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第二章公爵として
海竜と獣人と港
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「よーし着いた。て、あれは何だ?人が……逃げてる?あ、あれは!『海竜か』!よし!殺す!」
海岸に出た矢先に会ってしまった。海竜はとても強く、海竜と戦える海の魔物は『クラーケン』だけだと言われている。
「にしても、でっかいな~。過去最大級だ。これは……つえーわ。」
俺は今まさに人を喰らおうとする海竜に水魔法『アクアビーム』をくらわした。
海竜は少し戸惑ったように見えたが、その硬い鱗には掠り傷一つついていなかった。そして空を飛んでいる俺に「アクアビームとはこういうものだ!」と言っているかのようにアクアビームを撃ち返してきた。そのアクアビームは厚い鋼鉄さえも容易く貫く威力を有している。俺は障壁を展開してそれを防いだ。残念ながら俺の障壁はオリハルコンより堅いのでな。
さて、逃げていた人達とも話したいからもう終わりでいいか。トドメの魔法を準備し…いや、たまにはこっちでもいいな、使わなかったらアメーナ様に怒られそうだ。
俺は『魔法袋』から神々しい槍を引き抜いた。『神槍小グングニル』(大グングニルはアメーナ様が使っている。)そして身体強化を最大限にする。
「グ、グオオーーー、オオォォォ!」
海竜もこの槍のヤバさを悟ったみたいだ。奴を中心に海が荒れ始めた。ここは本当に奴の海だな。お、海が一つに纏まって、こっちに押し寄せてきた。うん、超絶巨大大津波だ。飲み込まれれば水圧で一溜まりもない。
「だがな!」
俺は槍を振るう。
「シュ!」
一瞬!いや、一瞬もなかっただろう。超絶巨大大津波を構成していた水が割れて海竜までの道が開けた。
「俺にはそれで十分だ。」
俺の存在に海竜が気付いたときには既に奴の逆鱗を貫いていた。そして槍の先端に魔力を集中させて火魔法と雷魔法の合成魔法『火神雷神』を使った。次の瞬間には海竜の姿も津波の姿も跡形もなく消えていた。残されたのは海竜の素材だけだった。
俺はそれを回収して俺は逃げていた人達に話しかけた。
「やあ、こんにちは!俺はエラクレスだ。貴方達は一体何の集団で?」
「■■■■■■????」
その集団の中にいた男性が応答してきたが、なんて言っているのかわからなかった。あ!この人達獣人だ!『言語完璧』使おう。
「なんて言ってますか?」
よしっ!聞こえた。
「俺はネリーキア王国公爵エラクレス、そしてこの土地の領主だ。お前達は?見たところ獣人のようだが。」
犬のような耳が頭部の横ではなく頭の上に付いていた。
「俺達はここから北を治める偉大なる狼王様の臣下だ。この辺りの海竜の調査をしていたところだ。助けてもらったことには礼を言おう。それでエラクレス殿は海竜を倒したのだな?」
「そうだ。証拠を見せてやろうか?鱗も爪も角も心臓もあるぞ。」
「な、何だと!」
「そんな!馬鹿な!」
「ありえん!」
いや何を驚いている?お前達は見てただろ。もしかして撃退しただけだと思っていたのか。ちょっといたずらするか。
俺は魔法袋に手を入れて海竜の心臓を取り出した。
「『ありえん!』などと聞こえたのでな、出してみたんだ。見ろ、この素晴らしい蒼い心臓を!海の王者に相応しい物だ。」
(((ほ、本当だ…。)))
ハハハ。皆が驚いて喋らなくなったぞ。いたずら成功だ!それに…これを見た方からすれば俺はあの海竜以上にヤバイ奴と認識しただろう。
「それで、本題に入りたいがここは狼王殿の勢力下なのか?」
俺は聞いてみた。俺の領地なのに俺の支配下にない人がいるのは認めたくないからな。
「いえいえ、先程も言った通りここには海竜の調査に来ただけなので狼王様の勢力下では御座いません。」
先程の海竜の素材が効いたのだろうか?敬語が入ってきた。
「では俺の領地で良いのだな?」
俺はしっかりと確認する。
「よろしいですとも。」
よし!
「それでは、俺から狼王殿に友好の品を贈りたい。狼王殿が好まれる物は何かおありかな?」
前にも言ったとおり俺は殺生は好まない。相手が死ななくてはならない悪人とかならしょうがないが、勘違いで争いたくない。ここは友好を高めておこう。
「そうですな…狼王様はお酒を好まれます。」
よっしゃー!ちょうど良い物がある。俺は魔法袋から酒瓶を取り出した。
「これは我が祖父の商会が仕入れた逸品だ。是非とも狼王殿に差し上げたい。頼めるか?」
「承知しました。それでは、失礼ですが国に帰らせていただきます。あまり時間をかけると狼王様を心配させてしまいますので。」
「うむ!よろしい!くれぐれも狼王殿によろしくな。」
「必ずや!」
そう言って狼人達は北に帰って行った。
そんじゃ、海竜と狼人に邪魔されて随分遅れたが港造りを始めようか!
「モデルはえーと?………あ!ケーケット伯爵(王国南西部の海に面した土地を持っている貴族)のケーケット港が良いかな~。」
俺は盗賊退治の途中で立ち寄った綺麗な港を思い出した。
「あ~。めっちゃ綺麗だったな~。さて、作りはzi…え?なんでもう出来てるの?」
美しいケーケット港の妄想から抜け出していざ作ろう!と思ったら俺の目の前にはケーケット港が広がっていた。
さて、誰の仕業だ?
