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第二章公爵として
商談
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「ふう~~。暇だなあ~~。」
「そうですね。この公領には人口が千人前後しかいませんし。エラクレス様が優秀ですから仕事も早く終わりますし。」
俺のぼやきにフィリクが応える。俺がここに来てから7日が過ぎた。本来なら今日ここに着くはずだった。俺がテレポートを使わずに馬車で来れば。
いや~。本当にやることがない。インフラ整備も俺の魔法で終っているし、奴隷達の食料も他の貴族の食料庫からパチってきたから十分ある。
「なあ~。俺の奴隷も含めてさ、農民は皆オリハルコン製の農具を使っているわけじゃん。もしバレたらさ~出どころを絶対に問われるじゃん。だってさ~オリハルコンの農具を売っている商会なんてあるわけないからさ~。だからさ~それを誤魔化すために俺の城の地下にオリハルコン鉱山を作ろうと思うんだけど、これで誤魔化せるかな~。?」
「多分それで誤魔化せますね。ですが、国王陛下や他の貴族からは酷い侮蔑の目で見られると思います。あと、オリハルコン鉱山は我が国には一つもありません。ですのでオリハルコン鉱山を見つけたことは申請した方が良いですよ。国を揺るがす大事件ですから。」
「でもさあ~。そんなことしたら鉱山から得られる利益の何割が取られるじゃん。」
このネリーキア王国では、貴族の領地に鉱山があったらそれを国王に申請してその鉱山の所有権を認めて貰わなくてはならない。で、無事にその所有権を認めてもらえたらお礼として何割かは国王に利益を割かなくてはならない。
これは明確な法律ではないが忠誠を示す行為とされていて、もしやらなければ「不忠だ!」…と他の貴族から政治的に叩かれ捲る。最悪の場合は「反逆者だ!」…と言われ軍事的に叩かれ捲るかもしれない。
だから、俺も国と戦いたくなければ申請するべきだが俺は不満だった。そもそもこんな場所に行かせたのに何で俺はそいつ(親父=国王)に恵まなくてはならん?!
あーあ。実に不愉快だ。何か他に方法が……………………
「あ!」
名案を思いついてつい声に出してしまった。まあ、すぐにオリハルコン製農具がバレることはないと思うから別に急がなくて良い。
今やるべきことは…
「フィリク、ちょっと出てくる。領地の事は頼んだぞ。」
「はっ!」
俺は幻影魔法で平民服に変装して王都にテレポートした。行く先は<チャロース商会>だ。俺は商会の中に入って祖父を見つけた。変えたのは服装だけだから顔は俺だと分かるはずだ。
「来たか…。ほら、中に…。」
やはり気づいてくれたようだ。ちなみに祖父には俺の秘密は知らせてある。それに今日来ることは護衛してくれた人達に伝えてもらうように頼んであった。
「信じてくれたんだね、爺ちゃん。ありがとう。」
「昔から無駄な嘘をつく子供には見えなかったのでのう、きっと何かあると思っていたのじゃ。」
さも当然だと言いたげだった。
「それではチャロース殿、今日はエラクレス公爵として商談に来た。」
俺は爺ちゃん。チャロース殿と敬称を付けて呼んで商談の開始を伝える。
「何でしょうか?公爵様。」
その意図を汲み取った祖父も俺を公爵様と呼ぶ。
「これ…絹だが、これを商うつもりはないか?王侯貴族も欲しがる貴重な品物だ。十分に利益は得られると思うが…。」
俺は絹を祖父に渡した。
「ほお、これは随分と質の良い絹ですな。一体どこで作られたのですか?」
「エラクレス公領だ。俺は絹の作り方を熟知しているからな。遠くから高い絹を仕入れてそれを更に高値で売るよりも、近くの俺から安くで買って他の絹よりも安くで売れば商売競争に勝つのも難しくないだろう。それに、俺はテレポートで運ぶから輸送費も輸送中に盗賊に奪われることもない。」
「なるほど…確かにそうですな。では、仮に我が商会が絹を商わせていただくとして公爵様には利益のどれくらいを支払えばよろしいでしょうか?」
「七割かな。だが、他の条件を呑んでもらえば五割まで下げられなくもない。」
「他の条件とは?」
「奴隷を俺に優先的に売ることだな。我が領地は人口が少ないから奴隷を集めているのだ。特に読み書き計算ができる者が欲しいな。」
「そうですか。これで各地で奴隷を買い占めていた人の正体が掴めました。」
「さて、そんなことをする奴がいるのだろうか。(しらばっくれる)」
「わかりました。絹を商わせていただきます。」
「商談成立だな。」
俺はエラクレス公爵の印鑑を契約書に押した。明らかに利益が確定している商売だからな。受け入れないのは馬鹿だろう。
何せ絹の生産地は遥か遠くの国にしかないから、絹の生産技術と知識がないネリーキア王国では絹は金と同じかそれ以上の価値があるのだ。それが安価で安全によりよい品質の物が商えるときた。これは乗るしかないだろう。
