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アレクシス
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大空を翔る白い天馬から、渓谷の狭間を
見下ろした少年が、目標を見つけると
一直線に、空をかけ駆け下りていく。
あっと言う間の出来事で
駆けつけた親衛隊の兵士達が、警戒する
「おい、お前、何者だ!」
「何をしにきた?」
「目立ったら、勝ちと思うな!」
親衛隊の兵士達が、警戒をしている中
静かに舞い降りた天馬は
到着を知らせるように
白い翼を大きく広げた後
しばらくして、静かに折りたたんだ。
「みんな、彼は敵じゃない、武器を仕舞うんだ」
「でも、ベルナルド隊長、妙な剣を腰に差してますぜ」
「子供だからって、油断はできません」
「親衛隊を、コケにしやがって、この」
「いいんだ、皆、落ち着いてくれ」
「王子、ありゃ、誰なんです?」
「そうか、ラッセルは初めてだな」
「ふむ、私も始めてですな、何者でしょうか?」
「皆様、大丈夫じゃ、敵ではござりませぬ」
「ふむ、では何者ですかな、フェステル殿」
「ああ、すぐにわかりまする、しかし、自ら、出向かれたか」
「前に見たときはもっと、幼かった気はしますな」
「ふむ、ガリバルド様も、知っておられるようですな」
賢い天馬は、小さな背の乗る少年に気を使って
降りやすくするために、足を折り
その場にやさしく、そっと伏せる。
「あれっ、うわあ☆」
初めて降り立った、戦場のなんとも言えない緊張感に包まれ
探していた人物を目の前にして、急いでしまったせいか
いつもより、慌てて降りようとした少年は、バランスを崩して
頭から落ちそうになるが、地面に激突してしまうと思われた瞬間
後ろで浮かんでいる、白銀のロッドと宝物箱と同じように、ふわふわと宙をういている。
ペガサスの颯爽とした、姿だけでなく
魔法を使い、騎乗していた、少年の窮地を救った
いきなりの大活躍に周囲の視線が、サージリアスに、向かって注がれる。
「さすがサージリアス、英雄が乗る天馬じゃのう……」
「さすがだ、サージリアス」
「やはり凄いな、サージリアス」
「たいしたもんだな、サージリアス」
エリサニア4賢者の中では、唯一の女性であるフェステルと
従って傍にいる数人の魔道師達は
天馬を見慣れているのか、驚きさえもしていない。
天馬の魔法で、浮かんだまま
くるっと回転して
頭を上にして、そっと両足で
静かに着地した少年は
何事もなかった様に、腕を後ろで組みながら
すたすたと歩いて、寄ってくる。
「まっ、待たせたなアリア、フェステル」
水の巫女と魔道師隊の最長老の
フェステルに、歩み寄って、話しかけたことで
白くて、美しい天馬に集まっていた
周囲の目線を、ようやく集めることができたので
少年は、天馬に乗った英雄としての登場に満足したようだ。
少し、緊張感が解けてきてたので
落ち着きを取り戻しはじめると
自分を見つめている目線の中に
エリサニア最強のラーラントの騎士団長の
ベルナルドを見つけたようだ。
ベルナルドは少年にとって、騎士を目指す上で、一番の憧れだ。
「えー、同盟国かつ友好国で、精霊の巫女として
敬愛を集めておられる、ソフィアさまが
窮地に陥っているとの報を受け
一番の臣下であるデュランの言いつけを、無視し
急ぎ、出向いてまいりました」
跪いて、騎士としての憧れと尊敬の念を込め
頭を下げて、臣下の礼を取った少年は
同盟国のミストリアの君主、アレクシス公だ。
純粋な夢見る少年でしかないアレクシスは
そこまでの計算ずくな、言動はしてないが
ソフィアが放つ、火の魔法はミストラルに、とっても重要だ。
国の繁栄を支える、守らなければいけない陸の交易路が
砂漠もある乾燥した、湿気の少ない所を通っているので
水による支援を受けれなくなる
水の巫女と魔道師達の魔法の力は当然、弱まってしまう。
相手はシーザリアと戦う時とは異なり
敵に対しては、礼節など重んじず