「考えられることは唯一つ!それは、俺が頭の中(ケーケット港)で考えていることを無意識に体でやって(魔法)しまったのだ!」
まあ作ってしまった物はしょうがない。一度祖父を招待して貿易港として問題ないかを見てもらって問題なかったら開港して海の向こうの大陸の国々と貿易しよう。
海岸に出た矢先に会ってしまった。海竜はとても強く、海竜と戦える海の魔物は『クラーケン』だけだと言われている。
「にしても、でっかいな~。過去最大級だ。これは……つえーわ。」
俺は今まさに人を喰らおうとする海竜に水魔法『アクアビーム』をくらわした。
海竜は少し戸惑ったように見えたが、その硬い鱗には掠り傷一つついていなかった。そして空を飛んでいる俺に「アクアビームとはこういうものだ!」と言っているかのようにアクアビームを撃ち返してきた。そのアクアビームは厚い鋼鉄さえも容易く貫く威力を有している。俺は障壁を展開してそれを防いだ。残念ながら俺の障壁はオリハルコンより堅いのでな。
さて、逃げていた人達とも話したいからもう終わりでいいか。トドメの魔法を準備し…いや、たまにはこっちでもいいな、使わなかったらアメーナ様に怒られそうだ。
俺は『魔法袋』から神々しい槍を引き抜いた。『神槍小グングニル』(大グングニルはアメーナ様が使っている。)そして身体強化を最大限にする。
「グ、グオオーーー、オオォォォ!」
海竜もこの槍のヤバさを悟ったみたいだ。奴を中心に海が荒れ始めた。ここは本当に奴の海だな。お、海が一つに纏まって、こっちに押し寄せてきた。うん、超絶巨大大津波だ。飲み込まれれば水圧で一溜まりもない。
「だがな!」
俺は槍を振るう。
「シュ!」
一瞬!いや、一瞬もなかっただろう。超絶巨大大津波を構成していた水が割れて海竜までの道が開けた。
「俺にはそれで十分だ。」
俺の存在に海竜が気付いたときには既に奴の逆鱗を貫いていた。そして槍の先端に魔力を集中させて火魔法と雷魔法の合成魔法『火神雷神』を使った。次の瞬間には海竜の姿も津波の姿も跡形もなく消えていた。残されたのは海竜の素材だけだった。
俺はそれを回収して俺は逃げていた人達に話しかけた。
「やあ、こんにちは!俺はエラクレスだ。貴方達は一体何の集団で?」
「■■■■■■????」
その集団の中にいた男性が応答してきたが、なんて言っているのかわからなかった。あ!この人達獣人だ!『言語完璧』使おう。
「なんて言ってますか?」
よしっ!聞こえた。
「俺はネリーキア王国公爵エラクレス、そしてこの土地の領主だ。お前達は?見たところ獣人のようだが。」
犬のような耳が頭部の横ではなく頭の上に付いていた。
「俺達はここから北を治める偉大なる狼王様の臣下だ。この辺りの海竜の調査をしていたところだ。助けてもらったことには礼を言おう。それでエラクレス殿は海竜を倒したのだな?」
「そうだ。証拠を見せてやろうか?鱗も爪も角も心臓もあるぞ。」
「な、何だと!」
「そんな!馬鹿な!」
「ありえん!」
いや何を驚いている?お前達は見てただろ。もしかして撃退しただけだと思っていたのか。ちょっといたずらするか。
俺は魔法袋に手を入れて海竜の心臓を取り出した。
「『ありえん!』などと聞こえたのでな、出してみたんだ。見ろ、この素晴らしい蒼い心臓を!海の王者に相応しい物だ。」
(((ほ、本当だ…。)))
ハハハ。皆が驚いて喋らなくなったぞ。いたずら成功だ!それに…これを見た方からすれば俺はあの海竜以上にヤバイ奴と認識しただろう。
「それで、本題に入りたいがここは狼王殿の勢力下なのか?」
俺は聞いてみた。俺の領地なのに俺の支配下にない人がいるのは認めたくないからな。
「いえいえ、先程も言った通りここには海竜の調査に来ただけなので狼王様の勢力下では御座いません。」
先程の海竜の素材が効いたのだろうか?敬語が入ってきた。
「では俺の領地で良いのだな?」
俺はしっかりと確認する。
「よろしいですとも。」
よし!
「それでは、俺から狼王殿に友好の品を贈りたい。狼王殿が好まれる物は何かおありかな?」
前にも言ったとおり俺は殺生は好まない。相手が死ななくてはならない悪人とかならしょうがないが、勘違いで争いたくない。ここは友好を高めておこう。
「そうですな…狼王様はお酒を好まれます。」
よっしゃー!ちょうど良い物がある。俺は魔法袋から酒瓶を取り出した。
「これは我が祖父の商会が仕入れた逸品だ。是非とも狼王殿に差し上げたい。頼めるか?」
「承知しました。それでは、失礼ですが国に帰らせていただきます。あまり時間をかけると狼王様を心配させてしまいますので。」
「うむ!よろしい!くれぐれも狼王殿によろしくな。」
「必ずや!」
そう言って狼人達は北に帰って行った。
そんじゃ、海竜と狼人に邪魔されて随分遅れたが港造りを始めようか!
「モデルはえーと?………あ!ケーケット伯爵(王国南西部の海に面した土地を持っている貴族)のケーケット港が良いかな~。」
俺は盗賊退治の途中で立ち寄った綺麗な港を思い出した。
「あ~。めっちゃ綺麗だったな~。さて、作りはzi…え?なんでもう出来てるの?」
美しいケーケット港の妄想から抜け出していざ作ろう!と思ったら俺の目の前にはケーケット港が広がっていた。
さて、誰の仕業だ?
「考えられることは唯一つ!それは、俺が頭の中(ケーケット港)で考えていることを無意識に体でやって(魔法)しまったのだ!」
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