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永遠なる魂
086.俺が助ける!
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ロゼルタがロン=ドゥに食われるほんの少し前。
「サラめ。なかなかやるではないか、くっく」
サラの真空の魔法から脱出したリドは突如現れたロン=ドゥに驚きながらも巧みにその攻撃を避け、一旦失った魔素を回復させるため人化状態に戻り、森を高速で移動していた。
「あの化け物……ロン=ドゥといったか。興味がある。あれとも関わりがありそうだ」
頭上の怪物を見上げながら呟いていると、意図せずアンナの目の前に辿り着く。
「おや。お前、見た事があるな」
「ひっ……リ、リド!」
「確か非力で気の強い女だったな」
その暴力的な霊気に圧倒される。
旅に出る前にロゼルタから言われた、
『……お前は弱くて可愛い。あいつらにとっちゃー美味しい餌でしかねえ』
という言葉が頭を過ぎる。
「正義の矢は正義に刃向かう者を罰する。光の精霊コーサイよ、邪悪に連なるかの者を撃ち払え。『光射』!」
アンナの手のひらから一筋の光線が発射される。無論ロン=ドゥのそれとは威力もスケールも比ぶるべくもない。だが、この近距離なら避けようもない筈だ。
詠唱をしていてもリドは逃げず、むしろ両手を開き、半笑いで胸を張る。
アンナの手から放たれたビームはリドの鎧を貫いたが、その下の胸の皮膚を焦がすばかりだった。
「ククク。さあ力の差がわかったところで……こちらへ来い」
アンナの首元に手を伸ばす。
すると突然森の中から現れたオーガがリドに襲い掛かった!
それは先程ロゼルタに言われ、渋々テイムした2体だ。
「これは驚いた。お前、モンスターテイマーか」
「引き裂け!」
それはこの場で出来る、アンナの体を張った最善手だ。
相手の眼前で詠唱をし、興味を自分に惹きつけておいてのテイムした魔物による攻撃だった。
「無駄だ」
だが相手は魔王すら屠った覇王。
初手の不意打ちこそ面食らったリドだったが、一歩引いて瞬時に体勢を立て直す。そうなるともはやオーガで太刀打ち出来る相手ではない。
一体のオーガの首をあっさりと斬り落とすと舌舐めずりをひとつする。
「これは思わぬ拾い物かもしれん。オーガ程の魔物を操るとは使えそうだ。お前、俺の部下になれ。もちろん娼婦としての仕事が主だが」
「な……嫌よ!」
「なら死ぬが良い」
リドの攻撃には躊躇がない。
殺すと決めたら即、その首を斬り落とす。
つまりその軌道は予測しやすい。
アンナが目を閉じることすら出来ない速さでリドの剣が薙ぎ払われる。
その軌道上に、ノルトが割って入った。
転移だ。
次の瞬間、リドの口元がニヤリと上がる。
「アンナは俺が守る!」
ノルトの眼前には青色に輝く盾が発現していた。巨大なサンドワームの体当たりすら防ぐ『ペールセトーの大盾』だ。
リドの持つ黒い剣はそれに当たるとその反動で跳ね返る。
だが同時に大盾の魔法も一撃で消え去った。
『守護の魔神、ペールセトーの盾魔法の耐久を一撃で削るとは。相変わらずイカれている』
ネルソの自嘲が聞こえてくる。
「ふっふっふ。待っていたぞ、ネルソを内に持つ少年」
リドの口元が更に歪む。
「ノルトっ!」
「離れて、アンナ!」
振り返らずに言う。アンナは一瞬躊躇するものの、これ以上何も出来ないのはわかっていた。
小さく頷き、遠くに見えたテスラの方へ走ろうとした。
だが。
「ぎゃああああっ!」
耳を劈く悲鳴と、アンナがドサリとその場に崩れ落ちる音が聞こえた。
「え!?」
振り返るノルトの前に、体中から煙を出し、焼け焦げて地面に横たわるアンナがいた。
「な……な……」
立ち尽くすノルトにリドが迫る。
「ククク。シオンの雷撃だ。ひとたまりもあるまい。さあ今度こそ殺してくれよう。我が魔剣『魔喰』でな!」
リドが一気に若返る。
魔人化だ。
ここはロトス王国よりも圧倒的に魔素が濃い。従って魔人化状態もそれだけ長くもつ。
禍々しい霊気を靡かせてノルトに迫る。
リドに向かい、ノルトが振り向きざま身構える。
少し濃い黄色に、ところどころキラリと輝く粒子のようなものが見える霊気を放ち、両手を体の前で合わせた。
「前はわからなかったが、珍しい色の霊気をしているな。なかなか興味深い」
「『魔王の黒炎弾』!」
刹那、ノルトの両手の先から沸き出た青いガスは一瞬の内に魔王ネルソ=ヌ=ヴァロステの姿を形取った。
その影がリドを挑発する様にニヤリと笑ったかと思うと、数十の、頭の大きさほどの炎の球がリドを目掛けて発射される!
