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貴族(ブルーブラッド)
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ラッセルは魔道師達を
支援する方法が、他にはないかと
隻眼の右の目を閉じて、ずっと考え込んでいた。
ベルナルドが、いなくなった後すぐに
伝令の騎兵が、命令を伝えに来て
王が、再び、全軍の指揮をとることになったのは知っている。
その後を、王弟で、公爵のガリバルドが
引き継いでいることは、わかっているので
ラッセルが、任されているのは親衛隊だけだ。
だが、時間という強敵が相手では
ラーラントの全軍を持ってしても
どうにもならない。
親衛隊の限られた兵士だけでは、余りにも無力だ。
できる事は、やり尽くしたのかもしれない。
運よく、残されていた右目に、普段よりも力が入る。
「ラッセル殿!」
暗闇の中でも、何かが、近寄ってきた
気配は感じていたので、驚いたりはしていない。
親衛隊の兵士だろうと思っていて
関心が、なかっただけだ。
「ラッセル・アーバメント副隊長!」
眼を開けると、王弟のガリバルドが
騎乗から、見下ろしていた。
ガリバルドと同じように
負傷している、数人の馬に乗る騎士を従えている。
「失礼」
「しばし、我らと話を」
「許されよ」
王族のガリバルドに、直接、付き従っていることから
名の通っている、大貴族達らしいのはわかる。
渓谷はラーラント側に向かって
緩やかな傾斜と、なっているので
親衛隊のいる後方は、高い位置となっている。
見通しが、良くなっているので
ここにいるのは、戦いの後始末のための
拠点を移すことを、決めてきたのだろう。
「ラッセル殿」
「ラッセル殿!」
「ラッセル殿!」
「ラッセル殿!」
従う貴族達も、ガリバルドに
生真面目に、調子を合わせるが
親衛隊を任されているだけの
副隊長の自分に、何の用はなのか
目的が、さっぱりわからない。
他を手助けするような余力は
親衛隊にはないのは、誰の目にも明らかだし
報告も入れてある。
国王のお気に入りで
親衛隊長でもあるラッセルは
ガリバルドとは何度も話していて
畏(かしこ)まって、気を使いすぎるような
相手ではない事は知っている。
「ガリバルドさま、気がつきませんで」
「気にするな、すでに事情は聞いて、知っておる」
「ところで、例の長槍は、役に立ったかな」
「それはもう…… それも、全て、ご存知だったんだで……」
ガリバルドだけでなく、従っている貴族達も
騎兵の象徴として、特別につくらせている
高価な長槍を、ベルナルドに頼まれて
親衛隊に譲っていたことは知っていた。
騎士団長で、騎兵隊長だった
ベルナルドが、親衛隊長になったせいか
騎士の真似事を、庶民の兵士が
はじめた程度に、しか思ってなく
決戦前は気にも、止めていなかった。
「副隊長殿は、お知恵がありますな」
「それだけではなく、人並みはずれた勇気もだ」
「我が、王が気に入られた理由もわかります」
「へえ、お恥ずかしい限りで」
底力を見せたラッセルの大活躍に
貴族達の方が、持ち上げ方は遠まわしな
ガリバルドよりも、わかりやすい。
ラーラントは、力あるものを賞賛する
火のような気風を重んじているので
褒め言葉は、嫌味でもなんでもない。
勝利とはいえ、厳しい結果になった
今回の決戦で、数少ない明るい話として
親衛隊による奇跡の大逆転劇が
既に、騎士達にも、知れ渡っているようだ。
「騎士団長を、守りぬかれたとか」
「魔道師達もですな」
「逃げると見せかけて、攻撃とは」
「へえ」
ラッセルだけでなく、親衛隊の兵士達にも
伝令の騎兵が、詳しく、話を聞き取りに
来ていたので、知っている。
ラスマールやソフィアへの癒しを
交代して、休息している魔道師達にも
王からの指示を伝えに来たときに
いろいろと、聞き取っていたはずだ。
ガリバルド達は、話を聞いて
本当の話かと思いながら、後方に来くると
親衛隊の周辺だけ、目立だって、大勢の敵兵士が
