115 / 154
最終章 魔王をその身に宿す少年
115.反撃の狼煙(中)
しおりを挟む
ドラゴニアと呼ばれた合成魔物はハミッドの少し手前に降り立つと夢中で肉に齧り付いていたバーバリアンをひとり掴み、なんとそのままボリボリと食べてしまった。
バーバリアン達の間に動揺と恐怖が走り、ワッとそこから逃げ始めた。
ハミッドの目の前でそのバーバリアンは生きながら爪で体を貫かれ、食べられた。
「フゥ……体の、大きさの割に、スジ、だらけ」
「しゃ、喋るのか」
「クックック。当たり前さ。誰が合成したと思ってるんだい? 天才なんだよ私は」
だがそのワンクッションはハミッドにとっては幸いだった。
見た事のない、あまりの異形さに珍しく取り乱していた彼が冷静さを取り戻すきっかけとなった。
「生きていると色んな物を見るものだ」
長剣をひと振りし、構え直す。
遅れてやって来た兵士達を手で制し、下がらせた。
「も、もう、ひとつ、食べる」
「おおいいぞ、ドラゴニア。ネイザールの王太子様だ、美味いぞ!」
「う、うまい?」
ドラゴニアと呼ばれたその怪物が視線をハミッドに据え、グルルと喉を鳴らす。
不意に右腕を振り上げた。
同時に一瞬でハミッドの目の前に跳ぶ。とんでもない脚力だった。
「!」
ハミッドは動く事すら出来ず、その巨大な拳をまともに胸で受けてしまった。
馬から飛ぶ様にして彼は後方に吹き飛ばされた。
「ゴ、ゴフッ」
口から大量の血を吐く。
体中が一瞬麻痺した。
それが握った拳ではなく、伸ばした指先であったら今頃命は無かったかも知れない。
だが危機は変わらない。
すぐにドラゴニアはハミッドの元へと飛び、今度はその鋭い爪を剥き出しにし、地面に寝そべるハミッドを串刺しにせんと振り上げ……突き刺した!
間一髪、体を転がせその一撃は避けたハミッドだったがドラゴニアの目がそれを追う。
息をも吐かせず、再び腕を振り上げると同じ様に振り下ろす。
だが今度はハミッドが狙っていた。
再度転がりながら、なんとか離さなかった長剣を振り抜いた。
ドス、と鈍い音と共に怪物の腕が落ちた。
そのまま二回転したハミッドがなんとか膝立ちとなり、態勢を整えた。
ところがその怪物は肘から先が無くなったことに気付かないのか、気にせずまた振り上げた。
するとどうだ。
なんと振り上げた位置で腕が再生した。
「ええい、化け物めっ!」
後方に跳んで距離を置こうとする。
だが闇魔導士ラドニーがそれを許さない。
「ちょこまかと……『鈍い足』! さあドラゴニア、やっちまえ!」
ハミッドにスロウの魔法がかかる。
体が思うように動かない。
(いかん、やられるっ!)
ドラゴニアが涎を垂らし、ハミッドを突き刺そうとしたその時。
突如、見た事もない赤い槍がその巨体を貫いた!
「う、ぐ、あああ……痛い、イタイ……」
ドラゴニアが呻く。
その槍から炎が溢れ出し、瞬く間にドラゴニアを焼き尽くした。
その後ろから槍の持ち主であろう、長い銀髪に竜の被り物をした男が現れ、呟く。
「いまや竜族は絶滅の危機にあるというのに……なんと酷い」
「あ、あああ! わ、私の、ドラゴニア……一体、誰……ヒッ!」
その男を見たラドニーの顔が途端に恐怖に歪んだ。
「ド、ドド、ドラック様……な、なぜ!?」
それは少し前までクリニカに魅了され、ドーンの助力でなんとかそれから逃れ、メルマトラを彷徨っていたドラック=フォニアだった。
ドラックはギロリとラドニーを睨むと、吐き捨てる様に言った。
「何故だと? お前、俺が竜人族と知っているだろう? こんな合成魔物を許せるとでも思っているのか?」
「そ、それは……しかし貴方はクリニカ様の」
「その名前を、口にするなぁ!」
ドラックが手を上げるとハミッドの前にあった槍はまるで消える様にして一瞬で彼の手元に戻る。
再びそれをラドニー目掛けて凄まじい勢いで投げつけた!
