129 / 461
126 Ω
しおりを挟む
一旦は、値段もジムも保留にしたものの、結局暴君の夏休みが終わるまでにジムへ来てしまった。
ジムのことは自分がΩだと公表した頃から、風評被害でかなり迷惑をかけていたし、こんな形で狩られてアンダーグラウンドに売られてからも心配で送金はしていた。だが、実際足を運ぶのは避けてきた。申し訳ない気持ちと、あの頃とは違う自分が近づいてはいけない後ろめたさ。外出先でも、意味無くジムの方角を避けてもいたしな。
暴君の専属になれるなら、お金の支払いは無くていい。ただ、それではアンダーグラウンドの規律上も、暴君も納得できないようだ。ジムの現状を見て、必要なものがもしあればそれを価格設定にする。そんな目論見と、暴君が一緒なら安心出来る自分がいたからここまで来れた。
なにか理由をつけないと、流石に暴君の後押しがあっても来れない程、自分には足を向ける資格はないと思っていたから。
あの頃看板選手だった自分が、Ω狩りにあい失踪。一時傾いたジムは、駅前の繁華街で賑わう一等地から場所を変え、駅から離れ、寂れた雑居ビルの中に移っていた。
ジムのことは自分がΩだと公表した頃から、風評被害でかなり迷惑をかけていたし、こんな形で狩られてアンダーグラウンドに売られてからも心配で送金はしていた。だが、実際足を運ぶのは避けてきた。申し訳ない気持ちと、あの頃とは違う自分が近づいてはいけない後ろめたさ。外出先でも、意味無くジムの方角を避けてもいたしな。
暴君の専属になれるなら、お金の支払いは無くていい。ただ、それではアンダーグラウンドの規律上も、暴君も納得できないようだ。ジムの現状を見て、必要なものがもしあればそれを価格設定にする。そんな目論見と、暴君が一緒なら安心出来る自分がいたからここまで来れた。
なにか理由をつけないと、流石に暴君の後押しがあっても来れない程、自分には足を向ける資格はないと思っていたから。
あの頃看板選手だった自分が、Ω狩りにあい失踪。一時傾いたジムは、駅前の繁華街で賑わう一等地から場所を変え、駅から離れ、寂れた雑居ビルの中に移っていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
709
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる