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特別警戒区域アリス 制圧戦
お前だけは絶対に赦さない
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崩れかけた建物で射線を切りながら徐々に前へと進む。襲い来るタナトスの連中を惨殺する弥夜は、ひたすらに桐華の居るであろう場所を目指していた。その道中で毒蟲を喰らう弥夜。身体中を犯す猛毒が 今の彼女にとっては心地良く感じられた。能力者達とタナトスの戦闘は入口付近よりも激化しており、それに伴い死者の数も増加していた。
「邪魔を……するな!!」
数十人ほどの集団が立ち塞がる。真正面から殺り合おうと思考が巡らされるも、開けた場所である為に狙撃手の格好の的になると考えた弥夜は一番近くの建物へと侵入する。外部階段を駆け上がり錆びた扉を蹴破り、使用されていないであろう部屋を抜け、次は内部の階段へと向かう。
「女の子一人に随分と臆病だね」
踊り場で挟み撃ちにされた弥夜は無意識の内に茉白のような舌打ちをした。この狭さでは断鎌は振るえない。だからこそ、共に連れて来た夜羅の脇差で応戦する。
「何処からでも掛かって来い」
無差別に襲い来る殺意の応酬。胴体を裂き、首を刎ね、怯んだ者を階段から蹴り落とす。激情のままに身体を振り回し、その度に脇差は血に染まる。使い慣れない武器でありながら不自然なほどに手に馴染む感覚。柄を握る手に夜羅の手が重なるような感覚。彼女への想いを今一度馳せた弥夜は一心不乱に心を晒した。可能な限り壁を背に応戦し、押し寄せる連中の勢いが弱まった頃を見計らって一思いに階段を駆け上がる。
「退けよ、蛆虫共!!」
棘を宿した三つ又の尻尾を振り回し、無理矢理に道が抉じ開けられる。上のフロアへと辿り着いた弥夜は適当な部屋に入り扉の内側から鍵をかけた。窓から見下ろされる景色。すぐ下は隣接する建物との路地になっている。窓を蹴り割った弥夜は高い所が苦手ながらも躊躇うこと無く飛び降りた。
「……こっわ」
茉白と共に八十階から飛び降りたことを思い返し、口元には僅かな笑みが浮かぶ。落下地点には毒蟲が愛らしい声で鳴きながら待機しており、背に落下すると「ありがと」と頭部を優しく撫でた。そんな一人と一匹を再び襲い来る者達。苛立ちながら牙を覗かせた弥夜はすぐ側の窓を蹴破り別の建物内へと侵入する。狙撃手からの射線を切り、建物内を進みながらの前進。その甲斐あってかついに目的地へと辿り着いた。
「シャッターどころか、近くで見るとまるで障壁だね」
首の可動域目一杯に見上げるほどの巨大な障壁は魔力が通っており、これだけの激しい戦闘のなか傷一つ付いていない。弥夜の側に辿り着いた毒蟲が障壁へと突っ込むも、一切の傷は付かず元の姿を堂々と晒した。何か手は無いものかと周囲を見渡す弥夜。刹那、発砲音が迸り、彼女の隣の毒蟲が深緑の血液を吹き出して絶命した。次いで木霊する無機質な足音。来訪者の姿を確認した弥夜の表情が裏返るように殺意を帯びた。
「へえ、お前から出て来るんだ……桐華。飛び道具しか扱えない臆病者だと思っていたのに」
「あらあら毒蟲ちゃん。そんなに怖い顔をしてどうしたの?」
「お前が扱う毒の銃弾。その解毒方法を教えろ」
「あったとして、素直に教えると思う?」
まるで冷戦。流れるような茶色いショートヘアが風に靡く。桐華の左右の耳には数え切れないほどのピアスが身に付けられており、切れ長の瞳が美しい朱色を晒していた。
「じゃあ私が吐かせてあげる。目を抉って爪を剥がせばさすがに教えてくれるよね? それでも足りないのなら、今度は皮を剥いで神経に毒を流し込んであげる」
「毒蛇ちゃんも、毒蟲ちゃんも、幽霊ちゃんもほんと物騒な子達ね。ああ、幽霊ちゃんは蓮城と心中したんだっけ。通信機で会話も全部聞かせてもらったわ」
