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永遠なる魂
085.絶望の怪物《ロン=ドゥ》
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火の精霊王が額の辺りに掲げる剣を振り下ろすとその剣先から恐るべき速さで発射される無数の灼熱の溶岩。
それらはまるで意思を持つかのように様々な弾道でリドとその周辺に向かう。
「さすがは元盟友よ。恐るべき力」
ペッと口から血の混じる唾を吐き、上段に構えるとその異常な膂力で強引に振り下ろす。
生じた衝撃波は一直線に向かってきた溶岩を真っ二つに切り裂き、すんでのところでリドの背後へと飛んで行く。
続けてまるで子供が駄々を捏ねるかのように、一見無茶苦茶に剣を振り回した。
その斬撃はリドの周囲の溶岩を小石サイズ程に小さく削り、蒸発させる。
とはいえいくつかの小粒の溶岩は防ぎ切れず着弾したようだ。その黒い鎧のあちこちに穴が空き、煙が上がる。
「チッ……サァラァァ!」
前髪がたらりと落ち、憎々しげにサラを睨み付ける。
そのサラは既に次の詠唱に入っていた。
彼女はとことん、いや文字通りここでリドの息の根を止めるつもりなのだ。
「風の精霊王フルムよ! あの邪悪なるものを絶界の滅殺領域に誘い、閉じ込めよ。『真空の絶界』!」
ブゥゥンと低く重い音が鳴り響く。
シャボン玉の様に透明な、だが確実にそこにある不思議な球体がリドを包む。
それと同時に。
「がぁぁぁっ!」
突如リドの口から血反吐が吐き出された。
いや、口だけではない。
目、鼻、耳などの穴から、そして体中の至る所にある細かな傷から血が噴き出した。
その血はすぐに霧散し、消える。
続けて体のあちこちの皮膚がメリメリと裂けていき、千切れ飛ぶ。
さすがにリドの口から苦痛の悲鳴が漏れ出した。
「こりゃすげえ」と剣を肩に担ぐテスラ。
「この森は魔界ほどではないが魔素が濃い。ここならサラは精霊王レベルの魔法を連発出来るってことか」
ロゼルタも感嘆する。
「己の行いを恥じ、悔いて下さい。まあ悔いたところで……」
涙の跡が残る赤い目のサラが冷徹に言い放った。
「絶対に許しませんが」
皮膚と肉が剥がれ落ちる激痛を歯を食いしばって耐えるリドの目は、しかし死んではいなかった。
一方。
サラが放ったヘル=マグナリアの魔法でリドの周辺の木々があっという間に燃え出した。
それに気付いたシオンが、逃げながら自分に弓を放ってくるシュルスに声を掛ける。
「これシュルス。森を燃やしてはならん。消すぞ、手伝え」
今まで戦っていた相手から突然消火の手伝いを促される。
本来なら「やかましい!」と一喝し、躍り掛かるところであるが、シュルスはこれ幸い、渡りに船とばかりに快諾した。
元々、自分では到底敵う相手ではないとわかっていたからだ。
「は、はいぃ!」
2人は水の精霊を召喚し、リドが消滅し切れなかった溶岩を冷やし、バチバチと火の粉を巻き上げる火を消し、森への延焼を止め始めた。
その時だ。
全員の視界が突然、夜の様に暗くなった。
何事かと全員が空を見上げる。
先程まで木々の間から見えていた青い空が見えなくなっていた。
代わりに今、皆に見えているものはそれが一体全体どういったものなのか、全く理解できないものだった。
ちょうど木々の先端辺りの高さに、巨大で丸い塊が浮遊している。
その塊の下側から、黒味がかった銀や茶色で様々な長さ、太さの竜の尾の様なものが何十本、いや何百本と蠢く。
それに混じって無数の人の手の様な黒いものが何かを掴もうとしたり、手のひらを広げたりしていて悍ましいこと、この上ない。
そしてそれら全体を覆う巨大な竜巻の様な黒い風。
いや、それはそのものの霊気だった。
「こ……これが」
「ロン、ドゥか!」
ロゼルタとテスラがあまりのスケールの怪物を前にそれきり、絶句してしまった。
シオンまでもが呆然とただ見上げることしか出来ない。
「なんと……あれが空を飛ぶというのか。異界の怪物め……恐るべきはあの凄まじき霊気」
おそらく彼はヒューリアと共に睡眠中のあれを見た事があるのだろう。
そのシオンですら立ち竦まざるを得ないほどの圧倒的な霊気だった。
真上で漂うその不気味な黒い巨体は、彼らの様子を窺うように暫くそこに浮かんでいた。
が、不意にそのままここに着地しようとでも言うのか、ミシミシと木々をへし折りながらゆっくりと降下し始めた。
「ま、まずいぞ」
「なるほど、こいつあ確かに逃げる一択だぜ」
ロン=ドゥの降下は途中で止まったものの、何十本もの尾が辺りを無闇矢鱈と薙ぎ払い、地上を鞭打ち始めた。
轟音が鳴り響く。
同時に地割れを伴う凄まじいまでの地震!
