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13 純情の王子様
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この腕に、潰されるんじゃないかって心配していたのが、嘘みたいだ。
息ができないくらい締め付けていた腕は、俺を支えるためにそっと腰に手を添えられていて、背中に回された腕も優しく包み込んでくれている。
ゆっくり顔を上げて、俺の前にいるのが清人様だと確かめる。
こんなに、変わるなんて。
フェロモンまで変わるなんて。
清人様に、何があったんだろう?
「.....うっ」
う?
目があった途端、いつもの白い肌に戻っていた清人様の顔が赤くなって。
清人様の瞳が、潤み出していた。
んん?
清人様、やっぱりなにかあったんですか?
「ハル、キス、していい?」
....へ?
「キス、しても、逃げないでくれる?」
...........ん"ん"?
「ハルに、凄く、キスしたい」
何度も何度も俺に言い聞かせるように、清人様は言葉を紡ぐ。
繰り返す度に、清人様の声は切なさに震え、瞳は涙がこぼれそうなくらい濡れて揺れる。
えっと.....なんて、言われました?
俺に.....キス?
清人様が、俺に、キス、したいんですか?
顎の下を指で掬われ、返事なんてしていないのにどんどん清人様の顔が近づいてくる。
「さっきのキスじゃ、足りない」
キス、って。
清人様の唇を見てるだけで、さっきのキスを思い出して顔が熱くなってるのにっ
そんな、俺を相手に、清人様、何を言い出してるんですかっっ
息ができないくらい締め付けていた腕は、俺を支えるためにそっと腰に手を添えられていて、背中に回された腕も優しく包み込んでくれている。
ゆっくり顔を上げて、俺の前にいるのが清人様だと確かめる。
こんなに、変わるなんて。
フェロモンまで変わるなんて。
清人様に、何があったんだろう?
「.....うっ」
う?
目があった途端、いつもの白い肌に戻っていた清人様の顔が赤くなって。
清人様の瞳が、潤み出していた。
んん?
清人様、やっぱりなにかあったんですか?
「ハル、キス、していい?」
....へ?
「キス、しても、逃げないでくれる?」
...........ん"ん"?
「ハルに、凄く、キスしたい」
何度も何度も俺に言い聞かせるように、清人様は言葉を紡ぐ。
繰り返す度に、清人様の声は切なさに震え、瞳は涙がこぼれそうなくらい濡れて揺れる。
えっと.....なんて、言われました?
俺に.....キス?
清人様が、俺に、キス、したいんですか?
顎の下を指で掬われ、返事なんてしていないのにどんどん清人様の顔が近づいてくる。
「さっきのキスじゃ、足りない」
キス、って。
清人様の唇を見てるだけで、さっきのキスを思い出して顔が熱くなってるのにっ
そんな、俺を相手に、清人様、何を言い出してるんですかっっ
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