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序章
癒しのキッスと田中
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‥‥
連れてこられたのは、さっきの宮殿とちがって城のような場所。
宮殿で、王女さんの後を追い辿り着いたのは魔法陣と呼ばれる、
変な円盤の文字列の落書きの上で
その魔法陣の上に乗れば、
違う場所へと転移できるとかなんとか
半信半疑で乗ったら最後、
グルグルと回る視界に酔って、
気分が悪い。
さすが魔法の世界
「ここが魔力解放を行う部屋でございます。」
ガチャリと開いた扉の先には、
化学の実験でよく見覚えのある器具の数々
危なそうな色をした液体が所々に泡を吹いていて、
俺は恐ろしくて触れないように気をつけながら部屋の奥へと歩く。
「うわー!すっごい!おとぎ話に出てくる部屋みたい!」
細い道を幾分進むと、
開いた所に出て、
紫の長髪をなびかせた女性が、
デスクの前で腕を組みながら俺らを睨みつけていた。
「ベノム、彼らにご挨拶を」
王女さまが、彼女にそう告げる
あれは‥
王様が倒れた時に、駆けつけてくれた美人さん?
「‥、姫様‥此奴らは王様を侮辱したのですよ?!いくら異界のものとはいえ、黙って許すわけにはっ」
「ベノムッ!!」
苛々してるベノムと呼ばれた女性。
白衣を着た彼女は、王女さまの一声で、グッと唇を噛み締めた。
「ッ、姫様ッ、くっ‥私はベノム。王国専属医師だ。そしてアクア王国の魔道教師でもある。今からお前達の体内魔力を解放させる、誰からでも構わない‥そこに並べ」
「ずいぶん歓迎されてないようだな‥」
まあ、お前が王様に失礼な態度とったからやろな
「じ、じゃあ私から!!」
倉本さんがパッと手をあげる。
おう、この状態で一番乗りとは‥ある意味勇者
「よし、頭を出せ」
ガシリと倉本さんの頭を掴むベノムさん。
倉本さんは、状況が分からずポカンとしている。
「へ?ひゃ!?」
「解放ーーー」
ぶわっと何かが部屋全体を包む。
それは、ゆっくり倉本さんを包み込んで、
その体内へと吸い込まれて行った。
それと同時に倉本さんの頭が、ぼわんと変な音を立てる
「ゔ、なに?」
「ベノム!?」
王女さんの叫び声で、俺は吹き出す。
「ぷっ‥ははっ!!」
「琴美、頭ッ‥ぶふ」
「っ、こ、琴美の頭が‥アフロ‥ぷっ‥」
それは男連中も同じようで、
必死に堪える2人に対して、俺は腹を抱えて笑った。
「え、え?なによ?」
「べ、ベノム!!すぐに戻しなさい!!」
王女さんがプンスカとベノムさんを怒る。
倉本さんは何故皆んなが笑ってるのか分からないようで、
困惑しているようや。
原因は君の頭やで
チリっとしたアフロは漫画のようで
いつも女優のような扱いを受けている彼女にとって、かなりの屈辱やろう
ベノムさん、良いセンスしてるわ
「いやだなー!姫様!ただのお遊びですよ。オアソビ!ほら、他の皆様も」
そう言って、村上と木下の頭を掴んでいくベノムさん。
「うわっ!やめろ!!」
「うえ?な、なにッ!?」
「やだ!?2人ともなにその髪型!?」
ぽわんと変な音と共に、
村上はちゅんまげ、木下はスキンヘッドに
見事にヘアチェンジして
俺はもう押さえきれん感情を
ただひたすら発散した。
「ぷ、あははははッ!!」
「べ、ベノム~!!?」
「‥ほれ、お前はこれだ」
「ぷは‥はは、ベノムさんサイコー!なあ、俺はどんなおもろい髪型にしてくれるん‥?
って、え?」
チュ‥ーー
急に
柔らかいものが頬に触れる。
俺は、瞬時にそれを理解して、すぐさま頬に手を当て、ズザザザっと後ずさりした。
「な、なな、な」
「王様を‥助けてくれてありがとう。これは癒しの口付け。お前のその頬の傷、そして身体中の打撲を治療した。本当に感謝している」
先程とは違い、真剣な眼差し。
俺は赤面する顔も冷めて、ニカリとベノムさんに笑いかける。
「ッ、そんな、俺たいしたことしてないって!‥でも、傷の治療‥ありがとうベノムさん!」
「ああ、少年。お前が傷ついた時、私の治療を受けにくるがいい。私はいつでもお前を歓迎しよう。」
「はは、大袈裟やって!でも助かるわ!」
「ふふ‥それはよかったよ」
お互いクスリと笑いあう。
この人、笑うとさらに美人や
そんな人にほっぺチューされるなんて‥
うわ、思い出したら恥ずかしくなってきた
「「「これ、戻せッ(してよ!?」」」
俺がまた赤面していると、
鬼のような血相をした3人がベノムさんに詰め寄る。
お前ら‥ほんま元気やな
「ははは!滑稽だな。すぐに戻るさ。クソガキ共。それと、ついでに魔力解放もしておいた。あとは、魔法測定水晶で、確認すればいい。私は王様の治療がありますので、失礼しますよ姫様?」
「ベノム‥はあ、ありがとうございます‥。」
疲れ切った王女さんにそう告げて、立ち去るベノムさん、最後に目があって、
ウインクされたから、ヘラヘラと笑い返した。
凄い人やったな‥
連れてこられたのは、さっきの宮殿とちがって城のような場所。
宮殿で、王女さんの後を追い辿り着いたのは魔法陣と呼ばれる、
変な円盤の文字列の落書きの上で
その魔法陣の上に乗れば、
違う場所へと転移できるとかなんとか
半信半疑で乗ったら最後、
グルグルと回る視界に酔って、
気分が悪い。
さすが魔法の世界
「ここが魔力解放を行う部屋でございます。」
ガチャリと開いた扉の先には、
化学の実験でよく見覚えのある器具の数々
危なそうな色をした液体が所々に泡を吹いていて、
俺は恐ろしくて触れないように気をつけながら部屋の奥へと歩く。
「うわー!すっごい!おとぎ話に出てくる部屋みたい!」
細い道を幾分進むと、
開いた所に出て、
紫の長髪をなびかせた女性が、
デスクの前で腕を組みながら俺らを睨みつけていた。
「ベノム、彼らにご挨拶を」
王女さまが、彼女にそう告げる
あれは‥
王様が倒れた時に、駆けつけてくれた美人さん?
