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4章
宝のヒント
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「わたし、廃校を阻止しようと思ってます。じいちゃんだって廃校なんて望んでなかったって思うし。この学園はわたしにとって、じいちゃんとの大事な場所だから……」
真っすぐ見て言うと、優礼さんは硯に墨をとぷんと足して、わたしたちの方に向き直った。
「そっか。ぼくも廃校は嫌だなって思ってる。だって、ここで書けなくなるもんな。で。どうやって廃校を阻止するの?」
「そ、それは、えーっと……まだ具体的には考えてません」
歯切れ悪く言うと、優礼さんがふっと笑った。
「まぁ、いいんじゃない? ゆっくりやれば。たぶん、意外といるよ。廃校反対派の生徒」
「うん。ぼくたちもそうだしね」
月都くんがピースを作って、笑った。
「しっかし、なんでこんなコソコソ茶道せなあかんねん。って思うよな。優礼さんの時はどの部も活動的やったんでしょ? 写真見たことあるけど、文化祭、楽しそうやったもん。。あーあ。文化祭とかやってみたいなー」
「やってみたら?」
「えっ?」
優礼さんの言葉にわたしたちは目をぱちくり。
「ほら。廃校を検討する視察が来るんだろ? その時に文化祭をやって、活気があるところを見せれば廃校も考え直してくれるんじゃないか?」
「でも、文化祭をやるなんて、生徒会も学園長も許してくれないよね」
自分で言って、うなずいてしまう。だって、あの生徒会だもん。
「まぁ、学園長も廃校を望んでるとは言え、視察が来たときは、何かを見せないといけないんじゃない? そうそう。来週、学園長が帰ってくるらしいよ。その時に直談判してみたら?」
優礼さんが筆を動かしながら、なんてことないように言う。
学園長が帰ってくる……!
どきんと胸が鳴った。
「ほんでも、すんなり許可はくれへんやろうなぁ。あの学園長」
ミドリくんが冷めた表情で言うと、優礼さんが筆を止めた。
「おれ……文化祭、久々に見たいな」
「優礼さん、簡単に言うなぁ」
月都くんが言うと、優礼さんはあははと笑って、わたしの方を見た。
「そうだ。こういう条件はどう?」
「条件?」
「うん。さっき、ぼくは宝のありかを知らないって言ったけど、宝がある場所のヒントは持ってるんだ」
「えええっ?」
三人で顔を見合わせる。それからすぐさま優礼さんにつめよった。
「あの、それ教えてください!」
「やだ」
ぷいっとそっぽを向いた優礼さんに、わたしたちは脱力する。
「そんなぁ……」
「だから言っただろ? 条件つきはどうだって」
「はい?」
首をかしげると、優礼さんはいたずらっぽく笑った。
「君たちが学園長から文化祭の開催許可をとる。その後、文化祭を成功させたら、宝のヒントを教える。どう?」
優礼さんはぼそっと言ったけど、目は真剣だ。
「やるしかねぇんじゃないか?」
「うん。わたしもそう思う」
「いいと思うよ」
やる気になったわたしたちを見て、優礼さんは満足そうな顔でまた筆を動かし始めた。
真っすぐ見て言うと、優礼さんは硯に墨をとぷんと足して、わたしたちの方に向き直った。
「そっか。ぼくも廃校は嫌だなって思ってる。だって、ここで書けなくなるもんな。で。どうやって廃校を阻止するの?」
「そ、それは、えーっと……まだ具体的には考えてません」
歯切れ悪く言うと、優礼さんがふっと笑った。
「まぁ、いいんじゃない? ゆっくりやれば。たぶん、意外といるよ。廃校反対派の生徒」
「うん。ぼくたちもそうだしね」
月都くんがピースを作って、笑った。
「しっかし、なんでこんなコソコソ茶道せなあかんねん。って思うよな。優礼さんの時はどの部も活動的やったんでしょ? 写真見たことあるけど、文化祭、楽しそうやったもん。。あーあ。文化祭とかやってみたいなー」
「やってみたら?」
「えっ?」
優礼さんの言葉にわたしたちは目をぱちくり。
「ほら。廃校を検討する視察が来るんだろ? その時に文化祭をやって、活気があるところを見せれば廃校も考え直してくれるんじゃないか?」
「でも、文化祭をやるなんて、生徒会も学園長も許してくれないよね」
自分で言って、うなずいてしまう。だって、あの生徒会だもん。
「まぁ、学園長も廃校を望んでるとは言え、視察が来たときは、何かを見せないといけないんじゃない? そうそう。来週、学園長が帰ってくるらしいよ。その時に直談判してみたら?」
優礼さんが筆を動かしながら、なんてことないように言う。
学園長が帰ってくる……!
どきんと胸が鳴った。
「ほんでも、すんなり許可はくれへんやろうなぁ。あの学園長」
ミドリくんが冷めた表情で言うと、優礼さんが筆を止めた。
「おれ……文化祭、久々に見たいな」
「優礼さん、簡単に言うなぁ」
月都くんが言うと、優礼さんはあははと笑って、わたしの方を見た。
「そうだ。こういう条件はどう?」
「条件?」
「うん。さっき、ぼくは宝のありかを知らないって言ったけど、宝がある場所のヒントは持ってるんだ」
「えええっ?」
三人で顔を見合わせる。それからすぐさま優礼さんにつめよった。
「あの、それ教えてください!」
「やだ」
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「そんなぁ……」
「だから言っただろ? 条件つきはどうだって」
「はい?」
首をかしげると、優礼さんはいたずらっぽく笑った。
「君たちが学園長から文化祭の開催許可をとる。その後、文化祭を成功させたら、宝のヒントを教える。どう?」
優礼さんはぼそっと言ったけど、目は真剣だ。
「やるしかねぇんじゃないか?」
「うん。わたしもそう思う」
「いいと思うよ」
やる気になったわたしたちを見て、優礼さんは満足そうな顔でまた筆を動かし始めた。
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