「今日はやたらと火炎球に襲われるな」
もちろんそれは先程のサラの魔法、ヘル=マグナリアの事だ。
その魔法に対してしたように、またもリドが斬撃の乱舞で対処しようとする。
だがそれと同時に彼らの近くにロン=ドゥの尾が直撃した。
地面の震動、そして陥没と隆起で皆がよろけるところ、残ったオーガ1体がリドを掴んだ。
「クソッ……オーガ如きが俺に触れるなど」
剣を振り翳し、オーガを斬ろうとするが近過ぎてうまく出来ない。
苛立ったところに続けてロン=ドゥから飛び出してきたのはあの黒い手!
ニュッと音も無く近付いたそれは、オーガとリドを同時に掴むと圧倒的な力で自らの不気味な口の中に放り込んだ。
ノルトは呆気に取られてただその様子を見ていたが、すぐに我に返りアンナの側へと駆け寄った。
「ア……アンナ! アンナァ!」
そこにやって来たのはテスラだ。
「大丈夫かノルト!」
「テスラ! アンナが!」
「……こりゃひでーな。サラッ!」
大声でサラを呼ぶ。
その姿は見えなかったが、アンナの焼けた姿がみるみる治っていく。
「助かった。こっちからは見えねーが、サラからは見えたようだな。その内こっちに来るだろう」
「よかった……ほんとに」
心底安心した表情でノルトが気絶しているアンナの頬を撫でた。
「ロゼルタもすぐに来るだろう。逃げるぜ、ノルト」
「ロゼルタ……ハッ!」
そこでリドよりも先にロゼルタが食われていた事に気付く。
「テスラ、アンナを頼む」
「あん? どこへ行くつもりだ?」
「ロン=ドゥの、腹ん中だ」
「……はぁ?」
それはこの旅で最もテスラが驚いた瞬間かも知れなかった。
「何言ってんだお前。気でも狂ったのか?」
「リドがロン=ドゥに食われた。けどその少し前にロゼルタが食われているんだ。ロン=ドゥに消化されようが、リドと遭遇しようが、どちらにしても危ない」
ようやく事情がテスラに伝わったようだ。
が、首を振り、ダメだと言った。
「あのデカブツん中には俺が行く。アンナはお前が見てやれ」
「いや、俺が行く!」
「ああ? 何だと?」
珍しく頑固なノルトに面食らう。
「豊穣ダンジョンの後、ロゼルタが危ない時は俺が助けると言ったのにマッカに襲われていた時は助けられなかった。今度も目の前で食われる時に助けられなかった。絶対に助ける!」
「……」
テスラは目を見開いてノルトを睨み返す。
が、すぐに、
「へっへっへ。男らしくなったじゃねーか。わかった。アンナは任せとけ」
体の傷は治癒したが、ショックで意識の戻らないアンナを担ぐとノルトに向かって親指を立てた。
「ありがとうテスラ。行ってくる」
顔をロン=ドゥに向ける。
その余りの悍ましさは俺様のノルトでも背筋がゾクゾクと震えるものだった。
自分を奮い立たせる様に拳を握り締める。
「ノルト」
そんなノルトにテスラが声を掛ける。
ビビってんじゃねーか、やっぱり俺が行くぜ、そんな事を言われるかと振り返ると、テスラは笑っていた。
「大丈夫だ。もうお前ならやれる。あいつを助け出してくれ」
思ってもいないテスラの励ましで怯えと迷いが消えた。
テスラに笑い返し、親指を上げて見せると、転移を繰り返し、その不気味な口へと向かっていった。
「サラめ。なかなかやるではないか、くっく」
サラの真空の魔法から脱出したリドは突如現れたロン=ドゥに驚きながらも巧みにその攻撃を避け、一旦失った魔素を回復させるため人化状態に戻り、森を高速で移動していた。
「あの化け物……ロン=ドゥといったか。興味がある。あれとも関わりがありそうだ」
頭上の怪物を見上げながら呟いていると、意図せずアンナの目の前に辿り着く。
「おや。お前、見た事があるな」
「ひっ……リ、リド!」
「確か非力で気の強い女だったな」