それは見事にラドニーを貫くが不思議な事に突き抜けはせず、柄の中程にその体が来るとまるで槍自身に意志がある様にピタリと止まる。
「ぐぁっ……ドラック、様……クリニカ様が、許しません、ぞ……」
「燃えろ! バルチカ!」
ドラックが叫ぶと先ほどのドラゴニアと同じ様に一気に体全身に火が回り、ラドニーは数秒で焼き尽くされて灰となった。
呆気に取られていたハミッドだったが、剣を杖にしてなんとか立ち上がるとドラックへと近付いた。
「貴殿が高名なドラック殿か。助かった」
「……君は?」
怪訝な顔でドラックがハミッドを見る。
「俺はネイザールの王太子ハミッド」
「ふむ。これも何かの縁であろう。だが私はこの戦自体に興味はない。このまま先を急がせて貰う」
「それは構わぬが、どこへ行くか聞いても?」
「スルークへ」
ハミッドの目が光る。
「スルーク……何をしに?」
ドラックが手を上げると、赤い槍はまた主の元へ空間を超えるように瞬時に現れた。
「私に殺気を向けるか。何故君が?」
「ある魔族に大きな借りがあってね。リドの味方をしにスルークへ行くと言うなら、たとえ命の恩人であってもここを通すことは出来ん」
「ほう。これまた奇遇、実は私もある魔族に借りがある。だがそれを返す前にやる事があってね」
「それを聞いても?」
「リド=マルストを」
風切り音をさせながら器用に槍を回し、脇の下に構えて見せ、笑いもせずに言った。
「殺す」
真逆の想像をしていたハミッドは差し違えてでも、と考えていた。
一瞬驚いた顔をした後、フゥと小さく息を吐く。
「なんと。ここで貴方に会えて良かった」
「ちなみに君が恩があると言う魔族は?」
「ロゼルタ」
それを聞くと今度はドラックが目を見開いた。
「なんと! ドーンだけでなく彼女も蘇ったか。良かった。では先を急がせて貰う」
「御武運を」
◆◇◆◇
「ドラック。そうか。無事、クリニカの呪縛から逃れたか」
ドーンが感慨深そうにポツリと言う。
『その後デルピラの奴らをなんとか撃退し、事なきを得たといったところだ』
「そうか。とにかく無事で良かった。他にもあるのか?」
『ロトスでクーデターがあり、マッカ不在の中、クヌムとヨアヒムがスライブ達、王族を監禁してしまったらしい』
「スライブが?」
ロゼルタはハミッドと共にスライブ王子にも助けられた恩がある。
『俺達はスライブから事前にオーク共の不穏な空気を聞き、先手を打ってロトスを攻めようとしていたのだ。そこにロンギスが来たと言う訳だ』
「なるほど。それほど統率された動きを見せるという事は」
「あらかじめマッカが手を回していた、じゃな」
それはマッカが自身の父ブシュカルを倒し、新たなオークの王となった際に部下に命じていたことだった。
『だろうな。メルタノも奴の配下ハルサイがいて我々はそちらの動きも気になって動けないでいる』
「ふむ。他にもあるか?」
『あとは、少し待て……ナウラ!』
するとドタドタと走る音がする。
やがて耳を劈く大声が聞こえて来た。
『あなた!』
「うっるさ……お前、その登場の仕方やめろ」
「ナウラ」
『あなた! 無事なのね。よかったわ! また神託が降りたみたいなの』
「ありがとう。どんな神託なの?」
『どう致しまして。早く私の元に帰ってきてね? フロニー、その紙を』
数秒後、ナウラが神託を読み上げ始めた。
『虹の力を得し者の体内に
魔を喰らう剣を取り込み
アリオンダッチを纏う者の復活を阻止せよ』
皆がそれを咀嚼する時間が流れる。
最も早く口を開いたのはノルトだった。
「僕の体の中に、リドの『魔喰』を取り込む……?」
「なんだ? 飲めってことか?」とテスラ。
「バカ。んなわけねーだろ、奇術師じゃねーんだぞ」
「アリオンダッチとはこれまた厳つい名前が出たのう」
「暗黒神ですね。神の中で唯一の闇の神」とサラ。
そんなことを言い合っている間に、指輪の向こうではまたハミッドに変わったらしい。『そういえば』と声が流れてきた。