「相方を苦しめ、夜羅を殺し……お前だけは絶対に赦さない」
保てない理性が内側から胸を裂き、今すぐにでも殺したいと本能が鳴く。潜在意識に墨のように染み付いた無意識の願望。様々な感情が混ざり合い混沌とする中、歯を食い縛った弥夜は脇差を握る手に力を込めた。
「別に毒蟲ちゃんに赦される必要なんてないもの。逆に赦しをくれないかしら? 私に、君を殺す為の赦しを」
「ならさっさと来いよ」
吐き捨てられた言の葉を皮切りに、桐華は人差し指を軸にして拳銃を華麗に回転させる。起こされた撃鉄に併せて放たれた二発の弾丸。一発は弥夜の脳天目掛けて放たれ、二発目は障壁へとぶつかった。瞬き一つせずに弾丸を切り裂いた弥夜。コンマ数秒遅れて、障壁に反射した二発目の弾丸が迫る。
「そんな玩具じゃ私は殺れない」
棘を宿した尻尾で弾丸の側面が的確に弾かれた。軌道が無理矢理に変わった弾丸は勢いを保ったまま近くの廃材に埋まる。同時に浮かぶ一つの疑問。何故茉白が、この程度の速さの弾丸に撃ち抜かれたのか。思考を巡らせた際に飛来した弾丸もまた、脇差により容易く切り裂かれた。
「あら毒蟲ちゃん、予想以上に強いわね。どれだけ撃っても当たらないじゃない」
「黙ってろよ臆病者」
桐華の背後で蠢く毒蟲が、口腔内より液体を垂れ流し喰らい付く。大きく開かれた翼が怒りを代弁して震えていた。だが、僅か一発の弾丸で毒蟲を仕留めた桐華。銃口より仄かにあがる白煙がそっと吐息で吹き消された。
「惜しいわね」
靴底に魔力を集め跳躍していた弥夜は細い首筋目掛けて得物を振り抜く。太刀筋に一切の躊躇いは無い。鈍く煌めいた脇差の光が凄まじい速さで虚空を泳いだ。
「解毒方法を聞く割に殺す気満々じゃない」
「死体から聞き出してあげるよ」
「随分と狂っているわね」
ピストルの側面で脇差を受け止めた桐華。哭くように散る火花越しに視線が交差する。近接戦闘用にも調整されているのか、ボディには傷一つ付いていなかった。
「でもね? 甘いわよ。君達は此処に来るには少し早過ぎた」
腕を薙ぎ脇差を退けた桐華は即座に銃口を正面へと突き付ける。だが引き金に手を掛けるコンマ数秒の間に、鞭のようにしなった深紫の尻尾が迫った。唐突に湧く死のイメージ。本能に従い距離を有した桐華の目に映るは、既に眼前に迫った弥夜の姿だった。弥夜は虚空を切った尻尾を地面へと突き刺し、その一点を軸にして身体を空中へと投げ出した。
「死ぬのはお前等だ蛆虫共」
そして身体を捻り、宙で華麗なる旋回が行われる。高所から一気に堕ちた刃。遠心力と全体重を乗せた断鎌が桐華の持つ拳銃を真っ二つに両断した。落ちた先端部分のボディが鈍い金属音を奏でて地を滑る。躱すことさえ間に合わなかった桐華の胴体は深く切り裂かれていた。
「この子……一体何なの……」
揺らぐ意識、揺り返す激痛。桐華は今この場において、以前とは変わり果てた弥夜に僅かな恐怖を覚えた。救いの街で蓮城と殺り合っていた際とはまるで別人。あの時とは打って代わり、悍ましさを増した殺意が本能に突き刺さった。
「本気で殺り合えそうね。東雲には怒られるかもしれないけれど」
倒れかけた際に虚空へと向いた視線が是正される。痛みを堪え戦闘へと意識を回帰させた桐華は、そのまま後方宙返りで体勢を立て直した。着地地点を読んでいたのか、挟み撃ちの要領で迫る毒蟲。懐から二丁の拳銃を取り出した桐華は、腕を交差させると対象を見ること無く頭部をぶち抜いた。
「毒蟲ちゃん、良いことを教えてあげる。さっき幽霊ちゃんを撃ち抜いた弾丸に毒は含まれていない。どうしてだか解る?」
目を見開いて醜悪な顔を晒す桐華。何も答えず目を細めた弥夜に囁くような言葉が続く。
「答えは簡単、出来るだけ長く苦しんで死んで欲しいから。腹部を撃たれて溺死するのってどれだけ苦しいのでしょうね? 考えるだけでゾクゾクしちゃう」