「‥、姫様‥此奴らは王様を侮辱したのですよ?!いくら異界のものとはいえ、黙って許すわけにはっ」
「ベノムッ!!」
苛々してるベノムと呼ばれた女性。
白衣を着た彼女は、王女さまの一声で、グッと唇を噛み締めた。
「ッ、姫様ッ、くっ‥私はベノム。王国専属医師だ。そしてアクア王国の魔道教師でもある。今からお前達の体内魔力を解放させる、誰からでも構わない‥そこに並べ」
「ずいぶん歓迎されてないようだな‥」
まあ、お前が王様に失礼な態度とったからやろな
「じ、じゃあ私から!!」
倉本さんがパッと手をあげる。
おう、この状態で一番乗りとは‥ある意味勇者
「よし、頭を出せ」
ガシリと倉本さんの頭を掴むベノムさん。
倉本さんは、状況が分からずポカンとしている。
「へ?ひゃ!?」
「解放ーーー」
ぶわっと何かが部屋全体を包む。
それは、ゆっくり倉本さんを包み込んで、
その体内へと吸い込まれて行った。
それと同時に倉本さんの頭が、ぼわんと変な音を立てる
「ゔ、なに?」
「ベノム!?」
王女さんの叫び声で、俺は吹き出す。
「ぷっ‥ははっ!!」
「琴美、頭ッ‥ぶふ」
「っ、こ、琴美の頭が‥アフロ‥ぷっ‥」
それは男連中も同じようで、
必死に堪える2人に対して、俺は腹を抱えて笑った。
「え、え?なによ?」
「べ、ベノム!!すぐに戻しなさい!!」
王女さんがプンスカとベノムさんを怒る。
倉本さんは何故皆んなが笑ってるのか分からないようで、
困惑しているようや。
原因は君の頭やで
チリっとしたアフロは漫画のようで
いつも女優のような扱いを受けている彼女にとって、かなりの屈辱やろう
ベノムさん、良いセンスしてるわ
「いやだなー!姫様!ただのお遊びですよ。オアソビ!ほら、他の皆様も」
そう言って、村上と木下の頭を掴んでいくベノムさん。
「うわっ!やめろ!!」
「うえ?な、なにッ!?」
「やだ!?2人ともなにその髪型!?」
ぽわんと変な音と共に、
村上はちゅんまげ、木下はスキンヘッドに
見事にヘアチェンジして
俺はもう押さえきれん感情を
ただひたすら発散した。
「ぷ、あははははッ!!」
「べ、ベノム~!!?」
「‥ほれ、お前はこれだ」
「ぷは‥はは、ベノムさんサイコー!なあ、俺はどんなおもろい髪型にしてくれるん‥?
って、え?」
チュ‥ーー
急に
柔らかいものが頬に触れる。
俺は、瞬時にそれを理解して、すぐさま頬に手を当て、ズザザザっと後ずさりした。
「な、なな、な」
「王様を‥助けてくれてありがとう。これは癒しの口付け。お前のその頬の傷、そして身体中の打撲を治療した。本当に感謝している」
先程とは違い、真剣な眼差し。
俺は赤面する顔も冷めて、ニカリとベノムさんに笑いかける。
「ッ、そんな、俺たいしたことしてないって!‥でも、傷の治療‥ありがとうベノムさん!」
「ああ、少年。お前が傷ついた時、私の治療を受けにくるがいい。私はいつでもお前を歓迎しよう。」
「はは、大袈裟やって!でも助かるわ!」
「ふふ‥それはよかったよ」
お互いクスリと笑いあう。
この人、笑うとさらに美人や
そんな人にほっぺチューされるなんて‥
うわ、思い出したら恥ずかしくなってきた
「「「これ、戻せッ(してよ!?」」」
俺がまた赤面していると、
鬼のような血相をした3人がベノムさんに詰め寄る。
お前ら‥ほんま元気やな
「ははは!滑稽だな。すぐに戻るさ。クソガキ共。それと、ついでに魔力解放もしておいた。あとは、魔法測定水晶で、確認すればいい。私は王様の治療がありますので、失礼しますよ姫様?」
「ベノム‥はあ、ありがとうございます‥。」
疲れ切った王女さんにそう告げて、立ち去るベノムさん、最後に目があって、
ウインクされたから、ヘラヘラと笑い返した。
凄い人やったな‥
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