毒姫達の死行情動

亜暦2300年。

過去最悪の大災害により、人口は大幅な減少をみせる。
生き残った者の一部に降り掛かったのは、形容し難い身体の異変だった。
死した者の生命を喰らったと揶揄され、巡る輪廻に異常をきたした者達は望まずして異能力に目覚める。

後に、その災害は『命の再分配』と名付けられた。

異能力の行使により国は荒れ果て、犯罪者を裁く組織ですら機能しない地獄と化す。
そんな中、政府により結成されたのは『還し屋』と呼ばれる異能力に目覚めた者を狩る組織だった。

物語は──特別警戒区域アリスと呼ばれる場所で、柊 弥夜《ひいらぎ やえ》が、夜葉 茉白《よるは ましろ》と名乗る少女と出会う事から始まる。

繰り返される還し屋との争い。

互いの過去を知った二人は、荒廃した世界でも生きる為の理由を見付ける。

其れは──死ぬ為に生きる事だった。

毒蛇と呼ばれた少女、毒蟲と呼ばれる少女。
彼女達は死行情動《トーデストリープ》を求めて戦う。

毒×毒 エピローグから始まる現代ダークファンタジーです。

注:第66話、第67話は弥夜の荒んだ胸中の代弁として、一人称と三人称を意図的に混合させております。
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