「ふふ……ふふふ……」
俯き、含み笑いをする弥夜。表情を隠す黒髪が何かに引かれるようにして靡く。露になっている口元は三日月のように歪んでおり、感情を塞き止めるダムはいとも容易く決壊した。
「邪魔を……するな!!」
数十人ほどの集団が立ち塞がる。真正面から殺り合おうと思考が巡らされるも、開けた場所である為に狙撃手の格好の的になると考えた弥夜は一番近くの建物へと侵入する。外部階段を駆け上がり錆びた扉を蹴破り、使用されていないであろう部屋を抜け、次は内部の階段へと向かう。
「女の子一人に随分と臆病だね」
踊り場で挟み撃ちにされた弥夜は無意識の内に茉白のような舌打ちをした。この狭さでは断鎌は振るえない。だからこそ、共に連れて来た夜羅の脇差で応戦する。
「何処からでも掛かって来い」
無差別に襲い来る殺意の応酬。胴体を裂き、首を刎ね、怯んだ者を階段から蹴り落とす。激情のままに身体を振り回し、その度に脇差は血に染まる。使い慣れない武器でありながら不自然なほどに手に馴染む感覚。柄を握る手に夜羅の手が重なるような感覚。彼女への想いを今一度馳せた弥夜は一心不乱に心を晒した。可能な限り壁を背に応戦し、押し寄せる連中の勢いが弱まった頃を見計らって一思いに階段を駆け上がる。
「退けよ、蛆虫共!!」
棘を宿した三つ又の尻尾を振り回し、無理矢理に道が抉じ開けられる。上のフロアへと辿り着いた弥夜は適当な部屋に入り扉の内側から鍵をかけた。窓から見下ろされる景色。すぐ下は隣接する建物との路地になっている。窓を蹴り割った弥夜は高い所が苦手ながらも躊躇うこと無く飛び降りた。
「……こっわ」
茉白と共に八十階から飛び降りたことを思い返し、口元には僅かな笑みが浮かぶ。落下地点には毒蟲が愛らしい声で鳴きながら待機しており、背に落下すると「ありがと」と頭部を優しく撫でた。そんな一人と一匹を再び襲い来る者達。苛立ちながら牙を覗かせた弥夜はすぐ側の窓を蹴破り別の建物内へと侵入する。狙撃手からの射線を切り、建物内を進みながらの前進。その甲斐あってかついに目的地へと辿り着いた。
「シャッターどころか、近くで見るとまるで障壁だね」
首の可動域目一杯に見上げるほどの巨大な障壁は魔力が通っており、これだけの激しい戦闘のなか傷一つ付いていない。弥夜の側に辿り着いた毒蟲が障壁へと突っ込むも、一切の傷は付かず元の姿を堂々と晒した。何か手は無いものかと周囲を見渡す弥夜。刹那、発砲音が迸り、彼女の隣の毒蟲が深緑の血液を吹き出して絶命した。次いで木霊する無機質な足音。来訪者の姿を確認した弥夜の表情が裏返るように殺意を帯びた。
「へえ、お前から出て来るんだ……桐華。飛び道具しか扱えない臆病者だと思っていたのに」
「あらあら毒蟲ちゃん。そんなに怖い顔をしてどうしたの?」
「お前が扱う毒の銃弾。その解毒方法を教えろ」
「あったとして、素直に教えると思う?」
まるで冷戦。流れるような茶色いショートヘアが風に靡く。桐華の左右の耳には数え切れないほどのピアスが身に付けられており、切れ長の瞳が美しい朱色を晒していた。
「じゃあ私が吐かせてあげる。目を抉って爪を剥がせばさすがに教えてくれるよね? それでも足りないのなら、今度は皮を剥いで神経に毒を流し込んであげる」
「毒蛇ちゃんも、毒蟲ちゃんも、幽霊ちゃんもほんと物騒な子達ね。ああ、幽霊ちゃんは蓮城と心中したんだっけ。通信機で会話も全部聞かせてもらったわ」
「相方を苦しめ、夜羅を殺し……お前だけは絶対に赦さない」
保てない理性が内側から胸を裂き、今すぐにでも殺したいと本能が鳴く。潜在意識に墨のように染み付いた無意識の願望。様々な感情が混ざり合い混沌とする中、歯を食い縛った弥夜は脇差を握る手に力を込めた。
