例えβに生まれても

三日月

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11 執着の王子様

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「なんか、前までと違うじゃない?
βにも、ハルちゃんが清人様の特別で、凄く大切な人なんだってわかるくらいだし」


うぅ、確かに。
前までと違って、なんだか重いんだよね.....
「ハル」って、名前をすぐ側で優しく呼ばれているのは前と変わらないのに。
呼ばれ方が違うような、近さもより近い感じもして。

フェロモンをつけてくるβなんて、この高校には居なかったから。
先生からも生徒からも、中学校の時みたいに朝から凄く気を使われてる。
もしかすると、みどりちゃんはいつも通りに一緒にご飯を食べてもらえないかもしれないし、こうやって隅っこに連れ出してくれたのかも。


「本当に、何にもなかったの?」


念押しされて、頷く。
ごめんね、みどりちゃん。
なかなか、言えないよ。
変異種Ωとか、番とか。
俺は、心配されていることを知りながら、みどりちゃんに嘘をつく後ろめたさに息苦しさを覚えた。
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