焼け焦げたようになって倒れていた。
「片目で、先の全てをお見通しだったとか」
「腰の物は軽そうだが、良き剣なのでしょうな」
「失礼ながら、元罪人だと、見くびっていたのをお許し下され」
「どうも」
ラッセルにとっては、感情的にベルナルドと
ソフィアを助けたいだけで
頭がいっぱいで、命がけの大博打が成功しただけだが
大活躍の結果は、自慢はしてもいいだけの
それなりの評価が得られる、功績だとは思っている。
罪人という過去もあるので
一代限りで、領地も持てない
名誉だけの、準貴族ぐらいには
確実に、なれるだろうとは考えてはいた。
「後ほど、詳しく、お話戴きたい」
「是非とも、お聞かせくだされ」
「皆、聞きたがっておりますぞ」
「はあ、おやすい御用で」
王族のガリバルドや、後ろに付き従っている
貴族達は広い視野で見ていて、ラッセルが考えるより
今回の功績を、高く評価しているようだ。
ラッセルは剣を並べて、供に戦う
貴族同然の勇士の一人として
騎士に加わるべき人物だと、既に見られていて
大活躍をした結果、公爵である、王弟ガリバルド
そして、名のある大貴族達からも
公然と認められていた。
「あの、ベルナルドが、救われる側になるとはな」
甥であるベルナルドの強さを、ガリバルドも知っている。
「全て王子、いや、王太子さまが不死身だった、お陰で……」
「ははは、それは、まあそうだが」
「手柄を譲られようとする、余裕が、また頼もしい限りですな」
「騎士団長が、不死身とは面白い、うわははは……」
たしかに、ベルナルドや魔道師達の活躍もあった。
絶体絶命の危機を、全て、ひっくり返したのは
奇襲作戦をやってのけ見事に敵を騙した
ラッセルが、いたからなのは、たしかだ。
だが、いくら奇跡の大逆転劇と褒め称えられても、
目的はベルナルドだけでなく
ソフィアまでも救う事だったのは、忘れてはいない。
救うべきだった相手を
どうする事もできず
助かるかどうかわからない現状では
歯切れも、悪くなってしまう。
いつもの強気さに任せた、威勢のよさもなく
功績を素直に称えられるのを、遠慮してしまっていた。
支援する方法が、他にはないかと
隻眼の右の目を閉じて、ずっと考え込んでいた。
ベルナルドが、いなくなった後すぐに
伝令の騎兵が、命令を伝えに来て
王が、再び、全軍の指揮をとることになったのは知っている。
その後を、王弟で、公爵のガリバルドが
引き継いでいることは、わかっているので
ラッセルが、任されているのは親衛隊だけだ。
だが、時間という強敵が相手では
ラーラントの全軍を持ってしても
どうにもならない。
親衛隊の限られた兵士だけでは、余りにも無力だ。
できる事は、やり尽くしたのかもしれない。
運よく、残されていた右目に、普段よりも力が入る。
「ラッセル殿!」
暗闇の中でも、何かが、近寄ってきた
気配は感じていたので、驚いたりはしていない。
親衛隊の兵士だろうと思っていて
関心が、なかっただけだ。
「ラッセル・アーバメント副隊長!」
眼を開けると、王弟のガリバルドが
騎乗から、見下ろしていた。
ガリバルドと同じように
負傷している、数人の馬に乗る騎士を従えている。
「失礼」
「しばし、我らと話を」
「許されよ」
王族のガリバルドに、直接、付き従っていることから
名の通っている、大貴族達らしいのはわかる。
渓谷はラーラント側に向かって
緩やかな傾斜と、なっているので
親衛隊のいる後方は、高い位置となっている。
見通しが、良くなっているので
ここにいるのは、戦いの後始末のための
拠点を移すことを、決めてきたのだろう。
「ラッセル殿」
「ラッセル殿!」
「ラッセル殿!」
「ラッセル殿!」
従う貴族達も、ガリバルドに
生真面目に、調子を合わせるが
親衛隊を任されているだけの
副隊長の自分に、何の用はなのか
目的が、さっぱりわからない。
他を手助けするような余力は
親衛隊にはないのは、誰の目にも明らかだし
報告も入れてある。
国王のお気に入りで
親衛隊長でもあるラッセルは
ガリバルドとは何度も話していて
