可愛いΩのナカセカタ

三日月

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 『俺が教えたことも出来るんじゃないのか?』

 暴君の言葉を反芻しながら、出会った日のことを思い出していた。暴君に教えられたのは・・・衣服を脱ごうと膝立ちし、エプロンをとる。でもこれ以上、シャツを握った手を上げることは出来なかった。

「・・・じ、ぶんはっ
あのとき、みたいに、出来ないっ」


 自分の変化を暴君が見逃してるはずがなかった。自分が何をしでかしたのか、解らせるために脱げと言われたんだ。エプロンの下からそれははっきり形を作っていた。ストレッチジーンズを押し上げる自分の欲望。自分は、こんなものを暴君に乗り擦り付けていたのか。自分は、一体何をしようとしていたんだ。暴君が怒るのは無理もない。

 契約を、解除される。

 その可能性の高さに視界が涙で歪んだ。
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