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12 疑惑の王子様
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「ハルも俺を必要としてくれるように、ハルに願いを込めるとフェロモンが変わってしまったんだ。
ハルは、どんな風に感じているの?」
どこか、柔らかい場所に寝かされ、清人様の指が頬を擽る。
輪郭がズレて重なる清人様の表情は、やっぱり見えない。
もやがかかったみたいに、霞んでる。
こういうの、確かのっぺらぼうっていうんだったかなぁ。
帰国されてからキラキラ度が増して、清人様の顔を直視するとドキドキしてしまう俺にはちょうどいいのかも。
「今のハルは、俺を追いかけてきた頃の、出会ったばかりのハルみたいだね。
夕焼けの空に輝きだした星を閉じこめた煌めく瞳も、興奮していつも赤く染まっていたぶにぷにほっぺも、おしゃべりしたくても言葉がなかなか出てこなくてムズムズしてる可愛い唇も。
最近のハルは、俺に全然見せてくれなくなったから懐かしいなぁ」
昔を懐かしむ清人様は、クスクス笑っていた。
俺には、身に覚えがないんだけど....遊び相手に連れて来られたとき、緊張してガチガチで。
そんなふうに見て貰えるような俺じゃ無かった筈ですよ......?
それに、清人様を俺が追いかける隙間なんて無いくらい、いつも清人様らお側にいてくださってましたよ.........ね?
ハルは、どんな風に感じているの?」
どこか、柔らかい場所に寝かされ、清人様の指が頬を擽る。
輪郭がズレて重なる清人様の表情は、やっぱり見えない。
もやがかかったみたいに、霞んでる。
こういうの、確かのっぺらぼうっていうんだったかなぁ。
帰国されてからキラキラ度が増して、清人様の顔を直視するとドキドキしてしまう俺にはちょうどいいのかも。
「今のハルは、俺を追いかけてきた頃の、出会ったばかりのハルみたいだね。
夕焼けの空に輝きだした星を閉じこめた煌めく瞳も、興奮していつも赤く染まっていたぶにぷにほっぺも、おしゃべりしたくても言葉がなかなか出てこなくてムズムズしてる可愛い唇も。
最近のハルは、俺に全然見せてくれなくなったから懐かしいなぁ」
昔を懐かしむ清人様は、クスクス笑っていた。
俺には、身に覚えがないんだけど....遊び相手に連れて来られたとき、緊張してガチガチで。
そんなふうに見て貰えるような俺じゃ無かった筈ですよ......?
それに、清人様を俺が追いかける隙間なんて無いくらい、いつも清人様らお側にいてくださってましたよ.........ね?
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