可愛いΩのナカセカタ

三日月

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番外編

お酒に御用心 14

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 案の定、両手に大皿をのせて居間に戻れば・・・由良の頬は先程より色濃く染まり、ほろ酔いの緩みきった顔で疾風様にベッタリ身を寄せている。風花と風音は、また始まったかと諦め顔で目を逸らしていた。見慣れているとはいえ、親のイチャイチャしている姿は扱いに困りますからね。
 ニヘラと笑っている由良は、可愛いんですが。アルコールを帯びて潤んだ瞳は、疾風様しか映してません。

 今回が初目撃になった雪さんは、由良の変貌についていけずに嵐の袖を引っ張り口をパクパク開閉。言葉が出てこないらしいですね。嵐は無言で頷いてますが、「慣れろ」と言いたいんでしょうね。
 まぁ、出迎えた時には穏やかで優しさに満ちたこの中で一番常識人の由良が、コレ、になればね。
 それに、こんなに疾風様が他人に甘い姿を見せることにも度肝を抜かれるでしょう。雪さんは、アングラにいましたから疾風様のことも多少は知っていますからね。


「疾風ぇ・・・好きっ
もぅ、だぁい好きれすぅぅーーーーー」

「俺も」


 人目も憚らず、由良は疾風様への愛を絶叫。疾風様は、その耳のすぐ傍での大音量に全く動じずワイングラス片手に穏やかに答えている。隣に座った由良から肩に手を回され、ハムハム耳を甘噛みされ、グリグリ強めの頬擦りをされてもニヤニヤ嗤ってされるに任せている。
 他の人間には、絶対に許されない行為ですよ。由良になら、素面の時でも許すんでしょうが。

 由良は、疾風様の手元を覗いてどんどん絡んでいく。酔いから覚めるまでは、ずっとコレです。


「にゃにを、呑んでるんすかぁ~
 疾風の口は、自分のれすよっ
 全部、自分のっ
 お口、呑まずに自分にくだしゃいっ」
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