追放、転生、完璧王子は反逆者!!!

ぱふもふ

文字の大きさ
47 / 57
第三章反逆王子

そう言えば…

しおりを挟む
遅くなってしまい申し訳ございません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「フィリク、『に与えられた力』…と言ったな。」

「そうです、神々より授かりし神聖な御力は…」

再び語り始めようとするフィリクを手を向けて黙らせる。

「フィリク、知ってるか?『王権神授説』ってのがあるのだが。」

「そっ!それは…。」

フィリクの顔が明らかに悪くなる。

「『神々は俺…否、に力をお与えになった。』つまり、余は神々に選ばれ、その力を自由、気ままに使う権利を与えられた。よって余の権利を制限できるのは神々のみであり、騎士道でも他の王でもはたまた聖職者どもでもない。」

エラクレスはそこまで言うと玉座を立って立ち竦むフィリクに近づいていく。

「わかるな?余の為すことは神々に許された行為なのだ。お前も余の子守であり、現在は直轄地を治める家宰ともなれば後天的とは言い難い余の並外れた力を知っているはずだ。」

どんどんエラクレスが放つプレッシャーが強くなっていく。

「それは、それは…異端思想です!すべての教会組織を敵に回します!」

今まで幼い頃から仕えていた主君の姿に精神的にボロボロにされながらも粘り強く反論を続ける。

「ならば、それらも粉砕してやるぞ!蹴散らす敵は多ければ多い程良い!なんなら、余が新しい宗教を作って逆にそいつらを破門にしてやるのも面白そうだ。」

「それでも…それでも…」

エラクレスの無茶苦茶な論理とは言えない強者の論理に封じ込まれても自身の正しさを主張するフィリク。

(さて、止めといこうか。)

エラクレスは『収納』から一つの印を取り出した。それは授爵の時に貰ったヴァロワ公爵の印だ。そして握る。

「騎士道…」

強く

キリリ…

「貴族」

また強く

メリリ…

「公爵」

更に強く

パリリ…

「教会」

もっと強く

バリリリリ…

「それらは全て…」

振り上げる。


















「『支配者』の前では無価値だ。」

バーン!!!

「あ…ああ…。」

ガクッ

粉々になった印を見たフィリクは力なく膝を折ってその粉を手で掬い集める。

「今日はゆっくり休むが良い。」

だが、フィリクにその気力がないのか動かない。しかたないので親衛隊を呼び出して連行させる。

「あっ!そうだ!そう言えばフィリクよ。封土がここだと知って取り乱すお前に言ったな。



ってな。」

フィリクは何の反応も示さなかった。

バタン。

「……まあ…こういう日もある。」

(余は王だ。しかもアメーナ様とアリナ様から力を与えられた王だから、力が及ぶ限り好き勝手に振る舞っても良いはずだ。…だが、流石に幼い頃から仕えてくれた奴と口論するのは良い気持ちがしないな。)

「陛下♪出兵の日はいかがいましましょうか?」

ちょっと沈みかけたエラクレスにエカがいつもの調子で話しかけてくる。

(蒼い瞳に蒼い髪にその笑顔。最高だ。)

「そうだな~。あの時は地面が固まってからとか言っていたけど先制攻撃を受けた以上黙ってられない。すぐに…と言いたいがそれでも諸王の準備が終わり次第だな。単騎突入はもう飽きた。とりあえず、ゴブキンを先遣隊として送り込んでおく。道の確認と防衛施設の確認だけだから手柄の心配はするな。」

「ネリーキア王国と争うとなりますと、その盟友のエカルム王国とも戦う可能性がございます。臣等、獅子人にお任せください。奴らのことは知り尽くしております。」

胸に手を当てて片膝をつくメリアが提案する。

「いや、ネリーキア王国と戦いたいと言ってたからその願いを叶えさせてやろう。エカルムは俺の私兵で荒らし回る。」

「お心遣い、痛み入ります。」

「陛下!虎人の忠誠をこの一戦を以て示させていただきます!ぜひとも!我が父を先鋒の大将に任じていただきた…」

(今だ!)

