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個人での当ては探し尽くしたが手懸かりも掴めず、由良は見つからなかった。俺はただ連絡を待つしかなく。部屋の中央に立ったまま時計の針は2時間程度が経過。もっと長く感じたが、窓の外はすっかり闇が落ちている。
萩野にしては、時間がかかっている。訳有の顧客か。それとも俺が行くまでに由良を回収したのか。
「由良は?」
「俺とお前で行く。
場所は特定したが、親父さんがアングラ顧客が元キャストを拉致ったんでこちら側で制裁・・・」
「どうでもいい。
俺が仕事外で殺さないように、目附ってことで来たんだろ。
由良を回収する方が優先だ。
見当がついたなら、向かいながら報告しろ。
現場まで俺を行かせるなら、今回は俺が依頼主兼実行を担当する。
俺の番を拉致しておいて、親父が殺しを禁じる相手について詳しく聞かせてもらおうか」
俺に睨まれたりっちゃんが青冷める。こんな顔は、アングラに客として出向いていた時でも見なかった。よっぼど余裕がないな、俺。
そのまま案内するよう言えば、せめて着替えろと服を指差される。そう言えば、制服のままだったか・・・足下には靴。土足で部屋に入っていたことにも気付いていなかった。
俺は仕事着に手早く着替え、りっちゃんを急かし由良を迎えに行くため家を出た。
萩野にしては、時間がかかっている。訳有の顧客か。それとも俺が行くまでに由良を回収したのか。
「由良は?」
「俺とお前で行く。
場所は特定したが、親父さんがアングラ顧客が元キャストを拉致ったんでこちら側で制裁・・・」
「どうでもいい。
俺が仕事外で殺さないように、目附ってことで来たんだろ。
由良を回収する方が優先だ。
見当がついたなら、向かいながら報告しろ。
現場まで俺を行かせるなら、今回は俺が依頼主兼実行を担当する。
俺の番を拉致しておいて、親父が殺しを禁じる相手について詳しく聞かせてもらおうか」
俺に睨まれたりっちゃんが青冷める。こんな顔は、アングラに客として出向いていた時でも見なかった。よっぼど余裕がないな、俺。
そのまま案内するよう言えば、せめて着替えろと服を指差される。そう言えば、制服のままだったか・・・足下には靴。土足で部屋に入っていたことにも気付いていなかった。
俺は仕事着に手早く着替え、りっちゃんを急かし由良を迎えに行くため家を出た。
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