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第一章転生から追放
フィリク驚愕す
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「お初にお目にかかります、ブユーニュ男爵家のフィリクと申します。国王陛下からエラクレス様の子守を任せていただけました。これからよろしくおねがいします。」
「うむ!よろしく頼むぞ!だが、守役というのは文字の読み書き、計算、武術、礼儀作法などを俺に教えてくれるのだろう?」
俺はフィリクに尋ねた。
「はい、よくご存知ですね。」
フィリクは優しい顔で応えた。
「それなら見てもらうのは武術だけで良い。俺は他は全てできるからな。」
フィリクは笑った。
(なるほど、この子は勉強嫌いなのか。昔の私みたいだな~、私も勉強を回避するためにあらゆる言い訳をかさねたな~。こういう時は……)
「それは素晴らしい!どうかこの守役にエラクレス様が本を読む姿を見せて頂けませんか?」
(こうやって本を読ませることで出来ないことを自覚させてそこで私が教えれば良い。)
しかし、フィリクの想定は打ち砕かれる。
「そうか!本を読めば武術を教えてもらえるのだな?良かろう!この『ネリーキア王国建国史』(王城にある図書館から取ってきた。)を音読してやろう!耳の穴をかっぽじって聞けよ!」
(え?!いや、ハッタリだ。めちゃくちゃに読んで誤魔化そうとしているだけだ。)
「ネリーキア王国建国より凡そ40年前………」
(え?!わ、私も貴族の嗜みとしてネリーキア王国建国史は読んだことあるが、一文字も間違っていない!)
なおもエラクレスの音読は続く。
「……小さな村に男の子が産まれる。その子こそ、我らが偉大なる初代ネリーキア王ラント1世である。」
「ちょ!お待ちを!」
スラスラと歴史書を読み上げるエラクレスに耐えきれなくなったフィリクは思わず静止してしまった。
「彼は幼少より……。何だ?せっかく音読してやっているのに?もしかして俺が間違えて読んだとでも言うのか?」
俺は不満だった。勿論、俺は3歳の子供が歴史書をペラペラと読めるとは思っていない。異常な人だと思われるだろうとは考えている。だが、王位継承権もないから優秀過ぎて王位争いに巻き込まれるとは思ってないし、公爵に成ることが決まっているから知識の面ではもう隠す必要がないと考えたのだ。流石に転生者であることや魔力については隠すが。
「そ、その~完璧でしたので早めに次に進む方が良いと思いましてお止めしたしだいでございます。」
「そうか!それじゃあ、武術か?!」
俺は目を輝かせてフィリクに問い詰めた。しかしフィリクとて3歳の子供に武術をさせるほど常識がない大人ではない。
「エラクレス様は読み書きもできるとさっきおっしゃいましたね?それでは私が言う単語や文章を書いてください。」
「おい!約束守れや!」
俺は少し怒ったが、
「私は何も約束してませんが?それに、武術は5歳からと陛下から仰せつかっております。」
と受け流した。
しまった!確かにこいつの言うとおり俺が勝手に一人で解釈しただけだった。俺は後悔しつつも、ならば全問正解して度肝を抜いてやる!といきり立った!
「では第一問…………」
俺は次々に正解していく。当然だ。魔法というチートを使っているからだ。
「だ、第にひゃあ…くも「面倒だ!もう終わりで良い!もう勝手に武術は学ぶ!」う、よ、よろしいでしょう。今日は初めてですし…ここで勉強は終わりで。」
俺はすぐに王室図書館に向かう。そして本を読み始めるそして……寝る。中々王子様というのも大変なものだ。はあ、夜が待ち遠しい。
そして、夜になる。皆が寝静まった頃に俺は幻影魔法を使って自分の分身を作り、それを寝かせた。そして風魔法の応用技の飛行を使い空を飛んだ。王都から少しだけ離れた場所に有る小高い丘に辿り着いた。
そこには黄金の鎧兜を身に着け、発光している美女が立っていた。『戦神アメーナ様』である。
「よしっ!今夜も特訓だ!」
アメーナ様は張り切っている。昼間は太陽神として太陽の仕事に忙しい彼女だが、夜は管轄外なので夜は暇なのだ。
だから、たま~にエラクレスの様子を見に来ていたところ2歳のエラクレスに見つかり武術の特訓を頼まれたのだ。相手が神より遥かに弱小な人間である所が彼女にとって物足りないようだが、戦神として武術を教えるのはそれなりに楽しいようだ。