歯向かった王や貴族を捕まえると
祈る神や精霊につばを吐きかけるように
ののしり呪いながら
見せしめに、目から焼いて、溶かした
金属を流し込むような残虐な制裁を行う
絶対に負けることはできない相手だ。
「お前が信じる神はどうして、お前を勝利させなかったのか?」
「くっ、そ、それは……」
「お前の神が間違ってるのか?」
「我らが信ずる、神は正しいに決まっている!」
「なら、人でしかない、我らに、お前の神は負けたのか?」
「ジュワーーーー ボウッ」
高熱で、どろどろに溶かされた金属が
捕らえられた王の近くに、まるで、水が落ちるように数滴だけ落ちる。
「あ、あつい、や、やめてくれ、くそ!」
「お前は神など信じてない、皆をたぶらかす、悪魔の信仰者だ」
「きゃああ、貴方 どうか、や、やめてください」
「お父様を助けてえ~~~、やめてえ~~~」
「私は悪魔などは、信仰はしてない」
「なら、お前の神はなぜ負けるのか、神なのだろう?」
「ーーそ、それは…… うう……」
「悪魔崇拝者の、うそつきめ、我らが、神の力を思い知るがいい」
「ぎゃあああああああああああああああああああああ」
高熱で、どろどろに溶けた、金属が、王の目から流し込まれ
王の顔から火がつき燃え上がる。
「皆、見るがいい、悪魔を崇拝する者の末路を、真の神は、勝利した我らの信じる神のみだ」
「きゃああ、あなた~~~~~~~~~~~~~~~」
「お、お父様…… きゃあああああああああああああああああ!」
「フハハハハハハ お前らを騙していた、悪魔など憎んで、呪えばいいのだ」
冷酷無比な、連中を相手にしなければならない
事情もあり、勢いを増すシーザリアと手を組みたいと
ミストラルの宮中の臣下や、従う貴族達が、考えるのも無理はない。
残虐な侵略者と戦うためには砂漠のような乾いた
環境と相性が良い、火の巫女が、急にいなくなってしまい
継承者が見当たらず、不在で、空位となる事は避けたい。
ソフィアのように、感情面から、全てを出して、焼き尽くすつくすこと
さえためらわない火の眷族の特徴が強い
おもいっきりの良い性格が、脅しとなって
相手に戦いを躊躇わせて、侵略を踏みとどまらせる事ができるので
戦いや、争いごとが嫌いな、ミストラルのような国柄にとっては
失う事はできない大切な存在だ。
相手が服従なき相手には、徹底して
略奪と破壊を行う残忍で、飢えた狼のような敵なので
まず、持てる力を見せ付ける事は、戦う以前に大事だ。
「陛下に嫁ぎました、姉上には特別に、いつも目をかけて戴き、御礼の言葉もありません。
このアレクシス・マグナ・ライナル・ミストラル、ご恩は、かくかくしかじかーー」
最も信頼している、宮宰のデュランが
領内をくまなく流れる河の水を、静かに見つめ
世を平和に治めるためには
水を支配しているような道理を第一に、重んじるべきと考えて
それを他国、特にシーザリアに示すためにも
ベルナルドよりも、年下の若い姉で、少女である
アンを、正統なエリサニア帝国の継承国
ラーラント王、アウグストの下へと嫁がせたのだ。
年齢が離れすぎた、婚姻相手のアウグスト王には
既に、ベルナルドの母でもある、王妃クラウディアがいて
婚姻は、あくまで形式的で、儀礼的なものとして
例外的に、認められている、第2王妃だ。
小国のミストラルが、服従を誓う意味での
人質と言う面が強いのだが
アンは、帝国時代の中心だったとされ
格式が高くみられるラーラントで
学ぶための、留学生的な客人として
王に実の娘がいなかったこともあり
ベルナルドの妹扱いをされ
家族の一員として受け入れられている。
王族の娘として扱い、恥ずかしくない教育をした後
将来的には、形だけの婚姻を解消して
養女にし、両国の協力関係を考えて
きちんとした形で、国を支える有力な貴族などに
嫁いでいく事になるのが、常識なので
親戚となった、アレクシスと供に
家族同然の扱いをされているのは
誰もが知っている公然の事実だ。
ちなみにミストラルの君主であるアレクシス公は
