ヘタレαにつかまりまして

三日月

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「そっか・・・」


「そっか・・・」じゃないっ!
俺の言葉に心底感心しているバカに呆れ返る。
本当に、なんでこの男を首位の座から一度も引きずり下ろせないんだ?
教科書読めば覚えられるとか、でたらめな才能の持ち腐れだぞ。


「あぁ、でも困る。
俺、カナが好きって自覚したのに近くで我慢できるかな。
今もカナの指に触られてるだけなのにドキドキしてるんだ」


何を思ったのか、俺を引き寄せその右手を自分の胸にあてて「わかる?ドキドキだろ?」頭の上から囁くなぁっ
ギュウッと大事そうに俺の頭を抱えるなっ
顔を覗き込んで同意を求めて来るなぁっ
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