「別に毒蟲ちゃんに赦される必要なんてないもの。逆に赦しをくれないかしら? 私に、君を殺す為の赦しを」
「ならさっさと来いよ」
吐き捨てられた言の葉を皮切りに、桐華は人差し指を軸にして拳銃を華麗に回転させる。起こされた撃鉄に併せて放たれた二発の弾丸。一発は弥夜の脳天目掛けて放たれ、二発目は障壁へとぶつかった。瞬き一つせずに弾丸を切り裂いた弥夜。コンマ数秒遅れて、障壁に反射した二発目の弾丸が迫る。
「そんな玩具じゃ私は殺れない」
棘を宿した尻尾で弾丸の側面が的確に弾かれた。軌道が無理矢理に変わった弾丸は勢いを保ったまま近くの廃材に埋まる。同時に浮かぶ一つの疑問。何故茉白が、この程度の速さの弾丸に撃ち抜かれたのか。思考を巡らせた際に飛来した弾丸もまた、脇差により容易く切り裂かれた。
「あら毒蟲ちゃん、予想以上に強いわね。どれだけ撃っても当たらないじゃない」
「黙ってろよ臆病者」
桐華の背後で蠢く毒蟲が、口腔内より液体を垂れ流し喰らい付く。大きく開かれた翼が怒りを代弁して震えていた。だが、僅か一発の弾丸で毒蟲を仕留めた桐華。銃口より仄かにあがる白煙がそっと吐息で吹き消された。
「惜しいわね」
靴底に魔力を集め跳躍していた弥夜は細い首筋目掛けて得物を振り抜く。太刀筋に一切の躊躇いは無い。鈍く煌めいた脇差の光が凄まじい速さで虚空を泳いだ。
「解毒方法を聞く割に殺す気満々じゃない」
「死体から聞き出してあげるよ」
「随分と狂っているわね」
ピストルの側面で脇差を受け止めた桐華。哭くように散る火花越しに視線が交差する。近接戦闘用にも調整されているのか、ボディには傷一つ付いていなかった。
「でもね? 甘いわよ。君達は此処に来るには少し早過ぎた」
腕を薙ぎ脇差を退けた桐華は即座に銃口を正面へと突き付ける。だが引き金に手を掛けるコンマ数秒の間に、鞭のようにしなった深紫の尻尾が迫った。唐突に湧く死のイメージ。本能に従い距離を有した桐華の目に映るは、既に眼前に迫った弥夜の姿だった。弥夜は虚空を切った尻尾を地面へと突き刺し、その一点を軸にして身体を空中へと投げ出した。
「死ぬのはお前等だ蛆虫共」
そして身体を捻り、宙で華麗なる旋回が行われる。高所から一気に堕ちた刃。遠心力と全体重を乗せた断鎌が桐華の持つ拳銃を真っ二つに両断した。落ちた先端部分のボディが鈍い金属音を奏でて地を滑る。躱すことさえ間に合わなかった桐華の胴体は深く切り裂かれていた。
「この子……一体何なの……」
揺らぐ意識、揺り返す激痛。桐華は今この場において、以前とは変わり果てた弥夜に僅かな恐怖を覚えた。救いの街で蓮城と殺り合っていた際とはまるで別人。あの時とは打って代わり、悍ましさを増した殺意が本能に突き刺さった。
「本気で殺り合えそうね。東雲には怒られるかもしれないけれど」
倒れかけた際に虚空へと向いた視線が是正される。痛みを堪え戦闘へと意識を回帰させた桐華は、そのまま後方宙返りで体勢を立て直した。着地地点を読んでいたのか、挟み撃ちの要領で迫る毒蟲。懐から二丁の拳銃を取り出した桐華は、腕を交差させると対象を見ること無く頭部をぶち抜いた。
「毒蟲ちゃん、良いことを教えてあげる。さっき幽霊ちゃんを撃ち抜いた弾丸に毒は含まれていない。どうしてだか解る?」
目を見開いて醜悪な顔を晒す桐華。何も答えず目を細めた弥夜に囁くような言葉が続く。
「答えは簡単、出来るだけ長く苦しんで死んで欲しいから。腹部を撃たれて溺死するのってどれだけ苦しいのでしょうね? 考えるだけでゾクゾクしちゃう」
「ふふ……ふふふ……」
俯き、含み笑いをする弥夜。表情を隠す黒髪が何かに引かれるようにして靡く。露になっている口元は三日月のように歪んでおり、感情を塞き止めるダムはいとも容易く決壊した。
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