公式的にはベルナルドの叔父にあたるのだが、
扱いもそうだが、だれがどうみても、はっきりいって、弟だ。
見下ろした少年が、目標を見つけると
一直線に、空をかけ駆け下りていく。
あっと言う間の出来事で
駆けつけた親衛隊の兵士達が、警戒する
「おい、お前、何者だ!」
「何をしにきた?」
「目立ったら、勝ちと思うな!」
親衛隊の兵士達が、警戒をしている中
静かに舞い降りた天馬は
到着を知らせるように
白い翼を大きく広げた後
しばらくして、静かに折りたたんだ。
「みんな、彼は敵じゃない、武器を仕舞うんだ」
「でも、ベルナルド隊長、妙な剣を腰に差してますぜ」
「子供だからって、油断はできません」
「親衛隊を、コケにしやがって、この」
「いいんだ、皆、落ち着いてくれ」
「王子、ありゃ、誰なんです?」
「そうか、ラッセルは初めてだな」
「ふむ、私も始めてですな、何者でしょうか?」
「皆様、大丈夫じゃ、敵ではござりませぬ」
「ふむ、では何者ですかな、フェステル殿」
「ああ、すぐにわかりまする、しかし、自ら、出向かれたか」
「前に見たときはもっと、幼かった気はしますな」
「ふむ、ガリバルド様も、知っておられるようですな」
賢い天馬は、小さな背の乗る少年に気を使って
降りやすくするために、足を折り
その場にやさしく、そっと伏せる。
「あれっ、うわあ☆」
初めて降り立った、戦場のなんとも言えない緊張感に包まれ
探していた人物を目の前にして、急いでしまったせいか
いつもより、慌てて降りようとした少年は、バランスを崩して
頭から落ちそうになるが、地面に激突してしまうと思われた瞬間
後ろで浮かんでいる、白銀のロッドと宝物箱と同じように、ふわふわと宙をういている。
ペガサスの颯爽とした、姿だけでなく
魔法を使い、騎乗していた、少年の窮地を救った
いきなりの大活躍に周囲の視線が、サージリアスに、向かって注がれる。
「さすがサージリアス、英雄が乗る天馬じゃのう……」
「さすがだ、サージリアス」
「やはり凄いな、サージリアス」
「たいしたもんだな、サージリアス」
エリサニア4賢者の中では、唯一の女性であるフェステルと
従って傍にいる数人の魔道師達は
天馬を見慣れているのか、驚きさえもしていない。
天馬の魔法で、浮かんだまま
くるっと回転して
頭を上にして、そっと両足で
静かに着地した少年は
何事もなかった様に、腕を後ろで組みながら
すたすたと歩いて、寄ってくる。
「まっ、待たせたなアリア、フェステル」
水の巫女と魔道師隊の最長老の
フェステルに、歩み寄って、話しかけたことで
白くて、美しい天馬に集まっていた
周囲の目線を、ようやく集めることができたので
少年は、天馬に乗った英雄としての登場に満足したようだ。
少し、緊張感が解けてきてたので
落ち着きを取り戻しはじめると
自分を見つめている目線の中に
エリサニア最強のラーラントの騎士団長の
ベルナルドを見つけたようだ。
ベルナルドは少年にとって、騎士を目指す上で、一番の憧れだ。
「えー、同盟国かつ友好国で、精霊の巫女として
敬愛を集めておられる、ソフィアさまが
窮地に陥っているとの報を受け
一番の臣下であるデュランの言いつけを、無視し
急ぎ、出向いてまいりました」
跪いて、騎士としての憧れと尊敬の念を込め
頭を下げて、臣下の礼を取った少年は
同盟国のミストリアの君主、アレクシス公だ。
純粋な夢見る少年でしかないアレクシスは
そこまでの計算ずくな、言動はしてないが
ソフィアが放つ、火の魔法はミストラルに、とっても重要だ。
国の繁栄を支える、守らなければいけない陸の交易路が
砂漠もある乾燥した、湿気の少ない所を通っているので
水による支援を受けれなくなる
水の巫女と魔道師達の魔法の力は当然、弱まってしまう。
相手はシーザリアと戦う時とは異なり
敵に対しては、礼節など重んじず
歯向かった王や貴族を捕まえると
祈る神や精霊につばを吐きかけるように
ののしり呪いながら
見せしめに、目から焼いて、溶かした