『大した事ではないかもしれんがひとつ、ずっと気になっている事がある』
「なんだ?」
『最初、リドはどうしてナウラを誘拐しようとしたのだろうとな』
皆、押し黙ってしまう。
誰も喋らないのを確認した様にハミッドが続けた。
バーバリアン達の間に動揺と恐怖が走り、ワッとそこから逃げ始めた。
ハミッドの目の前でそのバーバリアンは生きながら爪で体を貫かれ、食べられた。
「フゥ……体の、大きさの割に、スジ、だらけ」
「しゃ、喋るのか」
「クックック。当たり前さ。誰が合成したと思ってるんだい? 天才なんだよ私は」
だがそのワンクッションはハミッドにとっては幸いだった。
見た事のない、あまりの異形さに珍しく取り乱していた彼が冷静さを取り戻すきっかけとなった。
「生きていると色んな物を見るものだ」
長剣をひと振りし、構え直す。
遅れてやって来た兵士達を手で制し、下がらせた。
「も、もう、ひとつ、食べる」
「おおいいぞ、ドラゴニア。ネイザールの王太子様だ、美味いぞ!」
「う、うまい?」
ドラゴニアと呼ばれたその怪物が視線をハミッドに据え、グルルと喉を鳴らす。
不意に右腕を振り上げた。
同時に一瞬でハミッドの目の前に跳ぶ。とんでもない脚力だった。
「!」
ハミッドは動く事すら出来ず、その巨大な拳をまともに胸で受けてしまった。
馬から飛ぶ様にして彼は後方に吹き飛ばされた。
「ゴ、ゴフッ」
口から大量の血を吐く。
体中が一瞬麻痺した。
それが握った拳ではなく、伸ばした指先であったら今頃命は無かったかも知れない。
だが危機は変わらない。
すぐにドラゴニアはハミッドの元へと飛び、今度はその鋭い爪を剥き出しにし、地面に寝そべるハミッドを串刺しにせんと振り上げ……突き刺した!
間一髪、体を転がせその一撃は避けたハミッドだったがドラゴニアの目がそれを追う。
息をも吐かせず、再び腕を振り上げると同じ様に振り下ろす。
だが今度はハミッドが狙っていた。
再度転がりながら、なんとか離さなかった長剣を振り抜いた。
ドス、と鈍い音と共に怪物の腕が落ちた。
そのまま二回転したハミッドがなんとか膝立ちとなり、態勢を整えた。
ところがその怪物は肘から先が無くなったことに気付かないのか、気にせずまた振り上げた。
するとどうだ。
なんと振り上げた位置で腕が再生した。
「ええい、化け物めっ!」
後方に跳んで距離を置こうとする。
だが闇魔導士ラドニーがそれを許さない。
「ちょこまかと……『鈍い足』! さあドラゴニア、やっちまえ!」
ハミッドにスロウの魔法がかかる。
体が思うように動かない。
(いかん、やられるっ!)
ドラゴニアが涎を垂らし、ハミッドを突き刺そうとしたその時。
突如、見た事もない赤い槍がその巨体を貫いた!
「う、ぐ、あああ……痛い、イタイ……」
ドラゴニアが呻く。
その槍から炎が溢れ出し、瞬く間にドラゴニアを焼き尽くした。
その後ろから槍の持ち主であろう、長い銀髪に竜の被り物をした男が現れ、呟く。
「いまや竜族は絶滅の危機にあるというのに……なんと酷い」
「あ、あああ! わ、私の、ドラゴニア……一体、誰……ヒッ!」
その男を見たラドニーの顔が途端に恐怖に歪んだ。
「ド、ドド、ドラック様……な、なぜ!?」
それは少し前までクリニカに魅了され、ドーンの助力でなんとかそれから逃れ、メルマトラを彷徨っていたドラック=フォニアだった。
ドラックはギロリとラドニーを睨むと、吐き捨てる様に言った。
「何故だと? お前、俺が竜人族と知っているだろう? こんな合成魔物を許せるとでも思っているのか?」
「そ、それは……しかし貴方はクリニカ様の」
「その名前を、口にするなぁ!」
ドラックが手を上げるとハミッドの前にあった槍はまるで消える様にして一瞬で彼の手元に戻る。
再びそれをラドニー目掛けて凄まじい勢いで投げつけた!
