巻き込まれ田中の国守り奮闘記!!

海月 ぴけ

文字の大きさ
13 / 43
序章

また巻き込まれる田中

しおりを挟む



「なんなのあの人!?酷いよ!!」


「ほんとに‥ロクな奴がいねえ‥」


ベノムさんが立ち去った後も、
村上と倉本さんがギャーギャーと文句を言う中、
俺は未だにほっぺに手を当て、初ほっぺチューに浸っていた。


「初ほっぺチュー‥柔らかかった‥」


「「は?」」


「い、いや‥なんでもない!!つ、つか、木下さっきから黙ってどうしたん?」


2人にいつも混ざってくるはずの木下が、やけに真剣な目で自らの右手を見つめている。




「い、いや‥その‥これ」


パッと木下が右の掌を俺たちに見せてきて、
その青い水滴のようなマークに、
俺達は釘付けになった。



「な、なにその痣!?ねえリーネ!?これ大丈夫なの!?」



「っ!?これは、勇者の証!魔力解放と共に現れたのですね!」

「勇者の‥証‥なら、これは‥」



「秋‥?」

ボソリと何かを呟く村上に、倉本さんが首をかしげる。
スッと自分の右手を隠す村上は怪しさ満点で
うん、今何か隠したな確実に



「いや、‥それよりこれからどうするんだ?あのベノムとかいう女、測定がどうのって言ってたけど、」


「はい。測定は明日を予定しております。」


「明日?俺はすぐにここから出て行きたいんだが‥それはギルドなんかでも出来んだろ?」


「は、はい‥ですが、我々が皆様を召喚した以上、能力の把握はこの国での必要事項でしてっ‥」


「それはお前達の都合だろう。俺には関係ない」


「っ、ですが、」



ああ、もうまた人を困らせて‥
良い加減反抗期もほどほどにしとけよ‥ガキじゃあるまいし‥





「秋‥どうして‥私達とそこまで離れたがるの?」


倉本さんがウルウルと瞳を震わせ、
村上の手の袖をキュッと掴む。



「‥、それは」



「もしかして‥田中くんの事が嫌なの?」


そうそう、村上は田中のことが‥って


「は?俺?!」


え、倉本さんアホなん?
そういう事って普通本人の前で言わんよな?

相当頭やられてる?いや、天然?
とりあえず、

少し黙ってほしい




「あ!違うの、ただ、さっきも喧嘩してたし‥それに、なんだか田中くんって‥秋と合わないっていうか‥だから、秋が居づらくなっちゃったのかなって‥」

「そうなのか?秋?」

木下まで参戦して、空気は最悪や。
王女さんがオドオドしてて可哀想になってくる。
こいつらほんま‥




「‥それ、は」


俯く村上。額からツーと汗が伝ってて、相当焦ってんのが分かる。

ちょっと嫌な予感がすごいって。
早まるなよ村上。
俺の方チラッて見ても、知らん。
自分でなんとかしろ





「そう、だよ‥そいつが居るからっ、嫌なんだよ!!」


もうなんで俺を巻き込むねんんん

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~

存在証明
ファンタジー
不慮の事故によって異世界に転生したカイ。異世界でも家族に疎まれる日々を送るがある日赤い瞳の少年と出会ったことによって世界が一変する。突然街を襲ったスタンピードから2人で隣国まで逃れ、そこで冒険者となったカイ達は仲間を探して冒険者ライフ!のはずが…?! はたしてカイは運命をぶち壊して幸せを掴むことができるのか?! 火・金・日、投稿予定 投稿先『小説家になろう様』『アルファポリス様』

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。 4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。 そんな彼はある日、追放される。 「よっし。やっと追放だ。」 自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。 - この話はフィクションです。 - カクヨム様でも連載しています。

3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。 転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。 - 週間最高ランキング:総合297位 - ゲス要素があります。 - この話はフィクションです。

犬の散歩中に異世界召喚されました

おばあ
ファンタジー
そろそろ定年後とか終活とか考えなきゃいけないというくらいの歳になって飼い犬と一緒に異世界とやらへ飛ばされました。 何勝手なことをしてくれてんだいと腹が立ちましたので好き勝手やらせてもらいます。 カミサマの許可はもらいました。

ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主

雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。 荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。 十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、 ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。 ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、 領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。 魔物被害、経済不安、流通の断絶── 没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。 新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~ 旧タイトルに、もどしました。 日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。 まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。 劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。 日々の衣食住にも困る。 幸せ?生まれてこのかた一度もない。 ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・ 目覚めると、真っ白な世界。 目の前には神々しい人。 地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・ 短編→長編に変更しました。 R4.6.20 完結しました。 長らくお読みいただき、ありがとうございました。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...