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永遠なる魂
080.ナウラの神託
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「まあサラじゃない!」
大樹の中に造られた長老の家の一室。
全てが木製と思われる内装は質素なことこの上ない。
「久しぶり。元気そうね」
「ヒューリア様もお変わりないようで」
ヒューリアはサラを見てニコリと愛らしく笑う。
長老と紹介された彼女はエルフの長というに相応しい美貌と気品を兼ね備えていた。
『あのエルフの娘、あれは相当できるぞ』
(そうなんですね。見た目じゃ全然そんな感じしませんけど)
『はっはっは。鈍感にも程があるな』
頭の中でのネルソとの会話、ふと気付けばまるでそれを見透かすかのようにヒューリアの深緑の瞳がジッとノルトを見つめていた。
(うっ)
『フフ。やるな。余に気付いた』
どこまでわかっているのか、ヒューリアは意味深に小さく笑う。だがそこからはまたサラに目線を戻し、話に花を咲かせだす。
と、不意にノルトがつけている交信の指輪が光り出した。
「ドーンか?」とテスラ。
「いえ……え――っと、あ! ハミッドさんです」
「ハミッド?」
怪訝な顔付きで聞き返したロゼルタだったが、サラには話を続けていていいと言い残し、4人は大樹の外側に造られたベランダへ移動した。
『聞こえるか、ノルト』
覇気のあるハミッドの声が指輪から聞こえて来た。
「聞こえてます。無事にネイザールには着かれましたか?」
『ああ問題ない。そっちは大事ないか?』
「はい。大丈夫です」
『そうか、少し待て。ナウラに変わる』
ノルトとロゼルタが顔を見合わせ、同時に少し首を傾げた。
暫くガサゴソと音がしたかと思うと突然、
『あなたぁ! なんで連絡くれないの! 心配したじゃない!』
耳を塞ぎたくなるほどのナウラの大きな声が聞こえてきた。
特に交信者のノルトは声が直接頭の中にも響くため、目が飛び出るほどだった。耳を塞ぐネルソの姿が容易に想像できる。
すぐそばにふわりと浮かんでいた光の下級精霊達が驚き、拡散して消えた。
「っ……おい、うるっせーぞ! 加減しろ!」ロゼルタが叫び返す。
『あ、あれ、うるさかった? ごめんごめん……これよくわかんないのよね……ってそんな事はどうでもいいのよ!』
「何かあったんですか?」
『大アリよ! 兄さんが帰ってくる直前に神託が降りて来たの。きっとあなたに関係があると思って』
ノルトは一度アンナと顔を見合わせ、また指輪に向かって言う。
「えと、どんなのでしょう」
『えとね……フロニー、それちょうだい……そうそう、ありがと。いい? ノルト。言うわよ? コホン』
『破壊の意志が虹を殺す
虹はそなた達の希望であり光
その身に魔を宿す者
必ず虹を救うべし』
普段より少し低いナウラの声が響いた。
その場の誰もが息を呑んだ。
意味はよくわからない。
わからないが、何か神聖なものだと思われた。
コク、と小さくアンナの喉が鳴る。
それを契機に、いつの間にか金縛りにあっていたかのように動けなかった全員が息を吐き出す。
『どう? これ、ノルトの事じゃない?』
「うーん。ロゼルタさん、どうでしょう?」
「その身に魔を宿すっつーのは、まーお前の事、かもしれねーな」
「って事は破壊の意志ってのはリドのヤローのことか?」とテスラ。
「そんなとこだろ。あいつに意志なんて高尚なもんがあるか知らねーが」
「あとは……」とノルト。
ロゼルタ、テスラ、アンナ、と順に顔を見合わすが、皆、頭に疑問符が浮かんでいる状態だ。
アンナに向かい、「虹って死ぬものなのかな?」と聞いた。
「私に聞かれても知らないわよ」
とアンナがにべもない。
再びナウラと話す。
「あの、虹ってどういう……」
『知らないわ。私は預言するだけだもの』と、こちらもにべもない。
「はあ……そうですか。わかりました。ありがとうございました。ではまた……」
『あ、なに切ろうとしてるのよ! 折角婚約者から連絡してるというのに……』
「誰が婚約者なのよ!」ずっと我慢していた様子のアンナが遂に割って入る。
