例えβに生まれても

三日月

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22 謝罪の王子様

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みどりちゃんは、兄ちゃんが出てこないか奥の廊下を確認して。
セーラー服の胸ポケットからスマホを取りだし、画面を操作。


「清人様から、伝言ね」

「みどりちゃん、俺、聞きたく.....」

「ダメっ
ちゃんと聞いて、ハルちゃん」


みどりちゃんは、声を被せて逃げたい俺を許してくれない。


「清人様から、ごめんなさいって。
本気でキレて怖い目に合わせたこと。
相手がハルちゃんだからこそ、抑えきれなくて大人気なかったって。
あと、自分より格下のαやβなら、フェロモンが伝わらなくても当たり前の反応だからって」


画面の内容を読み上げるみどりちゃんの声は、焦って上擦っていた。
多分、これが今まで少なからずあった、俺と清人様のイザコザとは比べ物にならないことが起きてるってわかってるからだと思う。
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