドワームの肉体が削れていく。
怒り狂った巨大な体は更に動きを激しくし、地中から更に倍ほどの長さの体を見せるとノルトに体ごとぶつかった。
見ていたロゼルタ達が思わず息を飲むほどのタイミング。だが寸前で「ペールセトーの大盾」と呟き、青色に輝く盾を発現させていたノルトにダメージはなかった。
そこで一瞬動きが止まったサンドワームに対して今度は両手を突き上げ「踊る剣」と唱えた。
砂の刃と同じようにサンドワームの周囲に、今度は本物の金属と思える大型の丸みを帯びた剣が現れ、一斉にサンドワームを斬り始めた。
しかもそれは砂の刃のように一度の攻撃で消えはせず、サンドワームが動きを止めるまで、何度も踊るように舞いながらその体を執拗に切り刻んだ。
やがて体中から体液を撒き散らしたサンドワームは、ズーンと凄まじい音を立てて砂の上へと倒れ落ちる。
「ふう……」
ノルトが額の汗を腕で拭った次の瞬間、ロゼルタが叫ぶ。
「あぶねーノルト!」
刹那ノルトの足元から飛び出したのは、先ほどまで暴れていた部分よりも大きな、サンドワームの下半身ともいうべき、体の残りの部分だった。
地上で倒れている部分はそのままに、まるでそれだけが意思を持つようにノルトを襲う!
足元から盛り上がってくる砂とその下にあるサンドワームの激しい動きで大きくバランスを崩しながらもより高く、再び空中へと転移した。
そこで体勢を整えて地上で畝る巨大な魔物に体を向け、
「来たれ古の七剣神! ……紅蓮の刃!」
そう大きく叫ぶ。
その声に応えるように、怒り狂って暴れ回るサンドワームの体を左右から取り囲む、燃え盛る巨大な剣が7本現れた。それら1本ずつに異なる悪魔の様な姿がかすかに見える。
次の瞬間、それらは両側からサンドワームの巨体を炎に包みこみながら、呆気なく輪切りにしてしまった。
『まあまあよしとしようか。威力は全然だけどな』
(これでも全力だよ。先は長いな)
『ハッハッハ。まあ昨日今日戦い始めた小僧と余では年季が違うからな』
それを最後にネルソがまた自分の奥深くに潜っていく感覚がした。
ずっとネルソから魔法を教わりながらの闘いだった。
その疲れがドッと押し寄せ、砂の上に座り込むとロゼルタ達がやってくるのが見えた。それを眺めながら、
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