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第6章
卵焼き2
しおりを挟む「美味しいですか?」
俺もパクリと卵焼きを頬張る。
うん、我ながら上出来
「‥悪くはない‥ッ、てか君話聞いてるの!?」
「聴いてますよちゃんと」
「ならっ」
「俺、何て言われようとこれからも邪魔し続けます。」
「は?」
間抜けな顔になったリオンさんが可愛くて、またクスリと笑みが溢れる。
口の端についた卵焼きのカスをそっと拭うと、目を逸らして居た堪れないような顔をするリオンさん。
「だって俺はリオンさんの事が大好きだから。貴方の1番になりたいから。ダメな事はちゃんと口出しします。」
「‥、それ、毎回言っててよく飽きないよね‥嘘くさいし‥キモい‥」
「リオンさんこそ毎回言っててよく飽きませんね。嘘つきに気持ち悪い。俺だってそういう事言われると傷つくんですよ?本当に酷い人です。 」
それでも俺は‥貴方のことが‥
「ッ、だけど、そんな俺が好きなんでしょ?」
先に言われてしまった言葉。
リオンさんと目があって、どきりと胸が揺れた。
「、リオンさ、」
「おい、そこで何をしているリオンーーー」
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