震源地はここだ。
その尾の圧倒的な攻撃力は地面を鞭打つ度に起こる地震で知れようものだった。
その頃リドは自力でサラの魔法から脱出し、ダメージを修復し始めていた。
だがもはやリドの方も戦う状況ではなかった。
ひっきりなしに続く地震の中、巨大な尾による一方的な攻撃はその場にいる全員に、平等に降り注ぐ。
ロゼルタは指輪に向かい、全員に対して「みんな、逃げるぜ!」と叫ぶ。
それを見たシオンは自らの周囲に強固なバリアを張り、尾の攻撃による木々や土砂の飛沫を防ぐと、
「光の下級精霊よ、我は命ずる。あの者共が身に付ける指輪を破壊せよ」
ボソボソと口の中で詠唱を終えた。
この時点で殆どバラバラの状態だったノルト達の近くで不意にマシャランで多く見た光の下級精霊が現れた。
「ん?」
「なんだ?」
「これは……」
皆、突然出てきたそれに戸惑う。
が、サラだけはすぐにそれが敵だと気付く。
「!」
光の下級精霊の球体から光の粒がポッと飛び出たと思った次の瞬間、サラを除く全員の交信の指輪が破壊されてしまった。
「あ!」
「チッ」
先に気付いたサラだけは光の下級精霊を消すことに成功した。
だが全く安心など出来ない状況。
「ギィィィィィン……」
甲高く、不気味なその声はロン=ドゥから発せられたものだった。
それが響き終えた次の瞬間、無数に畝る手の様なものの隙間からいくつかの大きな突起物が出た、そう思った次の瞬間。
その突起物の先端が光り、続けて膨大な魔力を集約した様なビームがあらゆる方向に向かって乱射された。
その直線上にあるものは全て、呆気なく焼き切れた。そのエネルギーは地中深くまで到達し、またその高温は付近の木々をまた燃やし始めた。
「がっ!」
呻いたのはロゼルタだった。
それ程の威力のビームを両足に食らってしまった。
彼女の足は太腿の辺りから綺麗に切断され、走って逃げていた彼女は突っ伏すように地面に転がる。
「ロゼルタさん!」
たまたまその状況を見たノルトが助けに行こうと駆け出した時、ロゼルタが「来るな!」と叫ぶ。
「ルゥゥゥ……」
再びロン=ドゥから悍ましい唸り声が聞こえる。
ノルトもロゼルタも頭上を見上げる。
そこには目を覆いたくなるような光景があった。
ロン=ドゥの底、と表現するのが正しいかどうかわからないが、とにかく彼らが見えている側の真ん中辺りに口らしき形状の割れ目が出来ていた。
その周辺の黒い手が素早く何本も伸び、ロゼルタへと向かう。
それらは彼女を掴むとあっという間に口の中に放り込んでしまった。
「ロゼ……ルタ……さん」
あまりの異常な状況に動けなかった。
メルタノの三賢者ですら全く抵抗させずに捕食してしまうほどの怪物。
木々を薙ぎ倒し、地割れと地震を生む尾。
時折発射する回避不可のレーザービーム。
素早く伸縮し獲物を掴んで口に運ぶ黒い手。
そして見る者を恐怖させる圧倒的な霊気。
絶望、という言葉が脳裏に浮かぶ。
ノルトは激しく首を振った。
「クソッ! 何をやっているんだ僕は! 助けないと……」
血が出るほど唇を噛み締めると、ギロリとロン=ドゥを睨み付ける。
「ロゼルタは死なせない。俺が助ける」
ノルトの髪が逆立つ。
だがすぐにそうは出来なかった。
先程まで一緒にいたアンナの方から「嫌よ!」という悲鳴が聞こえてきたからだ。
まさかアンナまで食われてしまったのでは。
ゾッとして振り返る。
アンナを襲っていたのはロン=ドゥではなく、もうひとつの絶望、リド=マルストだった。
それらはまるで意思を持つかのように様々な弾道でリドとその周辺に向かう。
「さすがは元盟友よ。恐るべき力」
ペッと口から血の混じる唾を吐き、上段に構えるとその異常な膂力で強引に振り下ろす。
生じた衝撃波は一直線に向かってきた溶岩を真っ二つに切り裂き、すんでのところでリドの背後へと飛んで行く。
続けてまるで子供が駄々を捏ねるかのように、一見無茶苦茶に剣を振り回した。
