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新しい世界
1, 新たな人生は…
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ゔぅ…。頭が痛い…。確か、私は転生して…。
そう思いながら、重たい瞼を開ける。
すると目の前には、見慣れぬ天井と牛の顔があった。
「ブモォォーーーーー!!!」
「!?!?」
「目を覚ました!属性竜の子が目を覚ましましたぞー!!」
え?何て?エレメント…何だって?それ私の事?しかも牛?喋ってるじゃん!人じゃないじゃん!怖い!誰かぁーー!!
「あの伝説の最強の魔物の子孫の卵を見つけて温めたら生まれるかどうか分からなかったが…。これで我らは安泰だ!」
「がぅ!?」
[[[[[[おおー!鳴いたぞー!]]]]]]
ま…魔物って言ったか?この牛頭…。人じゃ…ないのか?ちょっとー!女神様?!!エリフール様!?!どういう事ですか?!?!話違いません?!一般人じゃないじゃん!!完全に敵サイドなんですけど!!
「ぐあぁがあぁぅ?!」
「やっぱりまだ言葉は話せないか…」
「だが、新しい生命が生まれた事に変わりなど無いわ」
コツコツコツコツ
靴の音で誰かが歩いてくるのがわかった。
「とうとう目覚めたか、我が最古の友にして最強の魔物、属性竜、ゲノレノンの子孫よ。待っておったぞ、この時を…。私は魔王、ヴィリオンド・ローグハルト。共に人間の世界を征服する為に、明日より頑張りたまえ」
自らを魔王と称した男が偉そうに言った。
何を言ってるんだ?人間の世界を征服?馬鹿かよ?あいつは。
そう思って怪訝そうに見ていると、さっきの牛がまた大声を上げた。
「ああああ!魔王様!」
「どうした?」
「この竜!オスですぜ!」
「なっ、何ィィィィィィィっ?!?!」
「ぐあぃぃ!?」
ちょっと待ったーーー!オス?!オスだって?!どういう事?!私は女ですけど!!女神ー!女神ー!!私性転換しちゃってるよーー!!?
「フフッ…フハハッ…フハハハハハッ!!!」
急に笑い出す男に若干の引きを感じていた。
そして、関心すらもしてしまった。
おおー、笑いの三段活用。初めて見た。そしてちょっとキモイ。……じゃなくて!
「尚更良いわ!それならば、容赦無く鍛えて強く出来るぞ!」
は?!嫌だ!鍛えられたくない!のんびりまったりライフをさせて!
心の中でどう叫ぼうと、誰の耳にも聞こえないのだから意味が無い。
頻りに嫌だと叫んで(心の中で)いると、魔王に抱き上げられた。
「宜しく頼むぞ。我が新しき同胞…。この子まだ名前なかったよね?」
急に、まるで忘れ物無かったよね?なんて言う、小学生が言いそうな子供じみた言い方に、つい心の中で
さっきまでの偉そうな口調は何処行った!
とつっこむ杏梨。
「そうですねぇ」
「何かあるか?」
「知らねぇよ」
「おっ、俺っ、いいの思いつきましたよ!」
手を挙げて出てきたのは、魔人の青年だった。
「冥府の王、ヴァイカン様がいますよね?その方から、名を承ればいいんじゃないでしょうか!」
[[[[[[おおー]]]]]]
「それはいいな。他の者は」
[[[[[[異論無しです!]]]]]]
「よし。…お前、確か」
「はい!ネロウと申します!」
「よし、ではネロウ!」
魔王がネロウの前に歩いていき、杏梨を手渡す。
そして、大きい声で命令した。
「冥府へ行き、ヴァイカン様より属性竜の子の名を承って来い!」
「はい!」
あれ?なんか話がどんどん進んでないかい?私は?私の意思は?これ、私の意思関係ないわけ?!
「では、行きましょうか」
「ガウアァウ」
「ほら、暴れないで下さい…よっ」
首筋に手刀を入れられ、気絶はしなかったものの、これはもう話が出来るようになるまで無理だと、杏梨は諦めることにした。
そう思いながら、重たい瞼を開ける。
すると目の前には、見慣れぬ天井と牛の顔があった。
「ブモォォーーーーー!!!」
「!?!?」
「目を覚ました!属性竜の子が目を覚ましましたぞー!!」
え?何て?エレメント…何だって?それ私の事?しかも牛?喋ってるじゃん!人じゃないじゃん!怖い!誰かぁーー!!
「あの伝説の最強の魔物の子孫の卵を見つけて温めたら生まれるかどうか分からなかったが…。これで我らは安泰だ!」
「がぅ!?」
[[[[[[おおー!鳴いたぞー!]]]]]]
ま…魔物って言ったか?この牛頭…。人じゃ…ないのか?ちょっとー!女神様?!!エリフール様!?!どういう事ですか?!?!話違いません?!一般人じゃないじゃん!!完全に敵サイドなんですけど!!
「ぐあぁがあぁぅ?!」
「やっぱりまだ言葉は話せないか…」
「だが、新しい生命が生まれた事に変わりなど無いわ」
コツコツコツコツ
靴の音で誰かが歩いてくるのがわかった。
「とうとう目覚めたか、我が最古の友にして最強の魔物、属性竜、ゲノレノンの子孫よ。待っておったぞ、この時を…。私は魔王、ヴィリオンド・ローグハルト。共に人間の世界を征服する為に、明日より頑張りたまえ」
自らを魔王と称した男が偉そうに言った。
何を言ってるんだ?人間の世界を征服?馬鹿かよ?あいつは。
そう思って怪訝そうに見ていると、さっきの牛がまた大声を上げた。
「ああああ!魔王様!」
「どうした?」
「この竜!オスですぜ!」
「なっ、何ィィィィィィィっ?!?!」
「ぐあぃぃ!?」
ちょっと待ったーーー!オス?!オスだって?!どういう事?!私は女ですけど!!女神ー!女神ー!!私性転換しちゃってるよーー!!?
「フフッ…フハハッ…フハハハハハッ!!!」
急に笑い出す男に若干の引きを感じていた。
そして、関心すらもしてしまった。
おおー、笑いの三段活用。初めて見た。そしてちょっとキモイ。……じゃなくて!
「尚更良いわ!それならば、容赦無く鍛えて強く出来るぞ!」
は?!嫌だ!鍛えられたくない!のんびりまったりライフをさせて!
心の中でどう叫ぼうと、誰の耳にも聞こえないのだから意味が無い。
頻りに嫌だと叫んで(心の中で)いると、魔王に抱き上げられた。
「宜しく頼むぞ。我が新しき同胞…。この子まだ名前なかったよね?」
急に、まるで忘れ物無かったよね?なんて言う、小学生が言いそうな子供じみた言い方に、つい心の中で
さっきまでの偉そうな口調は何処行った!
とつっこむ杏梨。
「そうですねぇ」
「何かあるか?」
「知らねぇよ」
「おっ、俺っ、いいの思いつきましたよ!」
手を挙げて出てきたのは、魔人の青年だった。
「冥府の王、ヴァイカン様がいますよね?その方から、名を承ればいいんじゃないでしょうか!」
[[[[[[おおー]]]]]]
「それはいいな。他の者は」
[[[[[[異論無しです!]]]]]]
「よし。…お前、確か」
「はい!ネロウと申します!」
「よし、ではネロウ!」
魔王がネロウの前に歩いていき、杏梨を手渡す。
そして、大きい声で命令した。
「冥府へ行き、ヴァイカン様より属性竜の子の名を承って来い!」
「はい!」
あれ?なんか話がどんどん進んでないかい?私は?私の意思は?これ、私の意思関係ないわけ?!
「では、行きましょうか」
「ガウアァウ」
「ほら、暴れないで下さい…よっ」
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