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信心する神に選ばれ弄ばれています
7 従者の気持ち
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どういうことだ?
ザキムは、レオンのロープを解いて王子の部屋へ急いだ。
その後ろを遅れること無くついていくレオン。
手加減されてはいたが手首は赤くなっていた。
死にぞこなったなと、掌の中央に刻まれた星形の聖痕に目を落とした。
残念な気持ちが今はまだ勝っていて、今まで通りツィードに接することが出来るか不安だ。
しかし、レオンだけ王子の部屋へ入室が許可されると。
「レオンッッ」
大きなベットの端から、こちらに向かって精一杯手を伸ばす全裸のツィードに思わず駆け寄っていた。
泣き腫らした顔には怯えと安堵が滲み、あっさり処刑を受け入れていたレオンは申し訳なくなる。
昨日まで汚れを知らなかったツィードの身体は、アルスの臭いが染み付き鬱血した跡が点在していた。
ベットの上で腰をあげることも出来ないのはどこか痛めているのかもしれない。
「大丈夫ですか、ツィード様」
「レオンこそ、大丈夫だったか。
ア、アルスが、レオンの首をはねたと言い出して」
抱き締めてから、ぺたぺたとレオンの首を触りまくるツィード。
繋がっていることを実感した途端、しゃくりあげ泣き出してしまう。
「お前には、そんな顔を見せるのだな」
アルスはツィードの隣に腰を下ろし、忌々しいヤツだとレオンを睨み付ける。
幼稚な独占欲にレオンは呆れた。
そして、長年守ってきたツィードからの全幅の信頼が、空っぽな自分の気持ちを満たしていくのを感じていた。
泣き止まないツィードを慰めるレオンの頬を、涙が伝う。
あぁ、そうか。
神に示されたからではない。
俺がこの人を守りたいんだ。
そして・・・今までツィードが占めていた頭の中に、もう一人、優しいあの人が増えていることも自覚してしまった。
ザキムは、レオンのロープを解いて王子の部屋へ急いだ。
その後ろを遅れること無くついていくレオン。
手加減されてはいたが手首は赤くなっていた。
死にぞこなったなと、掌の中央に刻まれた星形の聖痕に目を落とした。
残念な気持ちが今はまだ勝っていて、今まで通りツィードに接することが出来るか不安だ。
しかし、レオンだけ王子の部屋へ入室が許可されると。
「レオンッッ」
大きなベットの端から、こちらに向かって精一杯手を伸ばす全裸のツィードに思わず駆け寄っていた。
泣き腫らした顔には怯えと安堵が滲み、あっさり処刑を受け入れていたレオンは申し訳なくなる。
昨日まで汚れを知らなかったツィードの身体は、アルスの臭いが染み付き鬱血した跡が点在していた。
ベットの上で腰をあげることも出来ないのはどこか痛めているのかもしれない。
「大丈夫ですか、ツィード様」
「レオンこそ、大丈夫だったか。
ア、アルスが、レオンの首をはねたと言い出して」
抱き締めてから、ぺたぺたとレオンの首を触りまくるツィード。
繋がっていることを実感した途端、しゃくりあげ泣き出してしまう。
「お前には、そんな顔を見せるのだな」
アルスはツィードの隣に腰を下ろし、忌々しいヤツだとレオンを睨み付ける。
幼稚な独占欲にレオンは呆れた。
そして、長年守ってきたツィードからの全幅の信頼が、空っぽな自分の気持ちを満たしていくのを感じていた。
泣き止まないツィードを慰めるレオンの頬を、涙が伝う。
あぁ、そうか。
神に示されたからではない。
俺がこの人を守りたいんだ。
そして・・・今までツィードが占めていた頭の中に、もう一人、優しいあの人が増えていることも自覚してしまった。
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