「ふぁん♡は♡はへっ♡ひぇいかぁ♡」

突然、グリゼルダは股を押さえて蹲ってしまう。

高身長で豊満な胸で自信に満ち溢れて元気いっぱいで銀髪美人なグリゼルダについイタズラをしてしまうエラクレス。

実はエラクレスはグスタフやリチャード達の提言で城で仕える女性たちに貞操帯の装着を義務付けていた。エカ達が浮気する心配は無さそうだが、血筋の保護と正統性の証明のために着けさせておくのが普通らしい。

当然ただの貞操帯ではなく、空間魔法を付与して用を足せるようにしたり『クリーン』が使えるようにしたりして衛生面は充実しているが、その代わりピッタリ密着して少しもズラすことはできない。そのため自慰行為で快感を得るようなことは全くできない。

無論、その他エラクレスのが大きく反映された物であることは言うまでもない。

「どうした?全然ダメじゃないか。その程度の姫を擁する者達に先鋒が務まるとは思えんな(笑)。」

「しょ…しょんにぁ~。」

…と残念そうなグリゼルダ。

そして振り返ってエカに目を向ける。

「先鋒は土地勘がある狼人にやらせる。異論は許さん。」

「こ…光栄の極み!」

「「「仰せのままに!!!」」」

まず任されたエカが跪き、残りの女たちも跪く。

「残りの指示は揃ってから伝える。」

そう言ってエラクレスはテレポートを使う。

テレポートした先はノース辺境伯領とエラクレス領の間の迷宮の奥深く。ここにはゴブキン配下のゴブリン達の訓練場所となっている。

エラクレスが姿を見せると一匹残らず平伏する。ちゃんと訓練されているようで感心してしまうエラクレス。

「ここの責任者のゴブリンキングは?」

「グググ!」

問いかけると確かに大きめなゴブリンが歩み出てくる。

全身をオリハルコンの防具で固めたいかにも騎士らしい姿だ。

(まあゴブリンなんだけど。)

「お前たちの大将のゴブキンから聞いてるな?すぐに出撃だ。ここにいるすべてのゴブリンをテレポートさせる。」

「グオー!」

言い終わるのとほぼ同時にゴブリンキングが雄叫びをあげる。

「「「グオオオオー!!!」」」

するとそれに続いて他のゴブリン達も雄叫びをあげた。

(やっぱりゴブキンって相当できる奴なんだな。)

と思いながらテレポートで全員送る。

(これを後、9回。案外手間がかからないな。一時間もかからずにに終わりそうだ。そしたら出撃の時が早まったことと鞭打ちツアー通達に行こう。)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

訂正:『新入り』にてグリゼルダがエラクレスの下に来たのは『ジークリンデを屈服させてから1週間』となっていましたが、それですとフェンネ達の行軍速度が常軌を逸したスピードになりますので『一ヶ月と少し』に訂正させていただきます。申し訳ございません。

他にも修正すべき点や疑問に思われている点がありましたらぜひともコメントで教えていただきたら助かります。

更新も安定せず、まだまた力の及ばない所もございますが、お気に入り登録をして頂けると大変幸いです。『いいね』もよろしくお願いします。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

貞操逆転世界の「内助の功」~掃除と料理を極めた俺が、脳筋幼馴染を女王にするまで~

ありゃくね
ファンタジー
前世の記憶が目覚めたそこは、男女の貞操が逆転した異世界だった。 彼が繰り出すのは、現代知識を活かした「お掃除アイテム」、そして胃袋を掴む「絶品手料理」。 ただ快適に暮らしたいだけのマシロの行動は、男に飢えた女騎士たちを狂わせ、国の常識さえも変える一大革命へと繋がっていく。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

貧乏育ちの私が転生したらお姫様になっていましたが、貧乏王国だったのでスローライフをしながらお金を稼ぐべく姫が自らキリキリ働きます!

Levi
ファンタジー
前世は日本で超絶貧乏家庭に育った美樹は、ひょんなことから異世界で覚醒。そして姫として生まれ変わっているのを知ったけど、その国は超絶貧乏王国。 美樹は貧乏生活でのノウハウで王国を救おうと心に決めた! ※エブリスタさん版をベースに、一部少し文字を足したり引いたり直したりしています

【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~

シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。 前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。 その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。

処理中です...