それは見事にラドニーを貫くが不思議な事に突き抜けはせず、柄の中程にその体が来るとまるで槍自身に意志がある様にピタリと止まる。
「ぐぁっ……ドラック、様……クリニカ様が、許しません、ぞ……」
「燃えろ! バルチカ!」
ドラックが叫ぶと先ほどのドラゴニアと同じ様に一気に体全身に火が回り、ラドニーは数秒で焼き尽くされて灰となった。
呆気に取られていたハミッドだったが、剣を杖にしてなんとか立ち上がるとドラックへと近付いた。
「貴殿が高名なドラック殿か。助かった」
「……君は?」
怪訝な顔でドラックがハミッドを見る。
「俺はネイザールの王太子ハミッド」
「ふむ。これも何かの縁であろう。だが私はこの戦自体に興味はない。このまま先を急がせて貰う」
「それは構わぬが、どこへ行くか聞いても?」
「スルークへ」
ハミッドの目が光る。
「スルーク……何をしに?」
ドラックが手を上げると、赤い槍はまた主の元へ空間を超えるように瞬時に現れた。
「私に殺気を向けるか。何故君が?」
「ある魔族に大きな借りがあってね。リドの味方をしにスルークへ行くと言うなら、たとえ命の恩人であってもここを通すことは出来ん」
「ほう。これまた奇遇、実は私もある魔族に借りがある。だがそれを返す前にやる事があってね」
「それを聞いても?」
「リド=マルストを」
風切り音をさせながら器用に槍を回し、脇の下に構えて見せ、笑いもせずに言った。
「殺す」
真逆の想像をしていたハミッドは差し違えてでも、と考えていた。
一瞬驚いた顔をした後、フゥと小さく息を吐く。
「なんと。ここで貴方に会えて良かった」
「ちなみに君が恩があると言う魔族は?」
「ロゼルタ」
それを聞くと今度はドラックが目を見開いた。
「なんと! ドーンだけでなく彼女も蘇ったか。良かった。では先を急がせて貰う」
「御武運を」
◆◇◆◇
「ドラック。そうか。無事、クリニカの呪縛から逃れたか」
ドーンが感慨深そうにポツリと言う。
『その後デルピラの奴らをなんとか撃退し、事なきを得たといったところだ』
「そうか。とにかく無事で良かった。他にもあるのか?」
『ロトスでクーデターがあり、マッカ不在の中、クヌムとヨアヒムがスライブ達、王族を監禁してしまったらしい』
「スライブが?」
ロゼルタはハミッドと共にスライブ王子にも助けられた恩がある。
『俺達はスライブから事前にオーク共の不穏な空気を聞き、先手を打ってロトスを攻めようとしていたのだ。そこにロンギスが来たと言う訳だ』
「なるほど。それほど統率された動きを見せるという事は」
「あらかじめマッカが手を回していた、じゃな」
それはマッカが自身の父ブシュカルを倒し、新たなオークの王となった際に部下に命じていたことだった。
『だろうな。メルタノも奴の配下ハルサイがいて我々はそちらの動きも気になって動けないでいる』
「ふむ。他にもあるか?」
『あとは、少し待て……ナウラ!』
するとドタドタと走る音がする。
やがて耳を劈く大声が聞こえて来た。
『あなた!』
「うっるさ……お前、その登場の仕方やめろ」
「ナウラ」
『あなた! 無事なのね。よかったわ! また神託が降りたみたいなの』
「ありがとう。どんな神託なの?」
『どう致しまして。早く私の元に帰ってきてね? フロニー、その紙を』
数秒後、ナウラが神託を読み上げ始めた。
『虹の力を得し者の体内に
魔を喰らう剣を取り込み
アリオンダッチを纏う者の復活を阻止せよ』
皆がそれを咀嚼する時間が流れる。
最も早く口を開いたのはノルトだった。
「僕の体の中に、リドの『魔喰』を取り込む……?」
「なんだ? 飲めってことか?」とテスラ。
「バカ。んなわけねーだろ、奇術師じゃねーんだぞ」
「アリオンダッチとはこれまた厳つい名前が出たのう」
「暗黒神ですね。神の中で唯一の闇の神」とサラ。
そんなことを言い合っている間に、指輪の向こうではまたハミッドに変わったらしい。『そういえば』と声が流れてきた。
『大した事ではないかもしれんがひとつ、ずっと気になっている事がある』
「なんだ?」
『最初、リドはどうしてナウラを誘拐しようとしたのだろうとな』
皆、押し黙ってしまう。
誰も喋らないのを確認した様にハミッドが続けた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる