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新しい世界
7, 魔王の話
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頭上に疑問符が見えるくらいサッパリわからないと言うような顔をしているジェードを見て、魔王は軽く笑いながら言った。
「ジェード、何が何だかさっぱりわかっていないだろう?」
「お恥ずかしながら…。教えて頂けないでしょうか」
「まぁ良いだろう。皆の物もよく聞いておけ!まず、ディアデラムは知っているな?」
「はい、ネロウに教えて頂きました」
「ならば、魔物の誕生についても知っているか…」
まあ、一応はね。でもそれより…
「俺は、『ディアデラムの魔力が溢れ出してきている』という言葉の意味が知りたいです」
「!!そこからもう聞いておったか…」
「すみません…」
「構わん。しかし、その話だと長くなるぞ?」
「いくらでも聞きますよ」
ジェードがそう言うと、魔王は虚空を見つめ、軽く息を吐いた。
「魔力が溢れ出す…。我々は暴走と呼んでいる。元は頻繁に起こる厄災だったのだ。だが、それを約1000年前、暴走までのインターバルを空ける事に成功した。それにはな、ゲノレノンも深く関わっている。ゲノレノンの死も……」
そして、魔王はゆっくりと話し始めた。
魔物の誕生、ディアデラムの死。
厄災と暴走。
そして、魔物最強と謳われたゲノレノンが何故死んだのかを。
その内容は、長く、濃密で、誰もが息を飲んだ。
時は1000年前に遡る……
「ジェード、何が何だかさっぱりわかっていないだろう?」
「お恥ずかしながら…。教えて頂けないでしょうか」
「まぁ良いだろう。皆の物もよく聞いておけ!まず、ディアデラムは知っているな?」
「はい、ネロウに教えて頂きました」
「ならば、魔物の誕生についても知っているか…」
まあ、一応はね。でもそれより…
「俺は、『ディアデラムの魔力が溢れ出してきている』という言葉の意味が知りたいです」
「!!そこからもう聞いておったか…」
「すみません…」
「構わん。しかし、その話だと長くなるぞ?」
「いくらでも聞きますよ」
ジェードがそう言うと、魔王は虚空を見つめ、軽く息を吐いた。
「魔力が溢れ出す…。我々は暴走と呼んでいる。元は頻繁に起こる厄災だったのだ。だが、それを約1000年前、暴走までのインターバルを空ける事に成功した。それにはな、ゲノレノンも深く関わっている。ゲノレノンの死も……」
そして、魔王はゆっくりと話し始めた。
魔物の誕生、ディアデラムの死。
厄災と暴走。
そして、魔物最強と謳われたゲノレノンが何故死んだのかを。
その内容は、長く、濃密で、誰もが息を飲んだ。
時は1000年前に遡る……
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