その斬撃はリドの周囲の溶岩を小石サイズ程に小さく削り、蒸発させる。
とはいえいくつかの小粒の溶岩は防ぎ切れず着弾したようだ。その黒い鎧のあちこちに穴が空き、煙が上がる。
「チッ……サァラァァ!」
前髪がたらりと落ち、憎々しげにサラを睨み付ける。
そのサラは既に次の詠唱に入っていた。
彼女はとことん、いや文字通りここでリドの息の根を止めるつもりなのだ。
「風の精霊王フルムよ! あの邪悪なるものを絶界の滅殺領域に誘い、閉じ込めよ。『真空の絶界』!」
ブゥゥンと低く重い音が鳴り響く。
シャボン玉の様に透明な、だが確実にそこにある不思議な球体がリドを包む。
それと同時に。
「がぁぁぁっ!」
突如リドの口から血反吐が吐き出された。
いや、口だけではない。
目、鼻、耳などの穴から、そして体中の至る所にある細かな傷から血が噴き出した。
その血はすぐに霧散し、消える。
続けて体のあちこちの皮膚がメリメリと裂けていき、千切れ飛ぶ。
さすがにリドの口から苦痛の悲鳴が漏れ出した。
「こりゃすげえ」と剣を肩に担ぐテスラ。
「この森は魔界ほどではないが魔素が濃い。ここならサラは精霊王レベルの魔法を連発出来るってことか」
ロゼルタも感嘆する。
「己の行いを恥じ、悔いて下さい。まあ悔いたところで……」
涙の跡が残る赤い目のサラが冷徹に言い放った。
「絶対に許しませんが」
皮膚と肉が剥がれ落ちる激痛を歯を食いしばって耐えるリドの目は、しかし死んではいなかった。
一方。
サラが放ったヘル=マグナリアの魔法でリドの周辺の木々があっという間に燃え出した。
それに気付いたシオンが、逃げながら自分に弓を放ってくるシュルスに声を掛ける。
「これシュルス。森を燃やしてはならん。消すぞ、手伝え」
今まで戦っていた相手から突然消火の手伝いを促される。
本来なら「やかましい!」と一喝し、躍り掛かるところであるが、シュルスはこれ幸い、渡りに船とばかりに快諾した。
元々、自分では到底敵う相手ではないとわかっていたからだ。
「は、はいぃ!」
2人は水の精霊を召喚し、リドが消滅し切れなかった溶岩を冷やし、バチバチと火の粉を巻き上げる火を消し、森への延焼を止め始めた。
その時だ。
全員の視界が突然、夜の様に暗くなった。
何事かと全員が空を見上げる。
先程まで木々の間から見えていた青い空が見えなくなっていた。
代わりに今、皆に見えているものはそれが一体全体どういったものなのか、全く理解できないものだった。
ちょうど木々の先端辺りの高さに、巨大で丸い塊が浮遊している。
その塊の下側から、黒味がかった銀や茶色で様々な長さ、太さの竜の尾の様なものが何十本、いや何百本と蠢く。
それに混じって無数の人の手の様な黒いものが何かを掴もうとしたり、手のひらを広げたりしていて悍ましいこと、この上ない。
そしてそれら全体を覆う巨大な竜巻の様な黒い風。
いや、それはそのものの霊気だった。
「こ……これが」
「ロン、ドゥか!」
ロゼルタとテスラがあまりのスケールの怪物を前にそれきり、絶句してしまった。
シオンまでもが呆然とただ見上げることしか出来ない。
「なんと……あれが空を飛ぶというのか。異界の怪物め……恐るべきはあの凄まじき霊気」
おそらく彼はヒューリアと共に睡眠中のあれを見た事があるのだろう。
そのシオンですら立ち竦まざるを得ないほどの圧倒的な霊気だった。
真上で漂うその不気味な黒い巨体は、彼らの様子を窺うように暫くそこに浮かんでいた。
が、不意にそのままここに着地しようとでも言うのか、ミシミシと木々をへし折りながらゆっくりと降下し始めた。
「ま、まずいぞ」
「なるほど、こいつあ確かに逃げる一択だぜ」
ロン=ドゥの降下は途中で止まったものの、何十本もの尾が辺りを無闇矢鱈と薙ぎ払い、地上を鞭打ち始めた。
轟音が鳴り響く。
同時に地割れを伴う凄まじいまでの地震!
