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番外編
真似っこ、お揃い、あのひとと 23
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俺の苗字、萩野に関連した色があったからちょうど良いって思ってたのに。俺の計画が台無しだっっ
「おーぃ、世良ちゃん?
あたしの話、聞いてる?」
「煩いなぁっ」
「せ、世良ちゃんが、冷たいっっ」
風音に構ってる余裕なんか無いの!どうしよう・・・計画自体が破綻しちゃうよ。よく似た色とかじゃ、意味が無い。萩野の萩色だから意味があったのに。
投げやりになってタブレットから手を離す。片方のほっぺをテーブルにのせ、「はぁぁぁ~」と溜息。魂まで抜けちゃいそうだ。ずっとずっとこの日のために練ってきたのに。ここに来て、アングラの禁忌色?そんなのあるなら、前もって教えといて欲しかったよっ
「世良ちゃん、そんなにガッカリしなくても。
ほら、他の色を探してみたら?」
風花が、テーブルの上を滑ったタブレットを持ち上げて、カラーチャート画面を出してくれたんだけど。他の色じゃ駄目なんだってばぁ。
「ダメだよ、風花姉貴。
俺が茜色、茜君が萩色で作りたかったんだもん」
「もんって可愛い・・・って言ってる場合じゃ無かったわね。
やっぱり、そう言うことなのかぁ」
「え、茜君の分はダメ?
風花、本数制限して無かったし」
「んんっ、そういう意味じゃなくて。
意味の問題ね、意味の」
風花の茜君の評価が低いのは知ってるけど。そんなにくっきり眉間に皺を寄せないで欲しい。
「何よ、意味って??」
「フレリってね。
どんどん時代の流れで意味を変えてきちゃってて・・・最近だと、Ωからαに渡すと番にして欲しいって言う意思表示になってるのよ。
まぁ、その逆の方が主流ではあるけど」
「なんだとおぉぉぉぉっっ」
「風音、煩い」
風花の解説を聞いて絶叫する風音。甲高い声が、耳の中でワンワンこだましてるよ。顔を上げて睨むと、自分の手で自分の口を塞いでくれた。いつまで経っても落ち着かない姉貴だ。
「え、ちょ、どういうことなの??
あのバカザルと世良ちゃん、お付き合いしてるの??
そんなの、聞いてないんだけどぉぉ・・・」
あまりの動揺に、声が震えて涙目になってる。こんな風音の姿は初めて見たかも。
「付き合って無いよ。
付き合いたいから、今回のフレリに賭けてたんだ。
このお互いの名前に関係するフレリを渡して、意識してもらおうって言うのが俺の計画だったの」
茜君に告白すらしたことないし、友達として一緒にいられるだけでも十分嬉しかったんだけど。そろそろ、そんなこと言ってる場合じゃない年齢に来てしまった。茜君は、まだ恋愛とかわからかないって言ってたけど、それに気を緩めている間に俺以外の誰かと付き合ったり番にしたりとかの展開が来たら絶対に耐えられない。
高校に進学して、新しい出会いで一気に置いて行かれるとか絶対に絶対に絶対に嫌だ。フレリで告白して・・・もし振られたら、進学先も変えなきゃいけ無くなるのかぁ。
「次、あのバカザルはいつここに来んの?
受験勉強、一緒にやってるんでしょ?」
バキバキ指を鳴らしてる風音。嫌な予感しかしないから無視。兄姉が俺に過保護なせいで、小学校ではずーっと遠巻きにされてたんだ。毎朝風花姉貴と作ってる四人分のお弁当で、茜君のことが好きだってことまでバレたっぽいけど。
そっとしておいて欲しい。
「おーぃ、世良ちゃん?
あたしの話、聞いてる?」
「煩いなぁっ」
「せ、世良ちゃんが、冷たいっっ」
風音に構ってる余裕なんか無いの!どうしよう・・・計画自体が破綻しちゃうよ。よく似た色とかじゃ、意味が無い。萩野の萩色だから意味があったのに。
投げやりになってタブレットから手を離す。片方のほっぺをテーブルにのせ、「はぁぁぁ~」と溜息。魂まで抜けちゃいそうだ。ずっとずっとこの日のために練ってきたのに。ここに来て、アングラの禁忌色?そんなのあるなら、前もって教えといて欲しかったよっ
「世良ちゃん、そんなにガッカリしなくても。
ほら、他の色を探してみたら?」
風花が、テーブルの上を滑ったタブレットを持ち上げて、カラーチャート画面を出してくれたんだけど。他の色じゃ駄目なんだってばぁ。
「ダメだよ、風花姉貴。
俺が茜色、茜君が萩色で作りたかったんだもん」
「もんって可愛い・・・って言ってる場合じゃ無かったわね。
やっぱり、そう言うことなのかぁ」
「え、茜君の分はダメ?
風花、本数制限して無かったし」
「んんっ、そういう意味じゃなくて。
意味の問題ね、意味の」
風花の茜君の評価が低いのは知ってるけど。そんなにくっきり眉間に皺を寄せないで欲しい。
「何よ、意味って??」
「フレリってね。
どんどん時代の流れで意味を変えてきちゃってて・・・最近だと、Ωからαに渡すと番にして欲しいって言う意思表示になってるのよ。
まぁ、その逆の方が主流ではあるけど」
「なんだとおぉぉぉぉっっ」
「風音、煩い」
風花の解説を聞いて絶叫する風音。甲高い声が、耳の中でワンワンこだましてるよ。顔を上げて睨むと、自分の手で自分の口を塞いでくれた。いつまで経っても落ち着かない姉貴だ。
「え、ちょ、どういうことなの??
あのバカザルと世良ちゃん、お付き合いしてるの??
そんなの、聞いてないんだけどぉぉ・・・」
あまりの動揺に、声が震えて涙目になってる。こんな風音の姿は初めて見たかも。
「付き合って無いよ。
付き合いたいから、今回のフレリに賭けてたんだ。
このお互いの名前に関係するフレリを渡して、意識してもらおうって言うのが俺の計画だったの」
茜君に告白すらしたことないし、友達として一緒にいられるだけでも十分嬉しかったんだけど。そろそろ、そんなこと言ってる場合じゃない年齢に来てしまった。茜君は、まだ恋愛とかわからかないって言ってたけど、それに気を緩めている間に俺以外の誰かと付き合ったり番にしたりとかの展開が来たら絶対に耐えられない。
高校に進学して、新しい出会いで一気に置いて行かれるとか絶対に絶対に絶対に嫌だ。フレリで告白して・・・もし振られたら、進学先も変えなきゃいけ無くなるのかぁ。
「次、あのバカザルはいつここに来んの?
受験勉強、一緒にやってるんでしょ?」
バキバキ指を鳴らしてる風音。嫌な予感しかしないから無視。兄姉が俺に過保護なせいで、小学校ではずーっと遠巻きにされてたんだ。毎朝風花姉貴と作ってる四人分のお弁当で、茜君のことが好きだってことまでバレたっぽいけど。
そっとしておいて欲しい。
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