「あの、アンナももう少しボリュームを下げて……」とノルトが小声で言う。
『そんなの年上より若い子の方がいいに決まってんじゃん。ねえノルト? あ、そ、そうだわ。神託がもうひとつあったの』
捲し立てるように言うナウラにまたアンナが噛みつこうとするところをノルトがまあまあと抑える。
『あれ? もうひとつ? ありましたっけ?』
『お黙りフロニー! あ、言うわよノルト。《首筋に青い痣のある少年は砂漠の美しい姫と結婚するのが吉》』
「……」
『あれ? 聞こえてるかしら? お――い!』
「あの……ここは音声がよく聞き取れないようなので切りますね」
『え? あ、ちょっと!』
有無を言わさず通話を切る。
ノルトにしては多少強引だったがそうせざるを得ない暴走気味のナウラだった。
「やれやれ……どっと疲れがでたわ」
テスラが頭を掻くのに皆、大きく頷いた。
「しかし《破壊の意志》とか《虹》とかいう方はマジの神託だろ。結局なんなんだろーな」とロゼルタ。
ノルトは手を顎に当てて少し考える。
「折角ですし、ヒューリア様に相談してみますか?」
「そうだな……聞いてみるか」
話がまとまり、部屋の中に戻るとまだヒューリアとサラがにこやかに話している最中だった。
サラがノルト達に気付き、
「ああ皆さん、こちらの状況は粗方伝えました。先程の通信は何だったんです?」
「あ、その件でちょっとヒューリアさんにご相談が」
「私に? なんでしょう」とヒューリアが小首を傾げる。
ナウラからの預言をノルトがそのまま伝えた。
しかし悠久の時を生きるヒューリアにもよくわからないらしく怪訝な顔付きとなる。
「ちょっとそれだけでは……神様も曖昧ねえ。もっとはっきり言ってくれればいいのに」
「そうですか……すみません」
「いえこちらこそ力になれなくてごめんなさい……それでサラ、これからどうしようと?」途中でサラの方へ視線を変える。
「何分、激しい戦闘でしたので。取り敢えず少しマシャランで休んで、そこからはまだ何も」
「ふむ」
何か考え込む様に黙ったヒューリアだが、やがて口を開くと思ってもいないことを言った。
「あまり悠長にはしていられないかも。どうやらさっきの話に出たリド=マルストが貴女達を追って来ているようです」
「え!?」
「なに?」
ロゼルタとテスラが同時に叫ぶ。
大樹の中に造られた長老の家の一室。
全てが木製と思われる内装は質素なことこの上ない。
「久しぶり。元気そうね」
「ヒューリア様もお変わりないようで」
ヒューリアはサラを見てニコリと愛らしく笑う。
長老と紹介された彼女はエルフの長というに相応しい美貌と気品を兼ね備えていた。
『あのエルフの娘、あれは相当できるぞ』
(そうなんですね。見た目じゃ全然そんな感じしませんけど)
『はっはっは。鈍感にも程があるな』
頭の中でのネルソとの会話、ふと気付けばまるでそれを見透かすかのようにヒューリアの深緑の瞳がジッとノルトを見つめていた。
(うっ)
『フフ。やるな。余に気付いた』
どこまでわかっているのか、ヒューリアは意味深に小さく笑う。だがそこからはまたサラに目線を戻し、話に花を咲かせだす。
と、不意にノルトがつけている交信の指輪が光り出した。
「ドーンか?」とテスラ。
「いえ……え――っと、あ! ハミッドさんです」
「ハミッド?」
怪訝な顔付きで聞き返したロゼルタだったが、サラには話を続けていていいと言い残し、4人は大樹の外側に造られたベランダへ移動した。
『聞こえるか、ノルト』
覇気のあるハミッドの声が指輪から聞こえて来た。
「聞こえてます。無事にネイザールには着かれましたか?」
『ああ問題ない。そっちは大事ないか?』
「はい。大丈夫です」
『そうか、少し待て。ナウラに変わる』
ノルトとロゼルタが顔を見合わせ、同時に少し首を傾げた。
暫くガサゴソと音がしたかと思うと突然、
『あなたぁ! なんで連絡くれないの! 心配したじゃない!』
耳を塞ぎたくなるほどのナウラの大きな声が聞こえてきた。
特に交信者のノルトは声が直接頭の中にも響くため、目が飛び出るほどだった。耳を塞ぐネルソの姿が容易に想像できる。
すぐそばにふわりと浮かんでいた光の下級精霊達が驚き、拡散して消えた。