その暴力的な霊気に圧倒される。
旅に出る前にロゼルタから言われた、
『……お前は弱くて可愛い。あいつらにとっちゃー美味しい餌でしかねえ』
という言葉が頭を過ぎる。
「正義の矢は正義に刃向かう者を罰する。光の精霊コーサイよ、邪悪に連なるかの者を撃ち払え。『光射』!」
アンナの手のひらから一筋の光線が発射される。無論ロン=ドゥのそれとは威力もスケールも比ぶるべくもない。だが、この近距離なら避けようもない筈だ。
詠唱をしていてもリドは逃げず、むしろ両手を開き、半笑いで胸を張る。
アンナの手から放たれたビームはリドの鎧を貫いたが、その下の胸の皮膚を焦がすばかりだった。
「ククク。さあ力の差がわかったところで……こちらへ来い」
アンナの首元に手を伸ばす。
すると突然森の中から現れたオーガがリドに襲い掛かった!
それは先程ロゼルタに言われ、渋々テイムした2体だ。
「これは驚いた。お前、モンスターテイマーか」
「引き裂け!」
それはこの場で出来る、アンナの体を張った最善手だ。
相手の眼前で詠唱をし、興味を自分に惹きつけておいてのテイムした魔物による攻撃だった。
「無駄だ」
だが相手は魔王すら屠った覇王。
初手の不意打ちこそ面食らったリドだったが、一歩引いて瞬時に体勢を立て直す。そうなるともはやオーガで太刀打ち出来る相手ではない。
一体のオーガの首をあっさりと斬り落とすと舌舐めずりをひとつする。
「これは思わぬ拾い物かもしれん。オーガ程の魔物を操るとは使えそうだ。お前、俺の部下になれ。もちろん娼婦としての仕事が主だが」
「な……嫌よ!」
「なら死ぬが良い」
リドの攻撃には躊躇がない。
殺すと決めたら即、その首を斬り落とす。
つまりその軌道は予測しやすい。
アンナが目を閉じることすら出来ない速さでリドの剣が薙ぎ払われる。
その軌道上に、ノルトが割って入った。
転移だ。
次の瞬間、リドの口元がニヤリと上がる。
「アンナは俺が守る!」
ノルトの眼前には青色に輝く盾が発現していた。巨大なサンドワームの体当たりすら防ぐ『ペールセトーの大盾』だ。
リドの持つ黒い剣はそれに当たるとその反動で跳ね返る。
だが同時に大盾の魔法も一撃で消え去った。
『守護の魔神、ペールセトーの盾魔法の耐久を一撃で削るとは。相変わらずイカれている』
ネルソの自嘲が聞こえてくる。
「ふっふっふ。待っていたぞ、ネルソを内に持つ少年」
リドの口元が更に歪む。
「ノルトっ!」
「離れて、アンナ!」
振り返らずに言う。アンナは一瞬躊躇するものの、これ以上何も出来ないのはわかっていた。
小さく頷き、遠くに見えたテスラの方へ走ろうとした。
だが。
「ぎゃああああっ!」
耳を劈く悲鳴と、アンナがドサリとその場に崩れ落ちる音が聞こえた。
「え!?」
振り返るノルトの前に、体中から煙を出し、焼け焦げて地面に横たわるアンナがいた。
「な……な……」
立ち尽くすノルトにリドが迫る。
「ククク。シオンの雷撃だ。ひとたまりもあるまい。さあ今度こそ殺してくれよう。我が魔剣『魔喰』でな!」
リドが一気に若返る。
魔人化だ。
ここはロトス王国よりも圧倒的に魔素が濃い。従って魔人化状態もそれだけ長くもつ。
禍々しい霊気を靡かせてノルトに迫る。
リドに向かい、ノルトが振り向きざま身構える。
少し濃い黄色に、ところどころキラリと輝く粒子のようなものが見える霊気を放ち、両手を体の前で合わせた。
「前はわからなかったが、珍しい色の霊気をしているな。なかなか興味深い」
「『魔王の黒炎弾』!」
刹那、ノルトの両手の先から沸き出た青いガスは一瞬の内に魔王ネルソ=ヌ=ヴァロステの姿を形取った。
その影がリドを挑発する様にニヤリと笑ったかと思うと、数十の、頭の大きさほどの炎の球がリドを目掛けて発射される!
