巻き込まれ田中の国守り奮闘記!!

海月 ぴけ

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第1章 冒険の始まり

怒れるドラゴンと田中

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‥‥






誰かにプニプニと頬をつっつかれる感覚‥

おい、弟よ‥
そんなににぃちゃんの事が好きなん、か‥




俺はゆっくりと目を開く。




「ゔ‥ここは‥」


少し古びた天井‥。
あれ‥俺確か‥



「目、覚めた‥?」


右隣から、ふいに声が聞こえて首を動かす。
俺が渡したベストを見事に着こなしているツインテ‥。

足を組んで、椅子に座るそいつに、
俺は飛び起きた。





「うおっ!?お前っ痴女っ子!?」


「また殴られたいのかしら‥」


「か、勘弁して‥てか、どうしてここに‥つか、皆んなは?」



そや、俺コイツに殴られて気を失ったんや‥。
一発Koなんて‥ぼ、暴力女や‥恐ろし





「っ、謝りに、きたのよ‥連れの人間達はとっくに休んでるわ‥」


「そ、そうなんか‥って!あ、謝る?」


予想外の言葉に俺はキョトンと瞬きする。




「‥最近、ここらでドラゴン狩りがあってね‥私の親友が嫁入り前だってのに顔に大きな火傷負っちゃって‥その犯人の特徴が珍しい漆黒の髪と、不思議な色の炎を扱う冒険者だっていうから、てっきりアンタかと思って挑発してみたんだけど‥ハア‥だけど、アンタの連れの話を聞くに、違ったみたいね‥その‥悪かったわ‥」



ドラゴン狩り‥やけにけったいな話や‥
確かドラゴンは協定で大切にされているはずじゃ?

‥、まって、黒髪は確か、
王女さんがこの世界では珍しいって‥

俺と村上以外は見たことすらなかったって‥
っ、


「黒髪‥不思議な色の炎‥それってまさかッ」



思い浮かぶのはただ1人。
まさか、村上っ、
いや、俺の勘違いかもしれんっ、でもッ


女の子の顔に火傷って‥っ
それがもしお前やったら最低やぞッ村上ーー



「アンタ、何か知ってるの‥?!」



グッと俺に顔を近づけてくるツインテに焦る。



「い、いや!知ってるというか‥知り合いかもしれんというか‥ッ」


やば、口が滑った!?



「っ!教えなさい!!私の友達が傷ついたのよッ!!毎日涙を流してッ、辛そうにしてるのッ、お願い!!」



必死な形相。
どれだけ心を痛めてるのかが分かる‥



「‥、俺は知人達と一緒に異世界から召喚されたんやけど‥そん時一緒に来た男が、1人で出て行ってしまってな‥。そいつも俺と同じ黒髪で、赤黒い炎を扱ってたから‥もしかしたらって‥」



「‥黒髪の‥異世界人‥そいつがッ。」




「ま、まだ確定した訳じゃないから落ちつけって!なんかお前凄いオーラがッ、あっつ!?」


ツインテの瞳が黄金に輝く。
ぶわっと何かオーラのようなものが彼女を覆って、次第に大きくなって湯気と熱気を放ちだした。
そのオーラの真っ赤や色は彼女の怒りを表しているようで、
俺はギョッと目を見開く。




「ユルサナイーー」



彼女がそう呟いた刹那、
オーラが勢いよくなんらかの形に変わっていく。

大きな翼に鋭い牙。赤い鱗は熱を放ち、
怒れる瞳は黄金に揺れてーー

それは俺が想像していたドラゴンそのものやったーー



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