「っ……おい、うるっせーぞ! 加減しろ!」ロゼルタが叫び返す。
『あ、あれ、うるさかった? ごめんごめん……これよくわかんないのよね……ってそんな事はどうでもいいのよ!』
「何かあったんですか?」
『大アリよ! 兄さんが帰ってくる直前に神託が降りて来たの。きっとあなたに関係があると思って』
ノルトは一度アンナと顔を見合わせ、また指輪に向かって言う。
「えと、どんなのでしょう」
『えとね……フロニー、それちょうだい……そうそう、ありがと。いい? ノルト。言うわよ? コホン』
『破壊の意志が虹を殺す
虹はそなた達の希望であり光
その身に魔を宿す者
必ず虹を救うべし』
普段より少し低いナウラの声が響いた。
その場の誰もが息を呑んだ。
意味はよくわからない。
わからないが、何か神聖なものだと思われた。
コク、と小さくアンナの喉が鳴る。
それを契機に、いつの間にか金縛りにあっていたかのように動けなかった全員が息を吐き出す。
『どう? これ、ノルトの事じゃない?』
「うーん。ロゼルタさん、どうでしょう?」
「その身に魔を宿すっつーのは、まーお前の事、かもしれねーな」
「って事は破壊の意志ってのはリドのヤローのことか?」とテスラ。
「そんなとこだろ。あいつに意志なんて高尚なもんがあるか知らねーが」
「あとは……」とノルト。
ロゼルタ、テスラ、アンナ、と順に顔を見合わすが、皆、頭に疑問符が浮かんでいる状態だ。
アンナに向かい、「虹って死ぬものなのかな?」と聞いた。
「私に聞かれても知らないわよ」
とアンナがにべもない。
再びナウラと話す。
「あの、虹ってどういう……」
『知らないわ。私は預言するだけだもの』と、こちらもにべもない。
「はあ……そうですか。わかりました。ありがとうございました。ではまた……」
『あ、なに切ろうとしてるのよ! 折角婚約者から連絡してるというのに……』
「誰が婚約者なのよ!」ずっと我慢していた様子のアンナが遂に割って入る。
「あの、アンナももう少しボリュームを下げて……」とノルトが小声で言う。
『そんなの年上より若い子の方がいいに決まってんじゃん。ねえノルト? あ、そ、そうだわ。神託がもうひとつあったの』
捲し立てるように言うナウラにまたアンナが噛みつこうとするところをノルトがまあまあと抑える。
『あれ? もうひとつ? ありましたっけ?』
『お黙りフロニー! あ、言うわよノルト。《首筋に青い痣のある少年は砂漠の美しい姫と結婚するのが吉》』
「……」
『あれ? 聞こえてるかしら? お――い!』
「あの……ここは音声がよく聞き取れないようなので切りますね」
『え? あ、ちょっと!』
有無を言わさず通話を切る。
ノルトにしては多少強引だったがそうせざるを得ない暴走気味のナウラだった。
「やれやれ……どっと疲れがでたわ」
テスラが頭を掻くのに皆、大きく頷いた。
「しかし《破壊の意志》とか《虹》とかいう方はマジの神託だろ。結局なんなんだろーな」とロゼルタ。
ノルトは手を顎に当てて少し考える。
「折角ですし、ヒューリア様に相談してみますか?」
「そうだな……聞いてみるか」
話がまとまり、部屋の中に戻るとまだヒューリアとサラがにこやかに話している最中だった。
サラがノルト達に気付き、
「ああ皆さん、こちらの状況は粗方伝えました。先程の通信は何だったんです?」
「あ、その件でちょっとヒューリアさんにご相談が」
「私に? なんでしょう」とヒューリアが小首を傾げる。
ナウラからの預言をノルトがそのまま伝えた。
しかし悠久の時を生きるヒューリアにもよくわからないらしく怪訝な顔付きとなる。
「ちょっとそれだけでは……神様も曖昧ねえ。もっとはっきり言ってくれればいいのに」
「そうですか……すみません」
「いえこちらこそ力になれなくてごめんなさい……それでサラ、これからどうしようと?」途中でサラの方へ視線を変える。
「何分、激しい戦闘でしたので。取り敢えず少しマシャランで休んで、そこからはまだ何も」
「ふむ」
何か考え込む様に黙ったヒューリアだが、やがて口を開くと思ってもいないことを言った。
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