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33 興奮の王子様
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触られるのは、嫌じゃないし。
俺は、首を横に小さく振る。
「だ、だけど.....こんな、見られてるしっ
恥ずかしいですしっ
それに、それに、俺、まだ........」
まだ、Ωになるって........
「あぁ、ヤバイなぁ。
こんなに可愛いハルを前にしたら、表情が作れなくなる」
俺の葛藤は、伝わって無いのかな。
清人様は、情熱のこもった台詞を口にして。
でも、無表情で俺を見つめたまま、顔を近づけてきて。
怪訝な顔をしている俺にキスを......ふぅぉっ
柔らかな感触、だけでは済まないキス。
下唇に清人様の牙が当たり、ビリビリそこから全身に電撃が走る。
「ねぇ、ハル。
まだ、なんて.....焦らさないでくれ」
まさか、ここここんなところでくくくく唇にキスなんてっ
ピシッと固まった俺を清人様は腕の上から下ろしてくださった。
俺、そのまま座り込みたかったのに。
まっすぐに立つよう、優しいんだけど強引に両手をとられてね。
清人様は、向い合わせに立った俺を眺めて。
身を屈めて。
もう一度、目を見開いたままの俺にキスをした。
開いた唇の隙間から、真珠のように光沢を放つ二本の牙が覗いていて。
スタジオ中に、悲鳴と歓声とどよめきが上がったんだけど......俺の耳には、そんなの全く届いていなかった。
俺は、首を横に小さく振る。
「だ、だけど.....こんな、見られてるしっ
恥ずかしいですしっ
それに、それに、俺、まだ........」
まだ、Ωになるって........
「あぁ、ヤバイなぁ。
こんなに可愛いハルを前にしたら、表情が作れなくなる」
俺の葛藤は、伝わって無いのかな。
清人様は、情熱のこもった台詞を口にして。
でも、無表情で俺を見つめたまま、顔を近づけてきて。
怪訝な顔をしている俺にキスを......ふぅぉっ
柔らかな感触、だけでは済まないキス。
下唇に清人様の牙が当たり、ビリビリそこから全身に電撃が走る。
「ねぇ、ハル。
まだ、なんて.....焦らさないでくれ」
まさか、ここここんなところでくくくく唇にキスなんてっ
ピシッと固まった俺を清人様は腕の上から下ろしてくださった。
俺、そのまま座り込みたかったのに。
まっすぐに立つよう、優しいんだけど強引に両手をとられてね。
清人様は、向い合わせに立った俺を眺めて。
身を屈めて。
もう一度、目を見開いたままの俺にキスをした。
開いた唇の隙間から、真珠のように光沢を放つ二本の牙が覗いていて。
スタジオ中に、悲鳴と歓声とどよめきが上がったんだけど......俺の耳には、そんなの全く届いていなかった。
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