可愛いΩのナカセカタ

三日月

文字の大きさ
149 / 461

146 α

しおりを挟む
 まさか由良が、他のαに求められていたなんて思ってなかったからな。あの日の真柴の行動は予想外だった。しかも、俺の前で番になりたいとか言い出すほど思い詰めていたんだからな。目の前で繰り広げられる茶番劇に、気分が悪くなった。
 でも、俺はそれ以上にフラフラしている由良の求愛フェロモンにムカついた。自分より強かったら誰でもいいとか、笑わせる。この一週間と4日、由良が悩んでいる間に俺も考えた。

 由良を手放すか。

 俺が欲しかったのは、俺の相手をして壊れないΩ。由良は壊れず、しかも求愛フェロモンを出せるΩだった。壊れないなら、どこに求愛フェロモンを出そうが、それさえ面白がって気にも留めなかったはず、なのに。

 由良のフェロモンが、真柴から番を求められてフラフラどころか、グラグラ揺れていたのがかなり頭にきた。グラグラ揺れながらも、最後は俺に向かってきたが、だ。頬を紅潮させ、見つめあってる二人を踏み潰したくもなる。

 見世物小屋で動いているだけの真柴と、この俺を天秤にかけるように迷うとか、有りえない。純粋な強さなら萩野家でも俺は上位。格下と比較してくる求愛フェロモンの動きは、つまり、俺から繋ぎ止めないと俺よりも強い相手だけじゃない、他の要素を持ったαにも靡くことをはっきり示していた。
しおりを挟む
感想 103

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

上司と俺のSM関係

雫@不定期更新
BL
タイトルの通りです。読む前に注意!誤字脱字あり。受けが外面は一人称私ですが、砕けると僕になります。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...