商談が成立した後、俺は魔法袋から今まで蓄えてきた絹を全て取り出して祖父に渡した。そして、すぐにテレポートとして帰った。見つかったら厄介だからな。
「そうですね。この公領には人口が千人前後しかいませんし。エラクレス様が優秀ですから仕事も早く終わりますし。」
俺のぼやきにフィリクが応える。俺がここに来てから7日が過ぎた。本来なら今日ここに着くはずだった。俺がテレポートを使わずに馬車で来れば。
いや~。本当にやることがない。インフラ整備も俺の魔法で終っているし、奴隷達の食料も他の貴族の食料庫からパチってきたから十分ある。
「なあ~。俺の奴隷も含めてさ、農民は皆オリハルコン製の農具を使っているわけじゃん。もしバレたらさ~出どころを絶対に問われるじゃん。だってさ~オリハルコンの農具を売っている商会なんてあるわけないからさ~。だからさ~それを誤魔化すために俺の城の地下にオリハルコン鉱山を作ろうと思うんだけど、これで誤魔化せるかな~。?」
「多分それで誤魔化せますね。ですが、国王陛下や他の貴族からは酷い侮蔑の目で見られると思います。あと、オリハルコン鉱山は我が国には一つもありません。ですのでオリハルコン鉱山を見つけたことは申請した方が良いですよ。国を揺るがす大事件ですから。」
「でもさあ~。そんなことしたら鉱山から得られる利益の何割が取られるじゃん。」
このネリーキア王国では、貴族の領地に鉱山があったらそれを国王に申請してその鉱山の所有権を認めて貰わなくてはならない。で、無事にその所有権を認めてもらえたらお礼として何割かは国王に利益を割かなくてはならない。
これは明確な法律ではないが忠誠を示す行為とされていて、もしやらなければ「不忠だ!」…と他の貴族から政治的に叩かれ捲る。最悪の場合は「反逆者だ!」…と言われ軍事的に叩かれ捲るかもしれない。
だから、俺も国と戦いたくなければ申請するべきだが俺は不満だった。そもそもこんな場所に行かせたのに何で俺はそいつ(親父=国王)に恵まなくてはならん?!
あーあ。実に不愉快だ。何か他に方法が……………………
「あ!」
名案を思いついてつい声に出してしまった。まあ、すぐにオリハルコン製農具がバレることはないと思うから別に急がなくて良い。
今やるべきことは…
「フィリク、ちょっと出てくる。領地の事は頼んだぞ。」
「はっ!」
俺は幻影魔法で平民服に変装して王都にテレポートした。行く先は<チャロース商会>だ。俺は商会の中に入って祖父を見つけた。変えたのは服装だけだから顔は俺だと分かるはずだ。
「来たか…。ほら、中に…。」
やはり気づいてくれたようだ。ちなみに祖父には俺の秘密は知らせてある。それに今日来ることは護衛してくれた人達に伝えてもらうように頼んであった。
「信じてくれたんだね、爺ちゃん。ありがとう。」
「昔から無駄な嘘をつく子供には見えなかったのでのう、きっと何かあると思っていたのじゃ。」
さも当然だと言いたげだった。
「それではチャロース殿、今日はエラクレス公爵として商談に来た。」
俺は爺ちゃん。チャロース殿と敬称を付けて呼んで商談の開始を伝える。
「何でしょうか?公爵様。」
その意図を汲み取った祖父も俺を公爵様と呼ぶ。
「これ…絹だが、これを商うつもりはないか?王侯貴族も欲しがる貴重な品物だ。十分に利益は得られると思うが…。」
俺は絹を祖父に渡した。
「ほお、これは随分と質の良い絹ですな。一体どこで作られたのですか?」
「エラクレス公領だ。俺は絹の作り方を熟知しているからな。遠くから高い絹を仕入れてそれを更に高値で売るよりも、近くの俺から安くで買って他の絹よりも安くで売れば商売競争に勝つのも難しくないだろう。それに、俺はテレポートで運ぶから輸送費も輸送中に盗賊に奪われることもない。」
「なるほど…確かにそうですな。では、仮に我が商会が絹を商わせていただくとして公爵様には利益のどれくらいを支払えばよろしいでしょうか?」
「七割かな。だが、他の条件を呑んでもらえば五割まで下げられなくもない。」
「他の条件とは?」
「奴隷を俺に優先的に売ることだな。我が領地は人口が少ないから奴隷を集めているのだ。特に読み書き計算ができる者が欲しいな。」
「そうですか。これで各地で奴隷を買い占めていた人の正体が掴めました。」
「さて、そんなことをする奴がいるのだろうか。(しらばっくれる)」
「わかりました。絹を商わせていただきます。」
「商談成立だな。」
俺はエラクレス公爵の印鑑を契約書に押した。明らかに利益が確定している商売だからな。受け入れないのは馬鹿だろう。
何せ絹の生産地は遥か遠くの国にしかないから、絹の生産技術と知識がないネリーキア王国では絹は金と同じかそれ以上の価値があるのだ。それが安価で安全によりよい品質の物が商えるときた。これは乗るしかないだろう。
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