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27 デート
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「そうなんかも知れへんけど、デートはしとかなっ
かなちゃんかて、したくないわけやないやろ?」
ど、どうだろうか・・・したくない、とは言えないがすっかり俺達は有名になってしまったし。
ただでさえ、この目立つヤマと街中を歩いたらジロジロ見られるんじゃないか?
ヤマと目が合うと、握った手を緩めて「無理はさせたくない」と気遣うように優しく微笑まれた。
自分のことより、俺に気を使っているのがよくわかる、な。
婚約発表以降、校内でヤマを狙うような者は居なくなったと萩野から報告は受けている。
ヤマに対して、憧れや好意を持つ者はいても、俺を押し退けてまで本気で手に入れようとするレベルではないらしい。
だが街に出ればそうもいかないだろう。
萩野も、人混みが多い場所で警護につくのは大変じゃないか?
腕時計にチラッと目をやると、文字盤に変化はない。
萩野としては、対応可能ということか。
「三枝、燃えてんな」
竹居は、自席で頬杖をついて面白がっている。
松野はヤマ次第に任せているのか、黙って成り行きを見ていた。
かなちゃんかて、したくないわけやないやろ?」
ど、どうだろうか・・・したくない、とは言えないがすっかり俺達は有名になってしまったし。
ただでさえ、この目立つヤマと街中を歩いたらジロジロ見られるんじゃないか?
ヤマと目が合うと、握った手を緩めて「無理はさせたくない」と気遣うように優しく微笑まれた。
自分のことより、俺に気を使っているのがよくわかる、な。
婚約発表以降、校内でヤマを狙うような者は居なくなったと萩野から報告は受けている。
ヤマに対して、憧れや好意を持つ者はいても、俺を押し退けてまで本気で手に入れようとするレベルではないらしい。
だが街に出ればそうもいかないだろう。
萩野も、人混みが多い場所で警護につくのは大変じゃないか?
腕時計にチラッと目をやると、文字盤に変化はない。
萩野としては、対応可能ということか。
「三枝、燃えてんな」
竹居は、自席で頬杖をついて面白がっている。
松野はヤマ次第に任せているのか、黙って成り行きを見ていた。
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