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32 区別の王子様
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「いい気味でしょ?
清人に完全にマウントされても、この場から逃げ出さなかったプロ根性は認めるけど。
身体はガチガチ、気持ちは尻尾巻いてる状態よ。
清人の隣で仕事になんかなるわけないわ。
五回も付き合わせておきながら、清人に牙も出されず、NGしか撮れてないんだから。
無理矢理捩じ込んできた分、滑稽よね」
鼻で笑うお姉さんに、蓮華さんは「うっさいわねっっ」って、怒鳴ってきた。
お姉さん、俺に説明するには少し声が大きいんじゃないかなぁと思っていたんだけど、わざと挑発されていたみたい。
「あら、まだいてくださったの?
もうあなたの出番はないから、他のお仕事に行かれたら良いのに。
お忙しいんでしょう?」
うわぁぁ、顔に張り付けた作り笑いでお姉さんは嫌味を蓮華さんに投げつけたよ!
「そっちが上手く行くか、まだわからないでしょうっ」
怒りに燃えた蓮華さんから、俺まで睨まれてる!
蓮華さんの周りにいる人からも、ギロッて!
きっと、蓮華さんを推薦していた人達なんだろうな。
怖くなってビクッと身体を強張らせたら、清人様に抱き寄せられてしまった。
清人様の胸と腕に覆われて、ま、舞い上がっちゃうよっっ
大丈夫ですって、お断りしようとしたんだけどね。
清人様は、俺を抱き寄せてから向こうを「あ"ぁ"?」と不機嫌に睨み返されたみたいだ。
ガタガタって、椅子が倒れる音や蓮華さんの「ご、ごめんなさぃ」と震えた声が聞こえてきて。
今、顔をあげたら、また蓮華さん達に睨まれそうだし抵抗できなくなっちゃった。
清人に完全にマウントされても、この場から逃げ出さなかったプロ根性は認めるけど。
身体はガチガチ、気持ちは尻尾巻いてる状態よ。
清人の隣で仕事になんかなるわけないわ。
五回も付き合わせておきながら、清人に牙も出されず、NGしか撮れてないんだから。
無理矢理捩じ込んできた分、滑稽よね」
鼻で笑うお姉さんに、蓮華さんは「うっさいわねっっ」って、怒鳴ってきた。
お姉さん、俺に説明するには少し声が大きいんじゃないかなぁと思っていたんだけど、わざと挑発されていたみたい。
「あら、まだいてくださったの?
もうあなたの出番はないから、他のお仕事に行かれたら良いのに。
お忙しいんでしょう?」
うわぁぁ、顔に張り付けた作り笑いでお姉さんは嫌味を蓮華さんに投げつけたよ!
「そっちが上手く行くか、まだわからないでしょうっ」
怒りに燃えた蓮華さんから、俺まで睨まれてる!
蓮華さんの周りにいる人からも、ギロッて!
きっと、蓮華さんを推薦していた人達なんだろうな。
怖くなってビクッと身体を強張らせたら、清人様に抱き寄せられてしまった。
清人様の胸と腕に覆われて、ま、舞い上がっちゃうよっっ
大丈夫ですって、お断りしようとしたんだけどね。
清人様は、俺を抱き寄せてから向こうを「あ"ぁ"?」と不機嫌に睨み返されたみたいだ。
ガタガタって、椅子が倒れる音や蓮華さんの「ご、ごめんなさぃ」と震えた声が聞こえてきて。
今、顔をあげたら、また蓮華さん達に睨まれそうだし抵抗できなくなっちゃった。
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