おかげで俺は3歳にして既に達人だ。
朝昼はフィリクの勉強と昼寝。夜はアメーナ様との鍛錬。その繰り返しな生活は5歳まで続いた。
「うむ!よろしく頼むぞ!だが、守役というのは文字の読み書き、計算、武術、礼儀作法などを俺に教えてくれるのだろう?」
俺はフィリクに尋ねた。
「はい、よくご存知ですね。」
フィリクは優しい顔で応えた。
「それなら見てもらうのは武術だけで良い。俺は他は全てできるからな。」
フィリクは笑った。
(なるほど、この子は勉強嫌いなのか。昔の私みたいだな~、私も勉強を回避するためにあらゆる言い訳をかさねたな~。こういう時は……)
「それは素晴らしい!どうかこの守役にエラクレス様が本を読む姿を見せて頂けませんか?」
(こうやって本を読ませることで出来ないことを自覚させてそこで私が教えれば良い。)
しかし、フィリクの想定は打ち砕かれる。
「そうか!本を読めば武術を教えてもらえるのだな?良かろう!この『ネリーキア王国建国史』(王城にある図書館から取ってきた。)を音読してやろう!耳の穴をかっぽじって聞けよ!」
(え?!いや、ハッタリだ。めちゃくちゃに読んで誤魔化そうとしているだけだ。)
「ネリーキア王国建国より凡そ40年前………」
(え?!わ、私も貴族の嗜みとしてネリーキア王国建国史は読んだことあるが、一文字も間違っていない!)
なおもエラクレスの音読は続く。
「……小さな村に男の子が産まれる。その子こそ、我らが偉大なる初代ネリーキア王ラント1世である。」
「ちょ!お待ちを!」
スラスラと歴史書を読み上げるエラクレスに耐えきれなくなったフィリクは思わず静止してしまった。
「彼は幼少より……。何だ?せっかく音読してやっているのに?もしかして俺が間違えて読んだとでも言うのか?」
俺は不満だった。勿論、俺は3歳の子供が歴史書をペラペラと読めるとは思っていない。異常な人だと思われるだろうとは考えている。だが、王位継承権もないから優秀過ぎて王位争いに巻き込まれるとは思ってないし、公爵に成ることが決まっているから知識の面ではもう隠す必要がないと考えたのだ。流石に転生者であることや魔力については隠すが。
「そ、その~完璧でしたので早めに次に進む方が良いと思いましてお止めしたしだいでございます。」
「そうか!それじゃあ、武術か?!」
俺は目を輝かせてフィリクに問い詰めた。しかしフィリクとて3歳の子供に武術をさせるほど常識がない大人ではない。
「エラクレス様は読み書きもできるとさっきおっしゃいましたね?それでは私が言う単語や文章を書いてください。」
「おい!約束守れや!」
俺は少し怒ったが、
「私は何も約束してませんが?それに、武術は5歳からと陛下から仰せつかっております。」
と受け流した。
しまった!確かにこいつの言うとおり俺が勝手に一人で解釈しただけだった。俺は後悔しつつも、ならば全問正解して度肝を抜いてやる!といきり立った!
「では第一問…………」
俺は次々に正解していく。当然だ。魔法というチートを使っているからだ。
「だ、第にひゃあ…くも「面倒だ!もう終わりで良い!もう勝手に武術は学ぶ!」う、よ、よろしいでしょう。今日は初めてですし…ここで勉強は終わりで。」
俺はすぐに王室図書館に向かう。そして本を読み始めるそして……寝る。中々王子様というのも大変なものだ。はあ、夜が待ち遠しい。
そして、夜になる。皆が寝静まった頃に俺は幻影魔法を使って自分の分身を作り、それを寝かせた。そして風魔法の応用技の飛行を使い空を飛んだ。王都から少しだけ離れた場所に有る小高い丘に辿り着いた。
そこには黄金の鎧兜を身に着け、発光している美女が立っていた。『戦神アメーナ様』である。
「よしっ!今夜も特訓だ!」
アメーナ様は張り切っている。昼間は太陽神として太陽の仕事に忙しい彼女だが、夜は管轄外なので夜は暇なのだ。
だから、たま~にエラクレスの様子を見に来ていたところ2歳のエラクレスに見つかり武術の特訓を頼まれたのだ。相手が神より遥かに弱小な人間である所が彼女にとって物足りないようだが、戦神として武術を教えるのはそれなりに楽しいようだ。
おかげで俺は3歳にして既に達人だ。
朝昼はフィリクの勉強と昼寝。夜はアメーナ様との鍛錬。その繰り返しな生活は5歳まで続いた。
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