震源地はここだ。
その尾の圧倒的な攻撃力は地面を鞭打つ度に起こる地震で知れようものだった。
その頃リドは自力でサラの魔法から脱出し、ダメージを修復し始めていた。
だがもはやリドの方も戦う状況ではなかった。
ひっきりなしに続く地震の中、巨大な尾による一方的な攻撃はその場にいる全員に、平等に降り注ぐ。
ロゼルタは指輪に向かい、全員に対して「みんな、逃げるぜ!」と叫ぶ。
それを見たシオンは自らの周囲に強固なバリアを張り、尾の攻撃による木々や土砂の飛沫を防ぐと、
「光の下級精霊よ、我は命ずる。あの者共が身に付ける指輪を破壊せよ」
ボソボソと口の中で詠唱を終えた。
この時点で殆どバラバラの状態だったノルト達の近くで不意にマシャランで多く見た光の下級精霊が現れた。
「ん?」
「なんだ?」
「これは……」
皆、突然出てきたそれに戸惑う。
が、サラだけはすぐにそれが敵だと気付く。
「!」
光の下級精霊の球体から光の粒がポッと飛び出たと思った次の瞬間、サラを除く全員の交信の指輪が破壊されてしまった。
「あ!」
「チッ」
先に気付いたサラだけは光の下級精霊を消すことに成功した。
だが全く安心など出来ない状況。
「ギィィィィィン……」
甲高く、不気味なその声はロン=ドゥから発せられたものだった。
それが響き終えた次の瞬間、無数に畝る手の様なものの隙間からいくつかの大きな突起物が出た、そう思った次の瞬間。
その突起物の先端が光り、続けて膨大な魔力を集約した様なビームがあらゆる方向に向かって乱射された。
その直線上にあるものは全て、呆気なく焼き切れた。そのエネルギーは地中深くまで到達し、またその高温は付近の木々をまた燃やし始めた。
「がっ!」
呻いたのはロゼルタだった。
それ程の威力のビームを両足に食らってしまった。
彼女の足は太腿の辺りから綺麗に切断され、走って逃げていた彼女は突っ伏すように地面に転がる。
「ロゼルタさん!」
たまたまその状況を見たノルトが助けに行こうと駆け出した時、ロゼルタが「来るな!」と叫ぶ。
「ルゥゥゥ……」
再びロン=ドゥから悍ましい唸り声が聞こえる。
ノルトもロゼルタも頭上を見上げる。
そこには目を覆いたくなるような光景があった。
ロン=ドゥの底、と表現するのが正しいかどうかわからないが、とにかく彼らが見えている側の真ん中辺りに口らしき形状の割れ目が出来ていた。
その周辺の黒い手が素早く何本も伸び、ロゼルタへと向かう。
それらは彼女を掴むとあっという間に口の中に放り込んでしまった。
「ロゼ……ルタ……さん」
あまりの異常な状況に動けなかった。
メルタノの三賢者ですら全く抵抗させずに捕食してしまうほどの怪物。
木々を薙ぎ倒し、地割れと地震を生む尾。
時折発射する回避不可のレーザービーム。
素早く伸縮し獲物を掴んで口に運ぶ黒い手。
そして見る者を恐怖させる圧倒的な霊気。
絶望、という言葉が脳裏に浮かぶ。
ノルトは激しく首を振った。
「クソッ! 何をやっているんだ僕は! 助けないと……」
血が出るほど唇を噛み締めると、ギロリとロン=ドゥを睨み付ける。
「ロゼルタは死なせない。俺が助ける」
ノルトの髪が逆立つ。
だがすぐにそうは出来なかった。
先程まで一緒にいたアンナの方から「嫌よ!」という悲鳴が聞こえてきたからだ。
まさかアンナまで食われてしまったのでは。
ゾッとして振り返る。
アンナを襲っていたのはロン=ドゥではなく、もうひとつの絶望、リド=マルストだった。
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