「今日はやたらと火炎球に襲われるな」
もちろんそれは先程のサラの魔法、ヘル=マグナリアの事だ。
その魔法に対してしたように、またもリドが斬撃の乱舞で対処しようとする。
だがそれと同時に彼らの近くにロン=ドゥの尾が直撃した。
地面の震動、そして陥没と隆起で皆がよろけるところ、残ったオーガ1体がリドを掴んだ。
「クソッ……オーガ如きが俺に触れるなど」
剣を振り翳し、オーガを斬ろうとするが近過ぎてうまく出来ない。
苛立ったところに続けてロン=ドゥから飛び出してきたのはあの黒い手!
ニュッと音も無く近付いたそれは、オーガとリドを同時に掴むと圧倒的な力で自らの不気味な口の中に放り込んだ。
ノルトは呆気に取られてただその様子を見ていたが、すぐに我に返りアンナの側へと駆け寄った。
「ア……アンナ! アンナァ!」
そこにやって来たのはテスラだ。
「大丈夫かノルト!」
「テスラ! アンナが!」
「……こりゃひでーな。サラッ!」
大声でサラを呼ぶ。
その姿は見えなかったが、アンナの焼けた姿がみるみる治っていく。
「助かった。こっちからは見えねーが、サラからは見えたようだな。その内こっちに来るだろう」
「よかった……ほんとに」
心底安心した表情でノルトが気絶しているアンナの頬を撫でた。
「ロゼルタもすぐに来るだろう。逃げるぜ、ノルト」
「ロゼルタ……ハッ!」
そこでリドよりも先にロゼルタが食われていた事に気付く。
「テスラ、アンナを頼む」
「あん? どこへ行くつもりだ?」
「ロン=ドゥの、腹ん中だ」
「……はぁ?」
それはこの旅で最もテスラが驚いた瞬間かも知れなかった。
「何言ってんだお前。気でも狂ったのか?」
「リドがロン=ドゥに食われた。けどその少し前にロゼルタが食われているんだ。ロン=ドゥに消化されようが、リドと遭遇しようが、どちらにしても危ない」
ようやく事情がテスラに伝わったようだ。
が、首を振り、ダメだと言った。
「あのデカブツん中には俺が行く。アンナはお前が見てやれ」
「いや、俺が行く!」
「ああ? 何だと?」
珍しく頑固なノルトに面食らう。
「豊穣ダンジョンの後、ロゼルタが危ない時は俺が助けると言ったのにマッカに襲われていた時は助けられなかった。今度も目の前で食われる時に助けられなかった。絶対に助ける!」
「……」
テスラは目を見開いてノルトを睨み返す。
が、すぐに、
「へっへっへ。男らしくなったじゃねーか。わかった。アンナは任せとけ」
体の傷は治癒したが、ショックで意識の戻らないアンナを担ぐとノルトに向かって親指を立てた。
「ありがとうテスラ。行ってくる」
顔をロン=ドゥに向ける。
その余りの悍ましさは俺様のノルトでも背筋がゾクゾクと震えるものだった。
自分を奮い立たせる様に拳を握り締める。
「ノルト」
そんなノルトにテスラが声を掛ける。
ビビってんじゃねーか、やっぱり俺が行くぜ、そんな事を言われるかと振り返ると、テスラは笑っていた。
「大丈夫だ。もうお前ならやれる。あいつを助け出してくれ」
思ってもいないテスラの励ましで怯えと迷いが消えた。
テスラに笑い返し、親指を上げて見せると、転移を繰り返し、その不気味な口へと向かっていった。
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