畏(かしこ)まって、気を使いすぎるような
相手ではない事は知っている。
「ガリバルドさま、気がつきませんで」
「気にするな、すでに事情は聞いて、知っておる」
「ところで、例の長槍は、役に立ったかな」
「それはもう…… それも、全て、ご存知だったんだで……」
ガリバルドだけでなく、従っている貴族達も
騎兵の象徴として、特別につくらせている
高価な長槍を、ベルナルドに頼まれて
親衛隊に譲っていたことは知っていた。
騎士団長で、騎兵隊長だった
ベルナルドが、親衛隊長になったせいか
騎士の真似事を、庶民の兵士が
はじめた程度に、しか思ってなく
決戦前は気にも、止めていなかった。
「副隊長殿は、お知恵がありますな」
「それだけではなく、人並みはずれた勇気もだ」
「我が、王が気に入られた理由もわかります」
「へえ、お恥ずかしい限りで」
底力を見せたラッセルの大活躍に
貴族達の方が、持ち上げ方は遠まわしな
ガリバルドよりも、わかりやすい。
ラーラントは、力あるものを賞賛する
火のような気風を重んじているので
褒め言葉は、嫌味でもなんでもない。
勝利とはいえ、厳しい結果になった
今回の決戦で、数少ない明るい話として
親衛隊による奇跡の大逆転劇が
既に、騎士達にも、知れ渡っているようだ。
「騎士団長を、守りぬかれたとか」
「魔道師達もですな」
「逃げると見せかけて、攻撃とは」
「へえ」
ラッセルだけでなく、親衛隊の兵士達にも
伝令の騎兵が、詳しく、話を聞き取りに
来ていたので、知っている。
ラスマールやソフィアへの癒しを
交代して、休息している魔道師達にも
王からの指示を伝えに来たときに
いろいろと、聞き取っていたはずだ。
ガリバルド達は、話を聞いて
本当の話かと思いながら、後方に来くると
親衛隊の周辺だけ、目立だって、大勢の敵兵士が
焼け焦げたようになって倒れていた。
「片目で、先の全てをお見通しだったとか」
「腰の物は軽そうだが、良き剣なのでしょうな」
「失礼ながら、元罪人だと、見くびっていたのをお許し下され」
「どうも」
ラッセルにとっては、感情的にベルナルドと
ソフィアを助けたいだけで
頭がいっぱいで、命がけの大博打が成功しただけだが
大活躍の結果は、自慢はしてもいいだけの
それなりの評価が得られる、功績だとは思っている。
罪人という過去もあるので
一代限りで、領地も持てない
名誉だけの、準貴族ぐらいには
確実に、なれるだろうとは考えてはいた。
「後ほど、詳しく、お話戴きたい」
「是非とも、お聞かせくだされ」
「皆、聞きたがっておりますぞ」
「はあ、おやすい御用で」
王族のガリバルドや、後ろに付き従っている
貴族達は広い視野で見ていて、ラッセルが考えるより
今回の功績を、高く評価しているようだ。
ラッセルは剣を並べて、供に戦う
貴族同然の勇士の一人として
騎士に加わるべき人物だと、既に見られていて
大活躍をした結果、公爵である、王弟ガリバルド
そして、名のある大貴族達からも
公然と認められていた。
「あの、ベルナルドが、救われる側になるとはな」
甥であるベルナルドの強さを、ガリバルドも知っている。
「全て王子、いや、王太子さまが不死身だった、お陰で……」
「ははは、それは、まあそうだが」
「手柄を譲られようとする、余裕が、また頼もしい限りですな」
「騎士団長が、不死身とは面白い、うわははは……」
たしかに、ベルナルドや魔道師達の活躍もあった。
絶体絶命の危機を、全て、ひっくり返したのは
奇襲作戦をやってのけ見事に敵を騙した
ラッセルが、いたからなのは、たしかだ。
だが、いくら奇跡の大逆転劇と褒め称えられても、
目的はベルナルドだけでなく
ソフィアまでも救う事だったのは、忘れてはいない。
救うべきだった相手を
どうする事もできず
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歯切れも、悪くなってしまう。
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