例えβに生まれても

三日月

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34 反則の王子様

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これからどうしたらいいんだろう。
えーっと、そうだよ、なにか履いて...


「.......舐めたい」


.....は?

耳が、おかしくなったの、かな?
変な言葉が、場違いな言葉が聞こえた気がしたんだけど.....
舐めるって、なにを?

嫌な予感はしていたんだけど、いやいや、まさか!と振り払ってね。
恐る恐る身体を起こしたら、俺の顔を通り越して、手で引っ張っているシャツの下のおちんちんの辺りをジッと見下ろす真剣な清人様の眼差しにひきつってしまう。

興味本意とか、浮わついた感じが一切無くて。
ゴクリと喉を鳴らし、舌舐めずりする清人様がこここ怖いぃぃーーーっ
幻聴じゃなく、清人様本気でコレを舐めようとされてませんか?
大丈夫ですか?
これ、俺のおちんちんですよ?
飴とか、美味しいものと違いますよ?

思考停止した俺は、動けない。
清人様は、シャツの端から指を離して。

クチュッ

肌色が透けるくらいシャツの濡れた場所を、その下に隠していたおちんちんの先っぽごと指で摘まんだ。
硬く鋭かった眼差しをうっとりと蕩けさせて、指をふにふに動か....動かしちゃ、ダメですっ


「ヒゥ.....あ、ヤダ、やぁ.....やですぅっ
は、離してくださぃ」


腰が耐えきれずに浮いちゃう緩慢な動き。
フルフルと頭を左右に降るけど、信じられない清人様の行動に身体が固まっていて握り締めたシャツから指が離れない。
指を離して、清人様の腕をトンッと突いて。
清人様が驚いてる隙に、ここから降りてどこかに逃げなきゃっ

頭では、最後の詰めが甘いけどなんとか計画は立てられているのに。
他人に触ってもらったことなんか無かったから、清人様から与えられる快感に抗えない。
次にどんなふうに触られるのか構えることも出来なくて。
焦れば焦るほど、高くて甘えた、今まで出したことがない声が止められない。
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