金属を流し込むような残虐な制裁を行う
絶対に負けることはできない相手だ。
「お前が信じる神はどうして、お前を勝利させなかったのか?」
「くっ、そ、それは……」
「お前の神が間違ってるのか?」
「我らが信ずる、神は正しいに決まっている!」
「なら、人でしかない、我らに、お前の神は負けたのか?」
「ジュワーーーー ボウッ」
高熱で、どろどろに溶かされた金属が
捕らえられた王の近くに、まるで、水が落ちるように数滴だけ落ちる。
「あ、あつい、や、やめてくれ、くそ!」
「お前は神など信じてない、皆をたぶらかす、悪魔の信仰者だ」
「きゃああ、貴方 どうか、や、やめてください」
「お父様を助けてえ~~~、やめてえ~~~」
「私は悪魔などは、信仰はしてない」
「なら、お前の神はなぜ負けるのか、神なのだろう?」
「ーーそ、それは…… うう……」
「悪魔崇拝者の、うそつきめ、我らが、神の力を思い知るがいい」
「ぎゃあああああああああああああああああああああ」
高熱で、どろどろに溶けた、金属が、王の目から流し込まれ
王の顔から火がつき燃え上がる。
「皆、見るがいい、悪魔を崇拝する者の末路を、真の神は、勝利した我らの信じる神のみだ」
「きゃああ、あなた~~~~~~~~~~~~~~~」
「お、お父様…… きゃあああああああああああああああああ!」
「フハハハハハハ お前らを騙していた、悪魔など憎んで、呪えばいいのだ」
冷酷無比な、連中を相手にしなければならない
事情もあり、勢いを増すシーザリアと手を組みたいと
ミストラルの宮中の臣下や、従う貴族達が、考えるのも無理はない。
残虐な侵略者と戦うためには砂漠のような乾いた
環境と相性が良い、火の巫女が、急にいなくなってしまい
継承者が見当たらず、不在で、空位となる事は避けたい。
ソフィアのように、感情面から、全てを出して、焼き尽くすつくすこと
さえためらわない火の眷族の特徴が強い
おもいっきりの良い性格が、脅しとなって
相手に戦いを躊躇わせて、侵略を踏みとどまらせる事ができるので
戦いや、争いごとが嫌いな、ミストラルのような国柄にとっては
失う事はできない大切な存在だ。
相手が服従なき相手には、徹底して
略奪と破壊を行う残忍で、飢えた狼のような敵なので
まず、持てる力を見せ付ける事は、戦う以前に大事だ。
「陛下に嫁ぎました、姉上には特別に、いつも目をかけて戴き、御礼の言葉もありません。
このアレクシス・マグナ・ライナル・ミストラル、ご恩は、かくかくしかじかーー」
最も信頼している、宮宰のデュランが
領内をくまなく流れる河の水を、静かに見つめ
世を平和に治めるためには
水を支配しているような道理を第一に、重んじるべきと考えて
それを他国、特にシーザリアに示すためにも
ベルナルドよりも、年下の若い姉で、少女である
アンを、正統なエリサニア帝国の継承国
ラーラント王、アウグストの下へと嫁がせたのだ。
年齢が離れすぎた、婚姻相手のアウグスト王には
既に、ベルナルドの母でもある、王妃クラウディアがいて
婚姻は、あくまで形式的で、儀礼的なものとして
例外的に、認められている、第2王妃だ。
小国のミストラルが、服従を誓う意味での
人質と言う面が強いのだが
アンは、帝国時代の中心だったとされ
格式が高くみられるラーラントで
学ぶための、留学生的な客人として
王に実の娘がいなかったこともあり
ベルナルドの妹扱いをされ
家族の一員として受け入れられている。
王族の娘として扱い、恥ずかしくない教育をした後
将来的には、形だけの婚姻を解消して
養女にし、両国の協力関係を考えて
きちんとした形で、国を支える有力な貴族などに
嫁いでいく事になるのが、常識なので
親戚となった、アレクシスと供に
家族同然の扱いをされているのは
誰もが知っている公然の事実だ。
ちなみにミストラルの君主であるアレクシス公は
公式的にはベルナルドの叔父にあたるのだが、
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